HOME記事キャラクターモデル「HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム」をタッチアップ!水性ホビーカラーの筆塗りとエアブラシのいいとこどりで、成型色と印刷済みマーキングを活かした情報量を増やす塗装で仕上げる!

「HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム」をタッチアップ!水性ホビーカラーの筆塗りとエアブラシのいいとこどりで、成型色と印刷済みマーキングを活かした情報量を増やす塗装で仕上げる!

2024.04.07

HI-METAL R スコープドッグ レッドショルダーカスタム【BANDAI SPIRITS】清水圭、國谷忠伸 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 作例2作

ウェザリング塗装の匠ふたりが完成品トイのタッチアップに挑戦

HI-METAL R最前線特別編

 BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部の完成トイシリーズ「HI-METAL R」最新作、スコープドッグ レッドショルダーカスタムがついにリリースとなる。これまでも当コーナーにて、商品の魅力については存分にご紹介してきたが、ここでは特別編と題して、ホビージャパンが誇るウェザリング塗装の匠、清水圭と國谷忠伸によるタッチアップ作例をお届けする。「完成品を塗装するの?」とひるむなかれ。完成された状態だからこそ塗装に注力でき、ほんの少しの手間と時間で、自分だけのスコープドッグを手に入れることができるのだ!

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 商品國谷作例清水作例
▲商品状態とのスリーショット。左から商品状態。國谷作例、清水作例。タッチアップ手法としては両人とも水性ホビーカラーをメインに使っているが、そのテクニックやアプローチによって仕上がりは大きく変わる。基本カラーとマーキングがあらかじめ施された完成品でもここまで差が出るのが、模型ペインティングの醍醐味といえる
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 塗装後も遊べる
▲成型色を活かした簡単タッチアップなので塗装後もこのようにガンガン遊べる! 君の手でぜひ自分だけのスコープドッグを手に入れてほしい

 清水圭による作例はコチラ!

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 
▲國谷氏による作例も水性ホビーカラーを使用したものだが、こちらは透明プライマーとツヤ消しコート後に、装甲の中心に薄く塗料を塗り伸ばしていく手法となっている
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 後ろ
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 エアブラシで水性ホビーカラーのスモークでシャドーを入れ
▲まずはエアブラシで水性ホビーカラーのスモークでシャドーを入れ面の輪郭を強調
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 彩度を上げたグリーンを面の中心に塗る
▲その後、彩度を上げたグリーンを面の中心に塗って、筆で馴染ませていく
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 金属の擦れ汚れをドライブラシの要領で入れる
▲太モモ前面にはフロントアーマーの擦れを考慮した金属の擦れ汚れをドライブラシの要領で入れる
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 スポンジチッピング
▲最後に薄緑でスポンジチッピングを行い色剥げを表現した
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア後ろ
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア 目無印刷パーツ
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア スミ入れの要領で目の窪みや口にエナメル塗料の赤茶色を流し込み
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア 髪と同じ色のスカイブルーで眉毛を、目を面相筆で描き
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア フェイス完成

▲キリコのフェイスは目が印刷されていないパーツを使用。まずスミ入れの要領で目の窪みや口にエナメル塗料の赤茶色を流し込み合わせて眉毛も描き込む。髪と同じ色のスカイブルーで眉毛を、目を面相筆で描き込めば完成。目が精密に彫刻されていているので比較的簡単に塗装ができた、とのこと

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア ボディ スミ入れの要領で色入れ
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 キリコフィギュア ボディ

▲キリコはボディにもスミ入れの要領で、窪んだ部分に成型色よりも暗めの色を入れてメリハリを付けた

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 コクピットハッチ
HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム 國谷忠伸作例 ポージング

 今回は清水さんの作例記事を参考にして、水性ホビーカラーを中心とした筆塗りで仕上げてみました。ダイキャスト、PVC、ABS等さまざまな材質が使われていると思われるので、溶剤によるケミカルクラックを避けるためにも水性塗料を使用するのがいいと思います。
 成型色と印刷済みのマーキングは活かしたいので、まず透明なプライマーを、さらにその上にツヤ消しクリアーを筆塗りして下地を作りました。基本的には面の輪郭を強調するように縁のトーンを下げ、そこに明るい色のチッピングを入れて情報量を増やす塗装をしています。錆を感じさせる茶系の色はあえて最低限に抑えてみました。
 キリコのフィギュアは目が印刷されていない頭部が付属していますので、こちらを塗装してみました。この頭部パーツは目が精密に彫刻されていてスミ入れの要領で簡単に目の塗装ができるようになっています。さすがにルーペは必須かと思いますが、ぜひ塗装に挑戦していただきたいです。

「HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム」本体&パッケージ

HI-METAL R スコープドッグ レッドショルダーカスタム

製作・文/國谷忠伸

HI-METAL Rスコープドッグ レッドショルダーカスタム
●発売元/BANDAI SPIRITS コレクターズ事業部●24200円、発売中●約16.5cm●設計/T-REX、企画協力/アーミック●商品デザイン協力/林健太郎


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©サンライズ

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