HOME記事キャラクターモデル23年の時を経てキット化された「HG ヒュッケバインMk-Ⅱ」を製作! 洗練されたプロポーションと豊富なオプションを堪能せよ!【スーパーロボット大戦シリーズ】

23年の時を経てキット化された「HG ヒュッケバインMk-Ⅱ」を製作! 洗練されたプロポーションと豊富なオプションを堪能せよ!【スーパーロボット大戦シリーズ】

2023.05.23

ヒュッケバインMk-II【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2023年6月号(4月25日発売)

ヒュッケバインMk-Ⅱ イメージカット

『α』『OG』シリーズで大活躍した2代目“バニシング・トルーパー”が待望のHGキット化!

『スーパーロボット大戦α』で初登場し、『OG』『DD』など各シリーズに参戦したヒュッケバインMk-II。ブラックホール・エンジンの暴走事故を引き起こした初代ヒュッケバインの改良型・量産試作機という心躍る設定と、カトキハジメ氏の洗練されたデザインも相まって高い人気を誇る機体が、デザイン発表から23年を経てついにHGキット化。もちろん製品は完全新規設計、柔軟な可動性能と豊富なオプションにより非常に遊べるキットとなっている。オトカワの作例は合わせ目と製面の処理を中心にオーソドックスに製作。とにかくシャープでカッコいい! キットのポテンシャルの高さを堪能してほしい。

ヒュッケバインMk-Ⅱ 正面
▲フォトン・ライフルやG・インパクトキャノン、チャクラム・シューターなど豊富な武装が用意されているが、カトキ氏のプロダクトだけにいわゆる「カトキ立ち」で立たせて飾るだけでも非常にサマになる
ヒュッケバインMk-Ⅱ 背面
上半身アップ
▲本製品は頬の白い部分やクマドリ部の赤、肩口の白いダクトなど、こまかな部分も成型色で色分け済みと、BANDAI SPIRITS渾身の設計が光る。頭部左右の水平に伸びているフィンは、縁を薄く削りシャープ化した
背部のウィング・スラスター・ユニット 素組み状態
▲背部のウィング・スラスター・ユニットは、基部中央のリブを切除。そのスペースに市販バーニアノズルを取り付けてディテールアップした
左腕のチャクラム・シューター
▲左腕のチャクラム・シューターが開閉、チャクラム(輪状投擲武器)1基を収納できる
脚部
▲脚部の黄色い部分もすべてパーツ段階で色分け済み。マスキング不要でキッチリ塗り分けられるのがうれしい
全体画像1
▲Mk-IIのベーシックな武装である、中性粒子ビーム砲フォトン・ライフル。トリガーに指がかかっている持ち手は市販3Dプリントパーツを使用した
全体画像2
▲刃を展開したチャクラムはリード線で左腕と接続可能。なお、右前腕のヒジにもチャクラム・シューター取り付け穴が存在するが、こちらは3mmプラ角棒から削り出したパーツで塞いでいる(記事内上部背面写真参照)
腰サイドアーマー裏 素組みとの比較
▲腰サイドアーマー裏はビームソード取り付け用のリブを切り取り、目立つ部分のみプラ板製の裏打ちパーツを貼り付けた
前腕 素組みとの比較
▲左右真ん中で分割されている前腕は、片方の袖口部分を切り離して合わせ目を消し、ヒジ内側付近の合わせ目を0.3mmのタガネで彫り込んでディテールとした
チャクラム・シューター
▲チャクラム・シューター上部にある肉抜き穴は、簡単なディテールを施したプラ板で埋めた
肩パーツ 素組みとの比較
▲肩は背面パーツの一部を切り離して前面と接着。合わせ目消し後も組み立て・分解ができるようにした。前面パーツには切り離したラインと同様のスジ彫りを施した
全体画像3
▲高温のプラズマで形成される切断武装・ビームソードは、キット形状のまま製作。平手が左右ぶんキットに付属しているのがうれしい
全体画像4
G・インパクトキャノンとヒュッケバイン
▲本機最大の武装であるG・インパクトキャノン。グリップ展開や、接続用ジョイント引き起こしなどの一連のギミックが差し替えなしで再現されている。本体側も腰部カバーが開閉し、ジョイントを挿し込めるようになっている
ヒュッケバイン 素組みとの比較
▲素組み(左)と比較。シルエットには手を入れず、フィンや先端を削り込んで薄くしたり、合わせ目の処理などで完成度をより高めている
スネパーツ 素組みとの比較
▲スネは前面の一部を切り取って合わせ目を消し、肩同様に分割線を変更した
脚部パーツ 素組みとの比較
▲脚部をよりハの字に開けるように、股間ブロックと干渉する太モモ外装パーツの一部を切り取った
Gインパクト・キャノンのグリップ
▲Gインパクト・キャノンのグリップの肉抜き穴はUV硬化パテで埋めた
フォトン・ライフル
▲フォトン・ライフル側面にある腰部背面への取り付け穴は、市販ディテールアップパーツとプラ板を組み合わせた取り外し可能な目隠しパーツで塞いだ

 スパロボファン待望のHGヒュッケバインMk-IIを製作しました。何箇所か合わせ目が目立つ箇所はあるものの、カラフルなカラーリングが成型色でほぼ再現されており、組み立てるだけでも満足度◎。作例は整面処理や肉抜き埋めといったベーシックな工作のほか、スジ彫りなどでパネルラインを追加して情報量を高めました。また、基本色にはマゼンタを少量混ぜることで、深みとともにツヤのある色調に整えています。

■製作
 頭部アンテナは、同社HGキットならではの安全対策用リブこと通称“フラッグ”が無く、頬の白もパーツ分けされているなど非常にコダワリを感じる作り。充分に精悍な出来なのでモールドを彫り直し、両サイドのフィンの形状を整えた程度です。
 前後分割の胸部は、合わせ目を0.3mmのタガネで彫り込み段落ちモールドとしました。
 肩は、前後分割で上部に合わせ目が出るのですが、塗装を考えるとそのまま合わせ目消しをするのが少し難しい構造のため、パーツの一部をエッチングソーで切り離し、パーツ分割線を変更してパネルラインに見立てる後ハメ加工を施しました。
 脚部は、股関節周りがやや窮屈と感じたため、股関節パーツと太モモ外装の干渉箇所を切り取って可動範囲を広げました。スネの合わせ目消しは、肩同様に分割線を変更する方法を取りました。

■塗装レシピ
本体青1=マーズディープブルー+色ノ源マゼンタ
本体青2=ティターンズブルー2+ニュートラルホワイト
本体紺=ティターンズブルー2+ティターンズブルー1+色ノ源マゼンタ
本体白=ニュートラルホワイト
本体黄=メカトロウィーゴカラー らいとおれんじ
本体赤=名鉄スカーレット+クールホワイト+色ノ源 マゼンタ
関節グレー=メカサフ ヘヴィ
武装グレー1=エンジングレー
武装グレー2=エクストラダークシーグレー

BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”

ヒュッケバインMk-II

製作・文/オトカワ

HG ヒュッケバインMk-II
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4950円、発売中●約15cm●プラキット

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ⓒSRWOG PROJECT

オトカワ

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