HOME記事ガンダム「GAT-333 レイダー制式仕様」を1/100レイダーガンダムをベースに製作! 巨大な副翼のスクラッチ再現は必見!!【機動戦士ガンダムSEED MSV】

「GAT-333 レイダー制式仕様」を1/100レイダーガンダムをベースに製作! 巨大な副翼のスクラッチ再現は必見!!【機動戦士ガンダムSEED MSV】

2023.12.23

航空強襲モビルスーツ GAT-333 レイダー制式仕様【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2024年1月号(11月25日発売)

航空強襲モビルスーツ GAT-333 レイダー制式仕様 イメージカット

巨大な副翼をスクラッチで再現!!

 2023年の8月、ようやくフルメカニクスシリーズで「カラミティガンダム」「レイダーガンダム」「フォビドゥンガンダム」が出揃った。であれば次に何が見たいかと問われれば、月刊ホビージャパン連載公式外伝『機動戦士ガンダムSEED MSV』登場の3機と答えるのが当然の流れであろう。「ソードカラミティ」は月刊ホビージャパン2021年8月号にて仲井望製作の作例を掲載しているので、第2弾として「レイダー制式仕様」をDAISANが製作。本体形状は大きく変わらないが、最大の難関となるのは巨大な副翼。これをどのように再現していったのかは記事にてご確認いただきたい。

航空強襲モビルスーツ GAT-333 レイダー制式仕様 正面
▲GAT-333はレイダー開発計画本来の姿であり、一般に知られているGAT-X370は地球連合軍のオーブ侵攻に合わせて本機の一部スペックを簡略化したうえで改装を加えた急造機体となる。最大の特徴は、航続距離延伸と飛行性能向上のための副翼で、飛行時は背部のサブ・マニピュレーターで副翼を保持する。この副翼によって、本機はMS史上初の複葉機となった。また、レイダー本体のX370との相違点として、頭部の100mmエネルギー砲ツォーン、破砕球ミョルニル、2連装52mm超高初速防盾砲、背部のM417 80mm機関砲、両脚の4基のスラスターがオミットされている
航空強襲モビルスーツ GAT-333 レイダー制式仕様 背面
製作途中 フェイスパーツ
フェイス アップ

▲フェイスはツォーンがないので、瞬間接着剤で埋めてフラットな形状に整形

肩アーマー上面
▲肩アーマー上面の突起はプラ板の積層から削り出し、内部フレームに接着してフレームの一部に見えるようにしている。設定では側面にバーニアがあるが、M2M3 76mm機関砲の収納ギミックに干渉するのでオミットした
胴体、腰パーツ
▲揚力制御のための補助システムを設置するために設けられている腹部周りのフックは0.5mmの真鍮線を使用
腕パーツ
▲前腕の突起はミサイルをマウントする都合で、キットパーツを活かして側面部をプラ板でふさぐのみとした。前後面の抜け部分はモールドとして残している
脚部パーツ 側面
脚部 背面
▲脚部はキット構成上、他の部位と比べて工作しやすい箇所。側面はキットのスラスターを装着せずにダボ穴をプラ板でふさぎ、背面も同様にスラスターを装着せずに空いた開口部をプラ板でふさいでいる
肩アーマー AIM-957F キングコブラ
▲機体両側面にはAIM-957F キングコブラを搭載可能。肩アーマー上面の突起にネオジム磁石を仕込むことでマウントできるようにしている
素組みとの比較 前面
素組みとの比較 背面
▲キット素組み(左)との比較。本体のみだと脚周りの形状がすっきりした以外には大きな変更はないが、航空機感のある青を基調としたカラーリングによって全体の印象は大きく異なる
MA形態 背面
MA形態 前面
▲副翼を装備しない単独でのMA形態。X370ではサブ・マニピュレーター先端のクロー中央部に短射程プラズマ砲アフラマズダが搭載されているが、本機ではM20 20mm機関砲に変更されている。作例はキットパーツを切り落とし、プラ材で製作したものを着脱できるようにした。主翼は設定では前縁フラップとウイングレットが追加されているが、作例ではキットの構造的に難しくオミットしている
副翼に乗るレイダー
▲巨大な副翼は上にMS状態のレイダーを搭載することも可能
副翼に乗る主翼を広げたレイダー 正面
▲主翼を広げたレイダーよりも圧倒的な翼幅を持つ副翼。作例ではより迫力を出すために設定画よりもやや大きめに製作している。副翼上面にはパイロンが備えられ、GAU-8M2 52mm機関砲ポッド、プロペラントタンクを搭載。他にもミサイルや爆弾、補助エンジンなどを搭載することができる
副翼に乗る主翼を広げたレイダー 背面
▲副翼はサブ・マニピュレーターのクローで保持。かなりの重量があるので、作例は台座として割り切って、3点で浮かせたように見せている
スクラッチした武装各種
▲武装はすべてスクラッチで製作。ネオジム磁石による着脱方式にしている
副翼の幅の長さ計測
▲大きめに製作した副翼は幅62cmのビッグサイズ
副翼 側面
▲副翼はプラ板を積層したものからの削り出し。プラ板はホワイトとグレーを交互に重ねることで、曲面部分の削り具合を分かりやすくした
左基部を分割した状態
基部と翼の中間部、先端部を分割した状態

▲剛性や収納を考慮して、基部と翼の中間部、先端部で分割できるようにしている

プロペラントタンク
▲プロペラントタンクはホームセンターで購入したABS製1.5cm径パイプをベースに製作し、フックは0.8mm真鍮線を使用。簡易的な治具を用意してスジ彫りを入れている
機関砲ポッド
キングコブラ

▲機関砲ポッドとキングコブラはプラ板とプラパイプから製作

■はじめに
 今回のお題は「航空強襲モビルスーツ・GAT-333 レイダー制式仕様」です。ベースはFULL MECHANICS レイダーガンダムです。そう、「1/100」です。ということは、副翼はかなりの大きさになると覚悟して製作開始です。

■新規パーツのスクラッチ
 副翼はそう難しい形状ではないのですが、1/100なのでとにかく大きい。またせっかくのスクラッチなので、ハッタリを利かして設定画のバランスより広めの翼幅にした結果、62cmとなってしまいました(笑)。
 簡単な図面を引くまではプラ板の箱組みでいこうかなと思っていましたが、曲線が多くアクションベースに乗せてどうこうもまず無理なので、プラ板積層からの気合と根性の削り出しで再現しました。なので超激重です(笑)。
 副翼は6ピース構成での製作となっています。今回はホワイトプラ板とグレープラ板を交互に貼り合わせて、ミルフィーユ状に積層することで曲面部の削り具合が分かりやすいようにしました。
 機関砲ポッドとミサイルはプラ板とプラパイプからスクラッチ。プロペラントタンクはホームセンターに売っていたDIY用のABS製1.5cm径パイプをベースにプラ板を貼り足して再現しました。フックは0.8mm真鍮線を使っています。また円筒状パーツのスジ彫りは簡易的な使い捨てゲージを作って彫っています。追加の各兵装の接続には、ネオジム磁石を仕込み着脱可能としています。

■塗装レシピ
白=MSホワイト
クロー白=MSホワイト+ライトブルー
青=コバルトブルー+パープル+クールホワイト+ニュートラルグレー
赤=シャインレッド+クールホワイト+ニュートラルグレー
黄=RLM04イエロー+黄橙色+ニュートラルグレー(極少量)
フレーム色=ニュートラルグレー+MSファントムグレー+シャインレッド+クールホワイト

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “フルメカニクス” レイダーガンダム 改造

航空強襲モビルスーツ GAT-333 レイダー制式仕様

製作・文/DAISAN

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©創通・サンライズ

DAISAN(ダイサン)

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