プラスチックやレジンキャストにピッタリ!最新工具「セラミックフィニッシャー改」の使い方を解説【月刊工具】
2024.06.10工具箱にあると便利な1本 円形のセラミックヤスリ
ホビー系出版ならではのノウハウや知見をもって、塗料やデカール、ヤスリなど、さまざまなツールを開発している「HJ(ホビージャパン)モデラーズ」。今回は最新工具「セラミックフィニッシャー改」をご紹介。プラスチックやレジンキャストを削るのに適したセラミックブレードを備えた切削ツールで、先端が斜めにカットされた円筒形になっています。この独特の形状の使用感はどうなのか、さっそく試してみましょう。
104 Product_name Ceramic finisher Kai
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
“改”の仕様をチェック
HJモデラーズ セラミックフィニッシャー改
●発売元/ホビージャパン●825円、発売中
使い方は主に3種類
面:先端の面をパーツに押し当てて削ることで面を整えたり、ゲート跡を切削するのに役立ちます。400~600番相当で軽い段差なら1本でならすことができるでしょう
角:先端の面の角部分はピンポイントの切削が可能です。パーティングラインやヤスリの届きづらい狭い箇所など、必要な箇所以外を余分に削ることなく作業できます
側面:円筒の胴部分も使用できますパーツのエッジ部分を削り落としたいとき、またはC面などを整えたいときなどに良いでしょう
全体的に作業中はブレード面を当てている箇所がわかりやすく、操作感が良いのがポイントです
こんなところに便利
組み立て作業で活躍!
谷間にあるゲート跡やパーティングラインも、先端がスルッと入り、引っかかることなく削っていけます。段落ち部分を整えるのも得意で、キット組み立てで全体を通して活躍します
細部を整えるにはもってこい
鋭角な凹部分も、先端が入って切削できます。ミニチュアフィギュアのパーティングラインなども服のシワを乗り越えながら削ることができるので、作業スピードも抜群です
ディテールを自然にくっきりと加工
ガールズプラモの髪の毛など、ゆるめの形状部分を彫り込むことができます。加工するとスミ入れもしっかり残る深い谷になります。先端の形状を整えるのにも役立つので髪の毛パーツの加工にピッタリな1本でもあります
組み合わせて便利なサポート性能
まとめ
独特な円筒形の先端は状況に応じた切削が可能で、さまざまなシーンで役に立ちます。サイズ感もツールボックスに入れておくのにピッタリで、ニッパー、ナイフ、セラミックフィニッシャー改を揃えておけば、作業がよりスムーズになるでしょう。使いやすい懐刀として、持っておきたい1本です。
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