HOME記事キャラクターモデル懐かしの「戦闘メカ ザブングルセット1」でウォーカーマシンらしさが滲み出たディオラマに! ブルーストーン採掘シーンをイメージして製作!!

懐かしの「戦闘メカ ザブングルセット1」でウォーカーマシンらしさが滲み出たディオラマに! ブルーストーン採掘シーンをイメージして製作!!

2024.04.16

ブルーストーン採掘【BANDAI SPIRITS 1/144】●山田卓司 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

ウォーカーマシンの足音が聞こえる。

「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」

ブルーストーン採掘シーンをイメージしたディオラマを作る

 HGザブングル・タイプと合わせてプレミアムバンダイで販売された、当時ものキットのセットアイテム「戦闘メカ ザブングルセット1」を使い、情景王・山田卓司がディオラマ化。キットは1/144スケールのウォーカーギャリア、ギャロップ・タイプ、センドビード・タイプ、カプリコ・タイプ、トラッド11・タイプの5種類がセットになったもの。そのなかからカプリコ、トラッド11、ギャロップの3種類4キット(キットを2セット使用)を使い、戦闘シーンではなく謎の鉱石ブルーストーンを採掘するオリジナルシチュエーションのディオラマとして切り取っている。まさにウォーカーマシンらしさが滲み出た本作をじっくりご覧いただきたい。

「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」全体
▲洞窟内の採掘場をイメージしたディオラマベースは、スタイロフォームでおおまかな形を作り、100円ショップの「やわらか粘土」で覆い、アルミホイルを丸めたものをスタンプして岩肌を表現。ディオラマサイズは横30cm×縦26.4cm×23.7cmほどとなっている
「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」カプリコ・タイプ
「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」カプリコ・タイプ横

▲カプリコ・タイプは設定画や劇中に合わせてピンクで塗装。激しめのチッピングを施している

「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」ギャロップ・タイプ
「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」ギャロップ・タイプ後ろ

▲ギャロップ・タイプはAタイプカラーで塗装。こちらにはブルーストーン回収用コンテナをプラ板とエッチングメッシュで自作して荷台に配置している

「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」トラッド11・タイプ
「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」トラッド11・タイプ後ろ

▲トラッド11・タイプはBタイプカラーで、こちらは2体製作。搭乗員はNゲージ用のフィギュアをリペイントして載せている

「戦闘メカ ザブングルセット1」使用山田卓司ディオラマ「ブルーストーン採掘」ブルーストーン
▲岩肌はアクリルガッシュの塗り重ねで仕上げ、ブルーストーンはあらかじめ作っておいた窪みをメタリックブルーで塗装。その後UVレジン封入用パウダーを接着してそれらしく演出した

 「戦闘メカ ザブングルセット1」より、1/144スケールのカプリコ、トラッド11、ギャロップを使ってディオラマとしてみました。これらは大変古いキットで、現在のような組みやすさと可動領域の広さを両立させた製品ではありませんが、アニメ設定をうまく消化したうえで、それらしいディテール、良好なプロポーションで設計も金型製作もアナログ時代の名作といえると思います。
 工作はとにかく合わせ目消し。しっかり接着してからヤスリ掛けして合わせ目を消します。板厚が薄いため、塗装、汚し仕上げの過程で合わせ目でパックリ割れたりしましたが、なんとか完成。
 塗装は劇中設定に合わせて、カプリコはガイアカラーのマイザーピンクにマゼンタを混色したピンクを基本に、薄いピンク部分に同コーラルピンクを使用しました。トラッド11とギャロップはグリーン系の設定の機体とし、トラッド11にMr.カラー・ロシアングリーン(1)、ギャロップは同じくガンダムカラー・MSディープグリーンを使い、ともに黄土色の部分はMr.カラー・ダークイエロー使用。
 汚し仕上げはMr.ウェザリングカラー・グランドブラウン、ステインブラウンで調子を付けました。
 さて、これらを使ってどのようなディオラマにするか?悩むところです。タイトルは「戦闘メカ」なのですが、戦闘シーンはいまひとつイメージが湧かず、ストーリーに登場する謎の鉱石ブルーストーンを掘削している場面としてみました。まずスタイロフォームを箱状に組み、同じくスタイロフォームの小片を接着。洞窟内の採掘場らしく造形します。表面は100円ショップで入手した「やわらか粘土」で覆い、アルミホイルを丸めたものをスタンプして岩肌の表現をしました。こちらの塗装はアクリルガッシュの塗り重ね。肝心のブルーストーンはあらかじめ決めた窪みに合わせてスタイロフォームを削り、メタリックブルーで塗装。その後UVレジン封入用パウダーを接着しています。
 ウォーカーマシンと洞窟だけでは物足りないので、ブルーストーン回収用コンテナをプラ板とエッチングメッシュで自作、配置しました。Nゲージ用のフィギュアから搭乗員にリペイントしてそれぞれウォーカーマシンに乗せています。全員ウォーカーマシンに乗っているのも面白くないので、2体は地面に降りているところとしています。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット戦闘メカ ザブングルセット1 使用

ブルーストン採掘

ディオラマ製作・文/山田卓司

戦闘メカ ザブングルセット1
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4180円、受注終了●1/144●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム


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