大戸島の伝説、
呉爾羅

大戸島守備隊基地での
呉爾羅出現シーンをディオラマ化！

　ゴジラ（2023）に続き、大戸島に伝わる怪物、呉爾羅もムービーモンスターシリーズにラインナップ。今回はその最新フィギュアを使い、劇中冒頭の大戸島守備隊基地襲撃シーンをディオラマで再現した。恐竜然とした姿が印象的な呉爾羅を、動きのあるポーズに変更。また、牙を爪楊枝を加工したものに植え替えてシャープにするなど、良好なアイテムをさらに引き立てている。小屋や見張り台、零戦も丁寧に再現した、見どころの多いディオラマ作品をじっくりとお楽しみいただきたい。

「ダメだ、逃げろ！」
　昨年11月から劇場公開中の日本映画の傑作『ゴジラ-1.0』。絶賛の声は海外からも届くようになり、ついには映画賞の最高峰アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされました！　なんだかもう、同じ日本人として自分のことのように本当に嬉しいです。そして受賞されることを心から願っています。
　このすごい作品の魅力をなんとか伝えたくて、これまで ディオラマを製作してきました。今回はその第3弾。映画冒頭、大戸島の守備隊基地に突如現れた怪物「呉爾羅」が整備兵に襲いかかってくる場面を再現しました。使用したのは、バンダイムービーモンスターシリーズの呉爾羅（2023）。商品は劇中の大戸島に出現する伝説の巨大生物「呉爾羅」を見事に再現していると思います。このアイテムのおかげで、劇中では確認が難しい「呉爾羅」のデザインがはっきり分かるようになりました。
　劇中に登場する「呉爾羅」は、まるで恐竜のような姿勢で整備兵に襲いかかってくるので、そのポーズを再現することにしました。商品はソフビ製なのでデザインナイフと瞬間接着剤があれば、比較的容易に改造ができます。今回は劇中同様、口を大きく開けた感じにしたかったので、デザインナイフで下アゴをいったんカット。角度を付けてから改めて瞬間接着剤で接着しました。口内はエポパテ、牙は爪楊枝で再現。腕や脚の間着部はポーズを決めたら瞬間接着剤で固定、隙間をエポパテで塞ぎ、ディテールを再現してあります。手には表情が欲しかったので、1本ずつ切り離したあと、爪を爪楊枝で再現しました。
　主人公の敷島が操縦してきた零戦は、タミヤ1/72 零式艦上戦闘機五二型を使用。垂直尾翼の部隊ナンバーも劇中同様601-49にしてあります。逃げ惑う整備兵は、FOXONE 1/72 日本海軍整備員（防暑衣）フィギュア3からチョイス。ポーズ変更をして使用しました。小屋と見張り台は、友人のモデラー木村さんが製作してくれました。ヤシの木はプライザーのHOスケールキットを使用。小屋の屋根に乗せられたカモフラージュ用の草は、100円ショップの造花や麻紐をほどいたもので再現。ベースはいつもの木製パネルにスタイロフォームを貼り付けてから、シーナリープラスターを塗布して地面を再現しました。
　さて、3ヵ月連続で担当させていただきました『ゴジラ-1.0』のディオラマ。まだまだ再現したい場面がたくさんある魅力溢れる日本映画の最高傑作！　機会があればぜひまたディオラマを製作したいですね。

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