HOME記事キャラクターモデルついに登場した「PLAMAXファルケ」をMAX渡辺と横山宏が塗装にこだわって作り込む! 1/35スケールの魅力が詰まった作例を一気に4つ公開!【Ma.K. in SF3D】

ついに登場した「PLAMAXファルケ」をMAX渡辺と横山宏が塗装にこだわって作り込む! 1/35スケールの魅力が詰まった作例を一気に4つ公開!【Ma.K. in SF3D】

2024.09.13

Ma.K. in SF3D/ファルケ【マックスファクトリー 1/35】 月刊ホビージャパン2024年10月号(8月23日発売)

ついに発売! 傑作キットテイクオフ!!

 2023年5月にマックスファクトリー初の『Ma.K.』プラキットとして製品化が発表された1/35ファルケが2024年7月、ついに発売! 『Ma.K.』ファン待望のキットはプロポーション、ディテールともに秀逸で組み立てやすさも考慮されたマックスファクトリー渾身の傑作となった。1/35ファルケ前編となる今回は、MAX渡辺と横山宏が塗装にこだわったノーマル機をじっくりとご覧いただきたい。

PLAMAX 1/35反重力装甲戦闘機 Pkf.85 ファルケ
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5280円、発売中●1/35、約19cm●プラキット●原型/ファルケ:せど、フィギュア:平田英明


傭兵軍 反重力装甲戦闘機 ファルケ 製作/MAX渡辺

▲キットのパッケージ写真にも使われているMAX渡辺によるオリーブドラブ単色のファルケ。アンテナの追加などを除きプロポーションは一切いじっていない
▲ハセガワ1/20ファルケとの比較。1/35はスケールエフェクトを考慮してフォルムを調整。1/20とは曲面が異なる箇所も
▲キットのパネルラインは凹モールドやパーツ分割ラインで表現
▲キットに収録されている冬季迷彩パターンで塗装した機体。本体色が透けて見えるようにホワイトを筆塗りし、急きょ冬季迷彩を施した雰囲気を出している
▲冬季迷彩機は凹モールドに伸ばしランナーを接着。溶接痕のようなゴテゴテ感を表現した
▲ファルケを搭載するドーリーはキットのランナーも利用して作る仕様だ
▲編集部を訪れたファルケ原型担当のせどをMAX渡辺、横山宏、KATOOOが囲んで記念撮影!
▲上面はミディアムグレー×オリーブグリーンで下面が赤の3色迷彩機。それぞれのカラーが絶妙な按配の迷彩だ
▲組みやすさを考慮した設計で反重力装置や緊急用エンジンの一部などは本体と一体化されている
▲キットのランナーを活用してドーリーを作れないかとMAX渡辺が提案し、せどの設計により実現した
▲ビビッドな赤で塗られた機体下面。ドーリーの黄色や反重力装置などのグレーとのコントラストが美しい
▲臨場感あふれる横山氏のイラストが印象的なキットパッケージ。パッケージデザインはレインボウエッグが担当。今井邦孝氏による従来のテイストを再解釈しリデザインした
▲メインハッチは閉じた状態と開いた状態が付属しどちらかを選択できる。フィギュアは平田英明が原型を担当した
▲高精細スクリーン印刷によるデカールが付属。カラーの組立説明書には3機分の塗装図と機体解説が収録されている
▲ファルケ本体はランナー5枚、3体のフィギュアがランナー2枚と、少ないパーツでキットは構成されている

■いよいよ離陸!! PLAMAXファルケ!!
 ようやく皆さんのお手元にお届けすることができたPLAMAX 1/35ファルケ! お待たせしましたっ♡ アァ~ホント、ホッとしている模型芸人兼模型メーカーシャチョーのMAX渡辺です。とにかく1分でも早く組み立てを終え、塗り出してもらいたい!! そんな開発コンセプトのもと作られたプラモデルキット、極力パーツ数も控えめになっていますし、合わせ目の数もかなり工夫をして少なく抑えています。さぁ、行ってみましょうかぁ♪

■ほぼ素組み!! ディテールアップポイントはほんの少し♡ けれど(笑)
 基本的には形をいじることなく、機首周りの成型上閉じられている開口部をちょいちょいと開けているだけ。実はこれだけでかなり精密感が増します。後はアンテナを真鍮線で立てるだけ。PLAMAXファルケはこれだけでもう120%イケてると、僕は思っています♪
 しかーし!! 横山先生が発案してしまった禁断のパネルライン伸ばしランナー埋め、これがめちゃくちゃかっこよくて誘惑には勝てませんでした。溶接痕のようなゴテゴテした感じ不揃いな凸凹が実に良い味になってしまうのでした。これは金型にモールドできないことはないのですが、組み立て、接着、合わせ目消しの段階で消えてしまうモールドなので、パネルライン表現をスジ彫りにしたのは間違っていないと思います。伸ばしランナーを埋めていく作業はあまり神経を使わず、楽しくやれる工作なので超オススメです。詳しくは横山先生の原稿で紹介されていると思いますので参考にしてください。

■さぁ、楽しいだけの塗装の時間です!
[オリーブドラブ単色]
 この作例はキットのパッケージ写真にも使われているものです。機首周りの開口部工作とアンテナ取り付け以外は無加工です。まずは一機、押さえておきたい単色の機体、外せませんよね!
[めちゃくちゃ暑い夏だけど、やはり外せない冬季迷彩]
 ファルケ好きなら、いいやマシーネンクリーガー好きなら、絶対に一機は塗っておきたいもうひとつのカラーパターン、冬季迷彩の機体です。スジ彫りのパネルラインは伸ばしランナーで埋めて、溶接痕の不揃いな凸凹の雰囲気を楽しみました。ベースグレーの下地にオリーブドラブとミディアムグレーを適当に下塗りしておき、その上から現地改修の雰囲気でランダムに白を乗せていく、いつもの塗装法です。タッチがゴリゴリに残せるし、一瞬で変わる景色を楽しみながら楽しいだけの時間はあっという間に過ぎていきます。ブルーの色味もかなり明るめですね。冬になったらあと2、3機塗って雪の上で並べて撮影してみたいなー!
[下面を赤で塗ってみたくなって]
 JG44の超有名カラーリングに機体下面が赤に白のストライプが入った機体があります。フォッケウルフFw190 Dの中でもとりわけ人気のカラーリングですね。ストライプはめんどくさいしファルケでは難しいのですが、下面赤はやってみたくなりまして。まずはオレンジ味の入ったピンクを塗ります。その上で上面に青味の入ったミディアムグレーとオリーブグリーンで適当に塗り分け、トータルで3色の迷彩塗装にしてみました。なかなか悪くないバランスだなぁと思っていたら、これってクイーンエメラルダス号(飛行船の形をした宇宙船ですね)と同じことに気づきました。やはり僕の体には松本零士先生の血が流れているのでしょう(笑)。PLAMAX 1/35ファルケには機首を伸ばすスペーサーパーツが同梱されています。これはフォッケウルフFw190 AからTa 152に至る胴体延長改修のオマージュをアソビとして入れているんですね。ノーマルのファルケが190 A、このクイーンエメラルダスカラーはスペーサーを入れたので190 Dとなります。オリジナル、ノーマルのファルケが空冷エンジンの190 Aの少しずんぐりしたプロポーションに見えるのが味噌です。少し機首が伸びるだけでスタイリッシュな印象になるかと思いますが、いかがでしょうか? ハセガワの1/20ファルケとは決定的に違うパーツ分割を採用していますので、ここはぜひ延長パーツを使って楽しんでいただけたらなぁと社長は思っています。おかげさまで大好評のうちに初回出荷は市場在庫0になってしまったようです。再販ももちろん検討しておりますので、まずはぜひ1機、いや2機でも3機でも組んで塗ってみてください。1/35キットはとにかく手軽に塗り出せるので、最高に楽しい♪ 次回もファルケ特集後編(もしかしたら中編?)をお届けすることになりました! よろしくお願いいたします!!(MAX渡辺)

マックスファクトリー 1/35スケール プラスチックキット“PLAMAX”

傭兵軍 反重力装甲戦闘機 ファルケ

製作・文/MAX渡辺

協力/鈴木孝、堤啓介

© Kow Yokoyama 2024

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MAX渡辺/横山宏/KATOOO

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