HOME記事ガンダム泥、砂、サビ、キズ、スス汚しの基本を丁寧に解説! 定番マテリアルでウェザリング塗装をしてみよう!【ウェザリング特集】

泥、砂、サビ、キズ、スス汚しの基本を丁寧に解説! 定番マテリアルでウェザリング塗装をしてみよう!【ウェザリング特集】

2024.02.04

定番マテリアルでさらにウェザリングを楽しもう!! 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)

定番マテリアルでさらにウェザリングを楽しもう!!


塗って剥がす! Mr.ウェザリングペーストで泥名人!!

 Mr.ウェザリングカラーとともに発売されている粘度の高い塗料が「Mr.ウェザリングペースト」。塗るだけで量感のある立体的な泥や砂汚れを楽しめる他、ディオラマで地面を作る時にも活用できます。Mr.ウェザリングカラーと混色もできるので、ぜひ一緒に使ってください。

ガンタンク 各種塗料
▲今回はもっとも定番なマッドブラウンとマッドホワイトを使用。写真に写っているウェットクリアーは、水分を含んだ泥表現や水たまりを作る際に活躍する透明の光沢ペーストです
マッドブラウンをMr.ウェザリングカラー専用うすめ液で希釈
▲パレットにマッドブラウンを移したら、少量のMr.ウェザリングカラー専用うすめ液で希釈します。2〜3滴でOK
混ぜる
▲適度な粘度になるまで、しっかりと混ぜます

思い切り塗りたくる!!

筆塗り
▲泥を盛りたいところにしっかりと塗りましょう。躊躇してはダメ!

乾くと色味が変わります!

塗装部が乾いた状態
▲ここでしっかりと乾燥。乾燥すると色味が落ち着き、ツヤも無くなります

 

塗装した上からマッドホワイトを重ね塗り
▲次にこの上からマッドホワイトを塗ります。泥が乾いていそうな場所を狙って塗り進めるとよいでしょう。このあとしっかりと乾かしてください

綿棒で剥がす!!

乾いた綿棒でペーストを剥がす1
▲ここが最大のポイント!! 乾いた綿棒でペーストを剥がしていきます。ポイントは泥や土が下に流れ落ちているようなイメージで垂直方向に剥がしていくこと
乾いた綿棒でペーストを剥がす2
▲土などが溜まりそうな部分はあえて多めにペーストを残し気味にします
Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液を少量含ませた筆で細部を微調整
▲最後にMr.ウェザリングカラー専用うすめ液を少量含ませた筆で細部を微調整します

泥&土汚れ完成!!

ガンタンクの足周り 泥&土汚れ完成
▲今回はガンタンクの足周りで実演しましたが、MSのブーツに施してもかっこいいですよ! 塗るだけでなく、剥がす工程までがこのペーストをかっこよく活用するポイント。

Mr.ウェザリングペースト

●発売元/GSIクレオス●各660円、発売中●40ml

「タミヤウェザリングスティック」はスピーディーに汚せます!

 立体的な汚れ表現が塗るだけで手軽にできる、ペンタイプのウェザリング材。スティックノリのようにペン先を回してカラーを出し、そのまま直接塗るだけでOK。モビルスーツの足元に似合う「サンド」を使って解説します。

ペンタイプのウェザリング材
▲塗料は水性タイプなので、模型に塗ったあとに水を含ませた筆で塗り広げたり、汚しの調子をつけたりできます
パーツに塗る
▲後から水で落とせるので、こってりと塗ってしまいます
水を含ませた綿棒で拭う
▲少量の水を含ませた綿棒で、塗料を上から下方向に拭うと、砂汚れが下方向に流れ落ちているような表現ができます。ペーストのような立体的な汚しを施せます

タミヤウェザリングスティック(サンド、ライトアース、マッド、スノー)

●発売元/タミヤ●各550円、発売中

ピグメントでサビ名人! アクリル溶剤を活用しよう!!

 顔料の粉末であるピグメントは、ウェザリング塗料で大活躍する塗料。特にサビ表現がオススメ! ここではピグメントによるサビ塗装のポイントを解説します。

 

GSIクレオスの「ウェザリングパステルセット1」
▲全国の模型店・量販店で購入しやすいGSIクレオスの「ウェザリングパステルセット1」から、ダークブラウンを使います

タミヤ アクリル溶剤をパレットに準備!

アクリル溶剤につけて溶剤を筆に含ませまる
▲パステルとともに、タミヤのアクリル溶剤を用意します。このアクリル溶剤が、ピグメントの定着を助けてくれます。まずは筆先をちょんとアクリル溶剤につけて、ほんの少量の溶剤を筆に含ませます

筆先にパステルを付けます

溶剤を含ませた筆先でピグメントを筆先に付ける
▲溶剤を含ませた筆先で、ほんの少量のピグメントを筆先に付けます。これでサビ塗装の準備はOK!

サビそうな所を狙います!

サビそうな場所を塗装
▲あとはサビそうな場所に筆先をちょんちょんと置くだけ!! これでサビが表現できます

手軽に模型がサビる!!

完成したサビ塗装
▲粒子感があるツヤのない質感がとってもリアル。ピグメントならではのザラついたサビは、汚しのアクセントにぴったりです

ウェザリングパステルセット1

●発売元/GSIクレオス●990円、発売中

煤名人!! ガイアエナメルカラーの煤

 塗料の中にピグメントが入っていて、塗るだけでスス汚れのざらついた感じが表現できるオススメ塗料。砲口や銃口、排気口などに使用すると雰囲気ある仕上がりになります。

ガイアノーツのエナメルカラー 煤
▲ガイアノーツのエナメルカラーには煤の他にも赤サビや黄サビ、オイル、ホコリといったウェザリングカラーがラインナップされています
ペーパータオルで筆先を拭うドライブラシ感覚で塗装
▲筆に塗料を取ったら、ペーパータオルでいったん拭い、ドライブラシ感覚で塗っていきます
ガンタンクの砲口に
▲ガンタンクの砲口に筆を擦り付けてみましょう。みるみるうちにススで汚れた雰囲気に早変わり

ガイアカラーエナメル 煤

●発売元/ガイアノーツ●440円、発売中●10ml

とっても便利なリアルタッチマーカーでウェザリングを楽しもう!!

 マーカー塗料も侮るなかれ! 「ガンダムマーカー リアルタッチマーカー」はお手軽にスミ入れできたり、ぼかし表現も楽しめるので、モビルスーツが汚れた雰囲気を演出できます。

ガンダムマーカー リアルタッチマーカー 5本セット2種
▲連邦系モビルスーツ向けの5本セットが「1」、「2」がジオン系。どちらにも「ぼかしペン」が付属
リアルタッチマーカーでスミ入れ
▲リアルタッチマーカーはスミ入れにとっても便利。スジ彫り部分をなぞります
はみ出した部分はぼかしペンで拭う
▲はみ出した部分はぼかしペンでキレイに拭えます。あえてはみ出した部分を汚しのようにぼかすこともできます
スラスター周辺をペンでなぞりウェザリング
▲次はウェザリングをしてみましょう。スミ入れの要領でスラスター周辺をペンでなぞったら、汚れが流れそうな方向にぼかしペンで塗料を伸ばします
ウェザリング後の状態
▲上から下に汚れが流れた雰囲気を表現できました
ブラウンやオレンジを使用した場合の状態
▲ブラウンやオレンジを使えばよりハードな汚しができます。パーツの上で数色重ね塗りすると、より味わい深い表現にもなるのでぜひトライしてください
リアルタッチグレー1でチッピング
▲チッピングも可能。オススメは「1」に入っているリアルタッチグレー1。これがチッピングの色にぴったり。細いほうのペン先でパーツの角をちょんちょんと塗るだけです
チッピングした状態
▲乾燥するとツヤもなくなり、傷のように見えます。お手軽に傷が描けるのでオススメですよ!

リアルタッチマーカーセット1、2

●発売元/GSIクレオス●各1650円、発売中

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©創通・サンライズ

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