『フロントミッション』第5弾とAFVでディオラマ作例!ウェザリングをふんだんに用いて硝煙の立ち込める戦場を表現
2024.01.29スクウェア・エニックスプロダクツ 月刊ホビージャパン2024年3月号(1月25日発売)
ヴァンツァーとAFVで作るディオラマの世界
「ストラクチャーアーツ フロントミッション」から早くも第5弾が発売中である。収録機体は強盾、法春、メレディン、レクソンの4種。その中から今回は法春をピックアップしたディオラマ作例をお届けしよう。
ハイディテールな法春はもちろんのこと、ディオラマを形成するストラクチャーの使い方にも注目したい。1/72スケールとして作品設定に合わせた現用兵器の他、この第5弾の初回BOX購入特典である「日防軍歩兵5体セット」を活用。AFVモデラーである小澤京介らしく、ウェザリングもふんだんに用いて雰囲気重視での作例となった。硝煙の立ち込める戦場の空気を味わってほしい。
\ 「第5弾のキット紹介」の記事はこちら/
ストラクチャーアーツフロントミッション第5弾から法春を使用したディオラマを製作しました。法春は基本ストレート組み。合わせ目が消しにくい部分には増加装甲仕様として、戦車などのジャンクパーツを使用しディテールアップしています。またポーズ固定のために関節をエポパテでシーリングしました。歩兵もキットそのままで製作。パーツの隙間はエポパテで埋めて瓦礫の上に設置できるように調整しています。
1/72スケールでディオラマの構造物として置ける建物の種類が少ないので、フロントミッションであれば同スケールの現用車両やヘリコプターが使いやすくてオススメです。
■塗装について
法春は黒立ち上げで、Mr.カラー灰色9号で塗装。塗り分けはタミヤエナメルのダークアイアンを使います。
8輪装甲車両はガイアノーツのNATO迷彩を使用。このNATOカラーセットを持っておくと現用車両のカラーリングにはほとんど対応出来ると思います。 歩兵のベースカラーもNATOグリーンで塗装し、細かい塗り分けはファレホのカーキにて塗り分けました。
■ウェザリングについて
法春はレッドブラウン+フラットブラックで軽くウォッシングをしてから、Mr.ウェザリングカラー グランドブラ ウンでフィルタリングしています。スミ入れにはダークアイアンを使います。フロントミッションの機体はディテールが非常に良いのでスミ入れすると特にディテールが際立ちますね。
ヘリコプターは下地として全体をシルバーに塗装してから、シリコーンバリアー剥がしを行いました。 NATOグリーンで塗装して乾燥前にワイヤーブラシな どで擦って適当に剥がしていきます。後はウェザリングカラー グランドブラウンでスミ入れなどすればOKです。
■ディオラマベースについて
ベースは木材をカットにして木枠を作り、そこにスタイロフォームをはめ込みました。瓦礫は石膏に墨汁を混ぜてから固めて散らします。こうすることで乾燥してから塗装をするより、実物っぽく仕上がります。
スクウェア・エニックス 1/72スケール プラスチックキット “フロントミッション ストラクチャーアーツ”
法春
製作・文/小澤京介
フロントミッション ストラクチャーアーツ Vol.5
●発売元/スクウェア・エニックス●各2480円、発売中●1/72、約9cm●プラキット
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小澤京介(オザワキョウスケ)
AFVを中心に活躍する中堅モデラー。最近はキャラクターキットにも興味津々。