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きみにもできる!!「HG ガンダムバルバトス」簡単How to記事をお届け! 『量産型リコ –最後のプラモ女子の人生組み立て記-』第1話登場

2024.07.03

ギブバース!

 6月27日から放送を開始した『量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-』は与田祐希(乃木坂46)演じる主人公・小向リコがプラモデルとの出会いを通して成長していくホビー・ヒューマンドラマ『量産型リコ』シリーズの三作目。

 毎話リコが組み立てる数々のプラモデルも話題となる本作で、先週放送の第一話に登場したのは「HG ガンダムバルバトス」! 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主役機であり、2015年に発売されたキットです。
 そんな第一話にちなんで、今回は「HG ガンダムバルバトス」発売当時の「月刊ホビージャパン2015年12月号」に掲載された製作How to記事をお届けします! ガンプラ作りが始めての初心者も安心のワンポイントテクニックを丁寧に解説していますので、これを機にプラモデルを作ってみようという方も必見です!

以下記事は「月刊ホビージャパン」2015年12月号に掲載されたものです。


きみにもできる!!鉄血のガンプラ製作法
「HGガンダムバルバトス編」

 「成型色を活かした簡単製作法」をテーマとした初心者向けHow to記事「きみにもできる!!鉄血のオルフェンズ ガンプラ簡単製作法」。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』放送開始に合わせて第1回として取り上げる題材はもちろん「HGガンダムバルバトス」です。
 キットは形状や可動性能を高い水準でまとめながらも、税抜き1000円という非常に手に取りやすい内容です。当記事ではほんの少し手を加えるだけでグンと完成度が向上する工作ポイントの数々を解説していきます。はじめてガンプラを製作するという初心者の方も、この記事を参考にすれば、ただ組み立てただけのものより格段にグレードアップした完成品を手に入れられるのです。では、さっそく製作開始といきましょう!!

HG ガンダムバルバトス

●発売元/バンダイホビー事業部●1100円、発売中●1/144、約12.5cm●プラキット

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主に使用するもの

■ニッパー、デザインナイフ

▲ニッパーはプラモデル用が最適。価格はさまざまですが、薄刃を特徴にしているものがオススメ。写真はキャンペーンにてにて配布されたバンダイガンプラニッパー(非売品)
▲一般的な汎用刃物として知られるカッターの美術用で、切れ味が鋭く精密な作業に向いています。刃は交換式で、こまめに交換するのが上手く使うポイントです

■ガンダムマーカー

▲GSIクレオスが発売するガンプラ用アルコールマーカー。顔料を使用し隠ぺい力も高いのでパーツの塗装に使用できます。目的別に6本がセットになっている商品も発売されています
▲染料系アルコールマーカーで、パーツの色を活かして手軽にぼかし(グラデーション)効果が得られます。5色+ぼかしペンの6本セットのほか単品でも販売。スミ入れに適しています

STEP-1:パーツをキレイに切り出そう!

▲ガンプラはそれぞれのパーツが成型段階でひとつのランナー(枠)に納められており、プラスチックが流れる通路、ゲートが存在します。まずゲート部分をニッパーで少し残して切り離しましょう
▲一回でいきなり切ろうとすると、パーツを傷付けてしまうことがあるので、ここは注意したいところ。ゲート部分をすべて切り離したら、このくらいゲートを残すのが理想的です
▲残ったゲートはニッパーの背を当てて、直切りします。くれぐれも角度を誤って、パーツをえぐってしまわないように注意しながら作業しましょう
▲整形が完了した状態。これで本来のパーツ形状となりました。このように、ニッパーだけで肉眼で確認するには充分なレベルに仕上げることができるのです

STEP-2:曲面のパーツはデザインナイフで丁寧に!

▲HGガンダムバルバトスはパーツによって曲面で構成されている箇所もあり、ニッパーだけではきれいに整形できません。そこでニッパーとデザインナイフを併用して整形してみましょう
▲まずは先ほどと同様にゲート部分を少し残して切り離します
▲残ったゲートをデザインナイフで少しずつ切り落としていきます。一度に切ろうとするとパーツに負荷がかかって白化してしまう場合があるので、少しずつそぎ落とすようにナイフを入れていきます
▲整形が完了した状態。キットはくさびゲートを採用しており、ニッパーだけでもゲート跡が目立たないようになっていますが、ひと手間加えるだけでさらにきれいな仕上がりになるのです

STEP-3:白化部分を修正しよう!

▲整形していくうちに、どうしても写真のようにゲート跡が白くなってしまうことがあります。これはゲートの根元に負荷がかかり、プラの組成が変化してしまったためです

▲ここは白くなってしまった部分をガンダムリアルタッチマーカーのリアルタッチレッド1でリタッチすることにします。マーカーの先端で塗料をチョンと載せるくらいがちょうどいいでしょう。少しくらいはみ出してしまってもティッシュでサッと拭き取れば大丈夫です

▲リタッチした状態。白くなってしまったゲート跡をほぼ目立たない状態にまでリカバーすることができました。他のパーツが白くなってしまっても、ほとんど同じ作業で目立たないように修正できます

STEP-4:アンテナをシャープ化しよう!

▲頭部アンテナには安全基準の関係上、「フラッグ」と呼ばれる余剰パーツが付属しています。写真の赤色に着色した部分がフラッグです
▲このフラッグはしっかり処理しておきたいところ。まずはゲート処理と同じ要領で、フラッグを少し残してニッパーで切り離します
▲残った部分をデザインナイフで丁寧に整形します。パーツが小さいので、ナイフを入れる際は自分の手を傷付けないように、手前から奥に入れるようにしましょう
▲フラッグを切り離した状態。アンテナの先がシャープになり、見映えが格段に良くなりました。簡単かつ効果的な工作なので、忘れずに整形しておきましょう

STEP-5:スミ入れで立体感を際立たせよう!

▲HGガンダムバルバトスには全体に綿密なディテールやスジ彫りが施されています。これをさらに引き立たせるためにスミ入れをしてみましょう。まずはリアルタッチマーカーのリアルタッチグレー1でスジ彫り部分に書き込んでいきます
▲はみ出してしまったスミ入れは、消しゴムやティッシュなどで丁寧に拭き取ります。完全に乾く前にはみ出した部分を拭き取るほうが作業がスムーズです。筆先の細さを活かしてはみ出しをキレイに拭き取ることもできます

▲スミ入れが完了した状態。スジ彫りや表面の凹凸が強調され、立体感が格段にアップしました。パーツの色に合わせてリアルタッチマーカーも使い分けることでより自然な仕上がりになります。細かいパーツはランナーに付いた状態で作業するとよいでしょう


STEP-6:部分塗装にチャレンジしてみよう!

▲HGガンダムバルバトスはパーツごとに細かく色分けされており、付属のシールと併用すれば、ほとんど色分けする部分はありませんが、今回はアーマーの一部など成型色で再現されていない部分をガンダムマーカーで塗り分けてみます

▲もし塗料がはみ出したら、デザインナイフで丁寧に削り落します。このあたりのリカバー法は、成型色を活かした仕上げ法ならではと言えますね
▲完成した状態。肩アーマーはガンダム・バルバトスの中でも非常に目を引く部分であり、黄色はアクセントにもなっているカラーなので、部分塗装を施すことで完成度が大きく変わってきます
▲次にフェイスを塗り分けてみましょう。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のガンダムはどれも内部にガンダム・フレームを内蔵しており、特にガンダム・バルバトスはフレームの露出部分が多く、フェイス部分もフレームが露出しています。ここをガンダムマーカーで塗り分けてみます

▲小さなパーツを塗装する際は直接マーカーで塗らず、いったん塗料皿に塗料を出して、面相筆などを使用したほうが細かな塗り分けが可能です

▲完成した状態。フレーム部の存在感が強調され、より設定画の雰囲気に近づきました。ほかにもバックパックや腰部リアアーマーの一部、つま先が塗り分けが必要な箇所となります

STEP-7:付属のカラーシールを活用しよう!

▲HGガンダムバルバトスはツインアイなどの細部の色分けをカラーリングシールで再現する方式。フェイスを部分塗装で色分けしたのなら、目のシールも丁寧に貼ってカッコよく完成させたいところ
▲シールを貼る際は、なるべくシールを直接手に持たずピンセットなどを使うとよいでしょう。これは手に付いた油分でシールの粘着力が落ちてしまうのを防ぐためです

▲位置を決めて貼った後、ツマヨウジなどでまわりをしっかりと押さえつけます。これによりしっかりとシールを密着させつつツインアイの立体感を強調させることができます。丁寧に貼ってやることで見映えが格段に変わってきますので慎重に作業しましょう

完成写真は次ページで!

©「量産型リコ」製作委員会 2024 ©創通・サンライズ

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