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超大型機械獣「サンダージョー」が全長38cmのビッグサイズでプラキット化!! 各所のディテールアップとウェザリングで仕上げ

2024.05.21

サンダージョー【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2024年6月号(4月25日発売)

最恐の機械獣が全長38cmのビッグサイズでプラキット化!!

 世界的な人気を誇るオープンワールドゲーム『Horizon Forbidden West』より、トップクラスの強さを誇る超大型機械獣「サンダージョー」が、全長約38cmの巨大なサイズでプラキット化。全身には作中さながらの高密度なディテールが入っており、一部のパーツを取り外すことで部位破壊状態も表現できる。また、首や尻尾、各関節も可動するためプレイバリューも抜群のキットとなっている。ハス寝るによる作例では、肉抜きなどの隙間をディテールアップしつつ埋め、激しく汚しつつも形がはっきりわかる“ゲーム的”な質感の塗装で仕上げている。さらに今回は専用のベースも製作。今にも機械獣に見つかりそうな瞬間を演出している。

▲作中では最強クラスの戦闘機械獣の一体であり、素早い突進や頭部の機関砲、レーザー砲、背部のディスクランチャーと多彩な攻撃手段を持つ
▲機械獣から身を隠すための赤い茂み。回復薬となる青い木の実、矢を作成できる木をディオラマで再現
▲ゲーム内に存在する、墜落した飛行機の一部のような残骸を、厚紙と家電製品のケーブルを用いて再現している

▲約35cmの、スタイロフォームを使ったディオラマは平坦にならないよう段差や、残骸を配置している。また、赤い茂みは100円ショップのハケを小分けにして埋め込むことで再現している

▲ティラノサウルスの様な外見の危険な大型戦闘機械獣、サンダージョー
▲首と本体をつなぐベルト状のパーツはPVC製のため、塗装する際は注意が必要。本作例では丁寧にパーティングラインを消したあとウレヒーローのメッキシルバーの黒と白を調色したグレーで基本塗装し、メッキ部分にスイスイシャドウで影を入れている
▲背面から見ても大迫力の本機。素組みだと目立ってしまうレーダーの肉抜きもしっかり塞ぎ、ゲームのディテールを参考にスジ彫りを行っている
▲パーツを取り外すことで部位破壊状態を再現可能。剥き出しになった頭部やアゴ周りも細かく塗装を施している
▲太モモに見える筋の部分は真鍮線に置き換えてディテールアップ。塗装は、黒サーフェイサーの上からガンダムマーカーメッキシルバーで塗装し、タミヤカラー クリヤーオレンジでコートしている

〉〉〉尻尾の肉抜き埋め

▲キットの状態では少し肉抜きが目立つ
▲重心から離れた部分のため、少しでも軽量化することを意識して瞬間接着剤で穴を埋める
▲プラ板やケーブルを使用してディテールアップ
▲チッピングとウェザリングを施して終了!
▲巨大な体を支える脚部には、上部から下部にかけてとても自然に泥が飛び散っている
▲ウェザリングまで塗装が完了したもの(写真上)に、Mr.ウェザリングマスターホワイトとMr.ウェザリングペーストマッドレッドを混ぜて土埃や泥の表現を入れている
▲ヒザ上の凹状パーツの合わせ目は正面から見ても目立ちやすいため、作例では画像のように分割ラインを変えて、真鍮線で強度を高めてから接着している
▲腰の位置に武装している「ディスクランチャー」は、部位破壊後にプレイヤーが武器として使用することができる
▲上部のディスクランチャーを別パーツ化することで塗り分けがしやすくなり、部位破壊状態も再現できる
▲ディスクランチャーの上部にはプレイヤーの持ち手のようなパーツがあるため、真鍮線を使ってディテールアップ

▲キットのアンテナは細い2本の真鍮線で置き換え。ガイアノーツのプライマーを吹き、ウレヒーローで塗装している

▲胸部にある「サンダージョーの心臓」は、ゲームのディテールを参考に、エポパテとケーブルを用いて密度を高めている

〉〉〉ハス寝る流 ゲーム風塗装

▲キットのままの状態
▲色分け部分を中心にスジ彫りや段差の彫り直し
▲サーフェイサーの黒で塗装
▲Mr.カラーC316 ホワイトで白色を塗装
▲タミヤカラー明灰緑色とダークグレイを調色して塗装し、スミ入れします
▲タミヤアクリルの黒をスポンジを使ってチッピング
▲Mr.ウェザリングペーストマッドホワイトとMr.ウェザリングマスターホワイトを薄め、スポンジでまぶしながら乾く前にティッシュで拭い、自然なくすみを出す
▲ガンダムマーカーメッキシルバーでエッジに金属擦れの表現を入れて完成!

■はじめに
 はじめまして、ハス寝ると申します! ご縁があって今回作例を担当させていただきましたのは世界的人気ゲーム『Horizon Forbidden West』に登場する最強クラスの大型機械獣サンダージョーです! まるで恐竜のようなひときわ目立つフォルムとタフさを誇る強敵で、その迫力はプラキットでもしっかり表現されており、全長は約38cm! それが2本足でしっかり自立する姿は塗装前でも興奮を覚えました。元々かなりディテールが入っておりそのまま塗装してもよかったのですが、せっかくなのでゲーム内のような機械獣の重厚な雰囲気を再現するべく製作に入りました。

■工作
 まずはレーダー、アラームアンテナ、尻尾の肉抜き埋めを実施。尻尾については一番重心から離れていることもあり、重くならないよう比重が軽めの瞬間接着剤を中心に埋め、埋めた部分は実際のゲーム画面を参考に廃棄する家電のケーブルやプラ板でディテールアップしています。
 また、胸の左右にある「サンダージョーの心臓」についてもゲーム画面を参考に、これまた家電のケーブルを使ってディテールアップ。ヒザ部分の合わせ目は真鍮線を入れて後ハメ加工し、アラームアンテナは真鍮線に交換しています。
 ディスクランチャーは発射口部分と黒いタンクの部分でパーツを一部切断することで合わせ目を消すことが出来るのと、塗装がしやすくなります。そして何より、ゲーム内でのディスクランチャー部位破壊の再現ができます! 皆様もぜひディスクランチャーの部位破壊ごっこをやりましょう!

■基本塗装
 キットは付属の水転写デカールで色分けされていますが、今回はさらに細かい塗り分けをすることを考えてほぼ全塗装しました。重量感を出すため、一度ガイアノーツのサーフェイサーエヴォブラックで黒く塗装したのち、それぞれエアブラシと筆塗りを併用して基本塗装を行いました。その後、全体的にツヤ消しクリアーを吹いています。

■ウェザリング
 ツヤ消し後はタミヤアクリルカラーのフラットブラックをスポンジでチッピングしていきます。その後Mr.ウェザリングペーストマッドホワイトとMr.ウェザリングマスターホワイトを薄め液を使って混ぜ、スポンジでかなり薄~く全体的にまぶしていき、乾く前にティッシュを押し当てて自然なくすみを出しています。
 足元、尻尾、アゴの部分にはMr.ウェザリングマスターホワイトとMr.ウェザリングペーストマッドレッドを混ぜて土埃や泥の表現を入れています。最後に、装甲の角を中心に金属同士の擦れ表現として、ガンダムマーカーメッキシルバーを細い筆を使って塗れば完成です。

グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”

サンダージョー

製作・文/ハス寝る

MODEROID サンダージョー
●発売元/グッドスマイルカンパニー●9800円、発売中●約38cm●プラキット

Ⓒ 2023 Sony Interactive Entertainment Europe. Horizon Forbidden West is a trademark of Sony Interactive Entertainment LLC.

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