HOME記事キャラクターモデルギミックもたっぷりの巨大キットHG AMガンナー 『スパロボα』戦闘画面オマージュの塗装作例!

ギミックもたっぷりの巨大キットHG AMガンナー 『スパロボα』戦闘画面オマージュの塗装作例!

2024.04.07

AMガンナー【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2024年5月号(3月25日発売)

超大型アーマード・モジュール、待望のプラキット化!

『スーパーロボット大戦α』で初登場した大型メカ「AMガンナー」が完全新規造形で初のプラキット化を果たした。製品は全長約39cmという迫力のサイズ感により飾り応え抜群、もちろん設定通り別売りのHGヒュッケバインMk-IIIを背面に載せることが可能。さらにミサイルハッチ展開機構や、ファンならばニヤリとする「牽引用グリップ」の搭載など遊び応えも満点! 作例は外形には大きく手を入れず、月刊ホビージャパン2024年4月号掲載のヒュッケバインMk-IIIと合わせた『スパロボα』戦闘画面オマージュの色調で仕上げている。
『ヒュッケバインMk-III』のWeb記事はこちら

AMガンナー

▲AMガンナーは、ヒュッケバインMk-IIIが使用する砲撃戦用アーマード・モジュール。Gインパクト・キャノン×4とミサイル・コンテナ×2を搭載し、ヒュッケバインMk-III非搭乗の状態でも有人操縦/無人自律行動のいずれかによって単独で戦闘可能。また、本機は2種類の仕様が存在し、ミサイル・コンテナ後部に格納される牽引用グリップの有無によって初期型と改良型に大別される(※今回のキット化に際して加わった新設定)。本キットは、牽引用グリップを搭載する改良型として立体化。全長39cmとスパロボHG シリーズ最大級のボリュームを誇り、Mk-III以外にも別売りのヒュッケバインMk-IIも載せられるなど、バリューの高いキットとして設計されている

▲両舷のミサイル・コンテナは差し替え無しで開閉可能。白いパーツをひっぱると、連動して上下のハッチも開閉、ミサイル弾頭が一気に露出する。スライドレールとヒンジによる開閉構造を緻密に組み合わせた名設計の賜物だ

▲機体下部には角形ジョイントの受け口が。付属の専用スタンドを挿し込めばがっちりと固定され、ヒュッケバインを載せてもビクともしなくなる
▲メインフレームの外装パーツGF-1、GF-12は20cm程度とかなり大きいため、整面作業と塗装の便を考慮してモールドに沿ってエッチングソーで3分割。ヒケを除去するため丁寧に表面を磨いた
▲機体後方から。スリット状の大型スラスター3基はいずれも別パーツ化されており塗装しやすい。作例ではスラスターをダックエッググリーンで塗り分けた
▲素組み(写真左側)と。『スパロボα』のゲーム画面では淡めの色に見えたので、それに倣って彩度の高いパープルグレーにコーディネート。キットはディスプレイスタンドの土台と支柱の色が異なるため、気になる場合は作例のように缶スプレー等で黒く塗ってみよう

ヒュッケバインガンナー

▲AMガンナーにヒュッケバインMk-IIIが搭乗した姿。ガンナー単体の出力ではGインパクト・キャノン4門かつ最大出力での斉射(フルインパクト・キャノン)は不可能であるため、搭載された超火力のすべてを発揮するにはヒュッケバインMk-III(もしくは、同等の出力スペックを有する機体)とのドッキングが不可欠となる。キット最大のアピールポイントである、別売りのHGヒュッケバインMk-III(写真で載せている塗装作例は月刊ホビージャパン2024年4月号掲載、製作/ガルマ☆ザビコ)との合体形態も破綻なく再現可能。バイクのライドポジションのようにグリップを握り、ペダルを踏み込むようにして跨がらせることができる
▲キットのミサイル・コンテナは付け根から後方へスライド可能で、さらに後部ブロックの差し替えで「牽引用グリップ」を取り付けることができる。アニメ『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』で披露した、AMボクサーとAMガンナー同時使用の鍵となるギミックであり、ファンとしては夢が果てしなく広がる魅力的なパーツでもある。作例はグリップ側面の肉抜き穴をパテで埋めた(写真右)
▲ヒュッケバインMk-III側のマルチトレース・ミサイルと合わせて、全ミサイルハッチを開放させた状態
▲側方の敵を右腕グラビトン・ライフルで迎撃! 合体状態でもヒュッケバインMk-IIIの武装はすべてを並行使用可能で、キットでも各武装が干渉することはない
▲AMガンナーの背面、ヒュッケバインMk-IIIが跨がる部分には3mm軸棒が収納されており、強固に固定することができる。あるいは股間部に3mm軸穴が存在する他キット(例:HGヒュッケバインMk-II)もこのジョイントを使えば、AMガンナーと手軽に接続できるワケだ
▲ヒュッケバインMk-IIIとの並びざまはこんな感じ。Mk-II、Mk-III、AMガンナーと順当に関連機体が立体化されつつあるHGヒュッケバインシリーズ。今後の展開から目が離せない!

■大きいけれどぜんぜん大味じゃない!
 まさかの発売にビックリしました、大きい大きいAMガンナーの作例です。本機と連動するHG ヒュッケバインMk-IIIはガルマ☆ザビコさんが仕上げたので、色味などを打ち合わせしながら楽しく製作させていただきました。
 キットですが、当然といえば当然なのですがとにかくデカい(笑)。ひとつひとつのパーツが大きめでだいぶ戸惑ったのですが、いざ作り始めてみると構成や分割が非常に考えられており、気づいたときには出来上がっている。いやこれホント。なおかつ形状再現度やパーツ分割による色分けも素晴らしく、ゲームで見たAMガンナーそのものを手に入れることができます。
 パーツ構成だけではなく、ミサイル・コンテナが差し替え無しで展開可能。さらに、グリップ部やフットペダルに相当するパーツも細かく位置変更でき、ヒュッケバインMk-IIIを自然に跨がらせることができるなど、ユーザーが求めているモノはひと通り揃えられており個人的には大満足。
 そんな名品なので改造は行わず、表面処理、モールドの彫り直し、肉抜き埋めの3つの観点から工作するのみに留めています。パーツが大きいぶんどうしてもヒケは多少存在しますが、美しい塗装仕上げを目指すならば丁寧にヤスリがけしてあげましょう。

■塗装
 作例は少しだけ塗装の配色を変えたり、デカールを多めにして情報量を上げています。AMガンナーは面積が大きいぶん、何かアレンジを加えようとするとかえって大変なのでディテール追加や大幅なカラーリング変更などは早々に諦めました(苦笑)。もう1機作るとしたら、エクスバインガンナー・タイプLのように赤く塗るのもオツかもしれませんね。以下、カラーレシピです。
白=NAZCA ニュートラルホワイト
薄紫=エヴァンゲリオンカラー エヴァパープルグレー
濃紫=バーチャロンカラー 風群青
黄色=メカトロウィーゴカラー らいとおれんじ
フレーム=116番・RLM66ブラックグレー、MSファントムグレー
赤=79番・シャインレッド
スラスター=26番・ダックエッググリーン
 デカールはスジボリ堂のロボデカールと、kaine@storeのオリジナルデカール各種を適宜使用。

■あとがき
 今回もおっさんモデラーふたりが遠隔で打ち合わせしながら製作、ザビコさんのヒュッケバインMk-IIIと色を合わせて共通性を持たせることに注力しましたが…実際に組み合わせてみたら皆さんの目にはどのように映るのか、非常に緊張しています(汗)。

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”

AMガンナー

製作・文/すえぞう

HG AMガンナー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●7700円、受注終了(3次)●約39cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム


▼ 関連記事はこちら


プレミアム バンダイ

ⓒSRWOG PROJECT

この記事が気に入ったらシェアしてください!

すえぞう

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2024年5月号

ご購入はこちら

サンライズ・メカニック列伝 ダブル・リバイバル編

ご購入はこちら

たった2日でここまでできる! 週末ホビーライフ

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー