HOME記事キャラクターモデル『プロメア』リオデガロンの発光を蛍光カラーを使い再現！「水性塗料」の可能性を見よ！【水性塗料ペインティングLAB.】

『プロメア』リオデガロンの発光を蛍光カラーを使い再現！「水性塗料」の可能性を見よ！【水性塗料ペインティングLAB.】

2024.05.04

水性塗料ペインティングLAB.／リオデガロン【グッドスマイルカンパニー】　月刊ホビージャパン2024年6月号（4月25日発売）

MODEROIDリオデガロン

蛍光水性塗料でバーニッシュフレアの輝きをペイント！

　安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料を熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
　使用するキットは2024年1月に発売された「MODEROID リオデガロン」。2019年公開のTRIGGER制作のアニメ映画『プロメア』に登場するロボットです。キットは黒の成型色をベースに、鮮やかな黄色パーツとシールにより模様を再現する仕様で、ここではシタデルカラーとアクリルガッシュによる塗り分けを中心に蛍光カラーも使い発光を再現しました。映画ファンのむっちょならではのこだわりが見られるものとなっています。

製作・文／むっちょ

今回使用している材料

●本体ブラック＝メカプライマーブラック、タイタンブルー、ピュアブラック（すべてファレホメカカラー）
●本体イエロー、ピンク＝蛍光イエロー（ファレホ）、蛍光ローズ（アクリルガッシュ）
●武器、エフェクトパーツ＝フロストハート（シタデルカラーコントラスト）

　みなさんこんにちは！　むっちょです。今回はMODEROID リオデガロン！　ファレホとアクリルガッシュの蛍光カラーを使い、バッキバキに光るリオデガロンにチャレンジしました。エアブラシと筆塗りを使い分けて、UVライトで光るバーニッシュフレアを目指してみます。

■まさかの立体化
　エッジの効いた黒い装甲に、イエローの成型色、スタイル良し、可動域良しの大型キット。各種エフェクトパーツに加え、本体並の大きさの「マトイデッカー」も付属しており、ボリューム満点です。約75ヵ所、シールでの再現箇所があるので、やるならば全部塗っちゃおう！　ということで、頑張ってペイントしていきます。

■面ごとに塗り分けていく
　メインカラーである黒色のパーツですが、フラットな黒ではなく、少し青みがかっている、深い紺のような成型色です。光の当たった箇所が劇中のイメージに近いカラーになってめっちゃカッコイイですね。
　ここにはエアブラシを使い、各面のエッジ付近にうっすらとハイライトを残す感覚で、黒の下地→青→黒と、単調な印象にならないようにペイントしました。

▲これくらいのサイズでは、細かいモールドを潰さず、奥までしっかりと色が乗るシタデルのケイオス・ブラックスプレーがオススメ

▲メカプライマーブラック→タイタンブルー→ピュアブラックの順に塗装。面の角が少し明るくなる程度に、グラデーションを加えた

■蛍光カラー
　最大の特徴であるイエローとピンクのバーニッシュフレアは、ファレホとアクリルガッシュの蛍光カラーを使用。以前にアクリルガッシュの蛍光カラーシリーズを使用してUVライトで照らしたときの衝撃が忘れられず、いつか使ってやるぞ、となっていたので、リオデガロンで実現しました。
　出来るだけ濁りがないように発色させるべく、付属のシールを参考にしながらマスキングを行い、白のサーフェイサーから慎重に立ち上げていきました。