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蔵出しレポート「トリビュート展 60+40=100」の思い出を語る【コモリプロジェクト】

2024.06.20

コモリプロジェクト●小森陽一、土井眞一 月刊ホビージャパン2024年7月号(5月24日発売)

「横山宏 from 1982」個展会場にて。前列左より横山律子、横山宏、後列左より小森陽一、桜井浩子、三原宏元(ビリケン商会)(敬称略)
▲「横山宏 from 1982」個展会場にて。前列左より横山律子、横山宏、後列左より小森陽一、桜井浩子、三原宏元(ビリケン商会)(敬称略)

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横山宏をトリビュートする

 皆さん、こんにちは。コモリプロジェクト代表の小森です。この記事を書いている今、南青山のビリケンギャラリーでは『横山宏 from 1982』と題して、横山先生の個展が開催されています(※5月12日に終了)。すでにたくさんの方が足を運ばれたことでしょう。HJを愛読している皆さんに今さら先生のことを語るのもヤボというもの。今回は蔵出しとしまして、2016年に開催された『トリビュート展 60+40=100』の記録をお話ししたいと思います。

2016年横山宏『トリビュート展 60+40=100』

  ある日のこと。唐突に横山先生から連絡がきて、「トリビュート展用に小森さんも作品創ってね」と。「考えてください」とか「検討してください」じゃなく「創ってね」です。ほんとに先生ってこうですからね(苦笑)。当初は展示会場で読めるショートストーリーをオファーされたんですが、そこに集うメンバーを尋ねてみると立体世界の錚々たるメンバーじゃないですか。う~ん、こんな中で文字なんか書いても埋もれるだけだ……とお馴染みのマスターJ、土井眞一氏に相談を持ち込みました。するとアッサリ、「分かりました。等身大のマシーネンを造りましょう」って。これはこれで「はぁ?」ですよ。そこから本当にデカマシーネン造りが始まりました。当時は『風招きの空士 天神外伝』という小説の執筆真っ只中。沖縄の那覇基地や石川の小松基地に取材に入ったり、編集と打ち合わせをしたりとバタバタしておりました。その合間を縫ってマスターJの工房通いです。大きなスチロールを貼り合わせ、熱したニクロム線で切断して大まかな形を出します。刻んだり磨いたりしながら次第に形を整えていき、天気の良い日を選んで屋上で塗装します。

2016年横山宏『トリビュート展 60+40=100』等身大マシーネン製作途中1
2016年横山宏『トリビュート展 60+40=100』等身大マシーネン製作途中2
2016年横山宏『トリビュート展 60+40=100』等身大マシーネン製作途中3

なんてね、サラッと書きましたがここまででもエライことですよ。やったことない作業の連続であり、しかも対する相手は1m40~50cmはあるかというデカマシーネン。太陽の照り付ける屋外でシンナーを吹きまくるところを想像してみてください。例えマスクをしていてもイイ感じにフラフラしてくるってもんです。さらに困ったことには、作業が進むにつれてマスターJのテンションがどんどん爆上がりしたこと。市販のオモチャを解体し、パーツを組み合わせて新たな部品造ったり、大小さまざまなデザインのデカールを作ったり、専用の土台を作ったり、全体に汚し塗装を加えたりともう荒業――いや、荒行です。マスターJの片腕、加織さんがいなかったら作業はもっと大変なことになっていたと思います。

2016年横山宏『トリビュート展 60+40=100』等身大マシーネン製作途中4
2016年横山宏『トリビュート展 60+40=100』等身大マシーネン製作途中5

完成したデカマシーネンを会場で組み立てた時、「何、これ~」と先生の甲高い声が響き渡りました。「頭おかしいんじゃないの」という最高の誉め言葉付で。
 とんでもなく楽しかった想い出のひとつです。さぁ、次のトリビュート展まであと数年。いかなることになりますやら。

2016年横山宏『トリビュート展 60+40=100』等身大マシーネン

文/小森陽一
撮影・構成/土井眞一

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