ガルプラレスキュー隊!! 合わせ目消し その①「流し込み接着剤編」
模型誌などの作例ではあまりに当たり前に解決している、基本的な工作テクニック。ガールズプラモに限らず、基礎のテクニックがあってこそカスタマイズや遊びが最大限輝くというもの。作ってから「なにか違う……」とならないよう、大事な下ごしらえについても知っておきましょう。本ガルプラレスキュー隊は、読者の皆様の「あれは何? どうするの?」を解決するべく、出動するのです…。
解説/隊長・けんたろう
第一回 合わせ目消しをマスターせよ!
そもそも合わせ目ってなんなの? ほうっておいちゃダメなの?
キャラクターモデルに限らず、プラモデルはバラバラになったパーツを組み立てていく製品です。その過程で、設定や実物にはないパーツ同士の合わせ目が発生します。近年では、技術の向上やメーカーによる努力によって合わせ目はどんどん目立たなくなっています。しかし、生産の都合上どうしても目立った場所に合わせ目が来る場合があります。ただ、そういった箇所は目立つぶん、しっかり処理をすればそれだけで作品の完成度をグッと上げることができます。
今回は3パターンの合わせ目消しを実践しました。ぜひ自分に合った方法を試してみてください。
2月22日(木)18時公開 瞬間接着剤編
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2月23日(金)18時公開 瞬間カラーパテ編
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今回使用するキット
コトブキヤ フレームアームズ・ガール 轟雷改[白]Ver.2
▲ FAガール原初のキャラクター、轟雷がアップデートされて帰ってきた本キット。アニメでも登場した白いアーマーの轟雷と、おなじみオリーブカラーのバージョンがそれぞれあり、今回は白いバージョンを製作
今回キーとなるマテリアル!
手軽にキレイ!
GSIクレオス セメントSP
▲ ジャンルを問わずピタリと合わさるような合わせ目に効果てきめんなのが本製品をはじめとした、いわゆる“流し込み接着剤”で、プラスチックを溶かす能力や乾燥速度の異なる製品がいくつか発売されています。今回は、プラスチックを良く溶かすセメントSPを選択しました
タミヤ フィニッシングペーパー(細目セット)
▲ 合わせ目だけでなく、ゲート跡やパーティングラインの処理などプラモデル全般の切削作業で多く使われる紙ヤスリ。こちらの細目セットは、大きく形を整える400番、幅広く成型作業をこなす600番、お肌をキレイにする1000番とガールズプラモに使いやすい3種類がまとまっているのでオススメです
ゴッドハンド 神ヤス! シリーズ
▲ 紙ヤスリは細部にフィットした磨きができますが、指の力がややダイレクトにパーツに伝わります。そのため、丸みを帯びたパーツが平らな面になってしまうことがあります。スポンジとヤスリが一体になったこの神ヤス! を使うことで、丸みを維持しつつパーツにヤスリがけすることができます
さあ、組み立てに入ろう
▲ ニッパーでパーツをランナーから切り離すところから。まずはゲートをパーツから離れたところでカットして、パーツをランナーから切り離しましょう
これが二度切り!
▲ 続いて、残ったゲートをカットします。このときニッパーでパーツをえぐらないように、しかしゲートを残さないように、位置を見極めてカットしましょう
▲ 左の丁寧に2回切ったゲート跡と、右のいきなり切ったゲート跡を比較してみます。左は目を凝らさないとゲート跡が見えません。このように、最初のステップで丁寧に作業することにも意味があるのです
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