マックスのVF-1S バルキリーがアップデート! 基本を押さえた改修に使用感を加えた塗装で製作
2024.04.15アップデートされたVF-1Sにやや使用感を加えて製作
『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』にて、ミリアのクァドラン・ローとの空戦シーンが印象的なVF-1S バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)が、ハセガワから1/72スケールシリーズでリリース。発売中のVF-1J スーパーバトロイド バルキリー“ミリア”で採用された新規パーツが組み込まれたアップデートモデルになっている。豆タンクによる作例は合わせ目や表面処理をきっちり行い、やや使用感を加えた塗装で仕上げた。
ミリアのクァドラン・ローのキット化に合わせてマックスのVF-1Sもキット化されました。リニューアルされたスーパーバルキリー(ミリア機)と同じ仕様になります。リニューアルされているとはいえ、基は2002年のキットなので、合わせ目や表面処理はキッチリ行って仕上げています。
■製作
プロポーションは非常によく、飛行機のハセガワさんならではの細かいディテールが入っており、それらを活かす方向で製作を進めます。基本は合わせ目やヒケの処理、面出し、ディテールの彫り直しを重点的に行います。改修箇所としては、主翼と脚が干渉してアクションポーズが制限されるので、可動軸を追加して主翼を後ろに逃がせられるようにしました。また、追加された腰のロール軸ははさみ込みのため、塗装や緩みの対策としてポリキャップの差し込みに変更しました。翼端灯やガンポッドのセンサーはクリアーパーツのランナータグを削り出したものに交換。頭部カメラのクリアーパーツの裏側にはミラーフィニッシュを貼り付けています。
■塗装
白=GXクールホワイト
青=コバルトブルー+白(10%程度)
黒=ブラック
青、黒ラインは付属のデカールを使用せずにマスキングで塗り分けています。クリアー塗装後にデカールを貼り付け(ハセガワさんのデカールは貼りやすく、シルバリングもしにくいですね)、デカール保護のクリアーを薄吹きして、スーパースムースクリアーのツヤ消しで仕上げました。
今回はS型へ乗り換えてから間もないというイメージで、適度な使用感を目指して軽めにウェザリングです。ファレホの黒でスミ入れを行い、クリアー保護後にグレーで全体に薄くフィルタリング。ダークグレーでチッピングを書き込みました。脚のノズルは熱焼けを再現してみました。ジャーマングレーにメタルカラーのチタンを塗装後、クリアーオレンジでグラデーションをかけて、ファレホのオレンジ、赤、茶でドライブラシをしました。
ハセガワ 1/72スケール プラスチックキット VF-1S バトロイド バルキリー“マックス”使用
VF-1S バルキリー(マクシミリアン・ジーナス機)
製作・文/豆タンク
VF-1S バトロイド バルキリー“マックス”
●発売元/ハセガワ●3850円、発売中●1/72、約17.6cm●プラキット
©1984 BIGWEST
豆タンク(マメタンク)
ミリタリー的な表現を得意としており、特に金属などの質感表現や退色・ダメージ加工に優れている。