約6cmの車体を水性塗料「シタデルカラー」を活かしてお手軽塗装! ピットロード 1/144スケール「16式機動戦闘車」
2024.03.22水性塗料ペインティングLAB. 月刊ホビージャパン2024年4月号(2月24日発売)
1/144 陸上自衛隊 16式機動戦闘車
ミニスケールのAFVならフリーハンドの迷彩塗装でも見映え良し!
製作・文/むっちょ
安全、安心、環境にも優しくて高性能だけどまだまだ認知度が低く使っている人も少ない「水性塗料」の可能性をお届けするコーナー。水性塗料に熟知した“水性アクリルボーイ”むっちょがさまざまなジャンルのキットを水性塗料で仕上げます。
今回はピットロードから発売されている1/144スケールのAFVから「陸上自衛隊 16式機動戦闘車」を筆塗りしてみました。約6cmの車体に細かなディテールが詰まったサイズということでミニチュアモデラーの本領発揮。シタデルカラーの特性を活かしたお手軽塗装で仕上げてみます。
今回使用している材料
●シタデルカラー/キャステラン・グリーン、ザンダリ・ダスト、ストラーケン・グリーン、ウシャブティ・ボーン、アイアンウォーリアー、ストームホスト・シルバー、バール・レッド(コントラスト)、インペリアル・フィスト(コントラスト)、コルヴス・ブラック、ストームヴァーミン・ファー
●ターナーU-35/バーントアンバー
みなさんこんにちは! むっちょです!
今回はピットロードから発売されている1/144の16式機動戦闘車をペイントしていきます。
久しぶりに小さいサイズの模型ということで、ミニチュアペイントにおけるスタンダードな手順を踏みながら、お手軽に映える仕上げを目指していきます。フリーハンド筆塗りでもかっこいい迷彩にできるよ! って感じでいってみましょう!
■16式機動戦闘車
陸上自衛隊に配備されている16式機動戦闘車。実物を見たことはありませんが、いつかの富士総合火力演習で見た、10式戦車のスラローム射撃がなかなかに衝撃的だったのを思い出します。
16式機動戦闘車も、走行中の射撃が可能とのことで、この8つタイヤであれが出来るのか! とワクワクしますね。
■基本の塗装はシタデルカラー
キットのパーツ構成自体はシンプルなものの、小ぶりなボディにぎっしりとモールドが施してあります。
最初から最後まで筆塗りでペイントしていくのにぴったりな嬉しいサイズなので、黒サフからシタデルカラーで立ち上げていくことにしました。
迷彩も、実車写真などとよく見比べなら、フリーハンドで描き込んでいます。ベタ塗りや重ね塗りが得意なシタデルカラーであれば、迷彩パターンも筆塗りで思い通りに施すことができますよ。
■最近ハマっているウォッシング
ベースとなる車体のペイントが終わったら、全体にウォッシングをしてスミ入れ兼汚しを施していきます。ここではターナー色彩 U-35シリーズの「バーントアンバー」でウォッシング。水でシャバシャバに薄めたものをたっぷりと塗布し、ドライヤーで軽く乾かします。スプレーボトルに入れたファレホ「エアブラシシンナー」でまんべんなく濡らし、キッチンペーパーで叩くように拭き取るというもの。
ウォッシングのかかり具合を、好きに調整できるのが気持ちいいです。各種ウォッシング専用塗料とはまた違った表現になるので、ここ最近のマイブームです。
完成!
むっちょ
“水性アクリルボーイ”。月刊ホビージャパンおよびMOOKでキャラクターキットの水性塗料仕上げを披露するなどペイント技術が高いが、模型製作についてはまだまだ勉強中の身。ヘッドセットをつけると潰れてしまう髪型になったので、モニターイヤホンを新調しました。