水性塗料オンリーの筆塗りウェザリングで、もっともウェザリングし甲斐のあるガンダム「ガンダム・バルバトス」に挑む!!
プラモを筆塗りでガンガン楽しんでいるナイスなパイセンたちの作品とテクニックをみんなで読んで、テンション上げ上げになって一緒に筆塗りを楽しもうぜ!! という連載。みなさん、筆塗りしてますか?
今月は究極のSDガンダムプラモとして登場した「マスターグレードSD(以下MGSD)」の最新作、「MGSD ガンダムバルバトス」のキットを使用して、“水性塗料による筆塗りウェザリング”にチャレンジしてみようと思います! SDガンダムはスケールなどから解き放たれた存在ですので、汚し塗装も「カッコ良さ重視!」に振り切って問題なし!! さらに水性塗料を使用するので、刺激臭やパーツの破損といった危険もほぼなし!! ぜひ本記事を参考にMGSDガンダムバルバトスをウェザリング塗装して楽しんでください。
(構成・文/フミテシ)
今月のパイセン
むっちょ/月刊ホビージャパン2023年11月号では、ARTPLAのエヴァンゲリオン2号機をアクリルガッシュを活用した素晴らしい塗装で塗り上げた水性アクリルボーイ・むっちょ! 今回はなんとガンダムに挑戦!! ミニチュアペイントのウェザリングテクニックを盛り込んでもらいました。
美しい外装と精密なガンダム・フレーム
準備したもの
今回使用する主な水性塗料と筆をご紹介。使用するのはファレホとシタデルカラーという水性塗料の中でも完全に水に溶ける「エマルジョン系塗料」です。無臭で、ガンプラのパーツにもダメージを与えることがないので成型色仕上げにも相性抜群です。
シタデルの銀!
外装の傷を描くための塗料
外装のホコリ汚れ表現に使用
使い勝手の良い明るい銀!
オイル汚れなどの表現に
水があれば希釈も洗浄もOK
筆は用途ごとに準備
激闘繰り広げたバルバトスを表現してみようぜ!
ガンダム・フレームをドライブラシでカッコ良くする!
キットの素組み状態
ファレホのウォッシュでフレームにオイル汚れを追加する!
ガンダム・フレーム完成
外装のウェザリングにチャレンジ!
手描きチッピングで攻めるMGSD ガンダムバルバトス
むっちょ「2023年に登場した衝撃の新ブランド、MGSDの第2弾であるガンダム・バルバトスを、成型色を活かした筆塗りウェザリングで、歴戦の雰囲気をまとった姿に仕上げました。1/100スケールのMGも、RGも含め、フレームからがっつり作るガンプラは初挑戦なので、すごくワクワクしながら楽しみました!」
■素組みがカッコ良すぎる
MGの名を冠するSDのハイエンドブランドだけあって、圧倒的なディテールに驚きました。チラッと見えるシリンダーや、フレームを外さないとわからない内部構造までがっつりと作り込まれているので、アンテナのシャープ化以外、工作では手を加えませんでした。高密度なディテールをすべて活かせるよう、全パーツランナーの成型色のまま、使い込まれたバルバトスを目指していきます。
■ウォッシング専用塗料いろいろ
僕が普段よく使っている水性エマルジョン塗料には、ベタ塗りやレイヤリングに使用するカラーの他に、ウォッシング用にあらかじめ濃度や粘度が調整された、専用のカラーシリーズがあります。
今回はパーツ全体のトーン変更とスミ入れにファレホ メカカラーのウォッシュシリーズを、うっすらとした汚しの表現にはシタデルカラーのシェイドシリーズを使用しました。
■チッピングとエッジング
ウォッシングやスミ入れ、メタリックカラーのドライブラシによって出来た陰影をより強くするために、影になる傷とハイライトになる傷を描き込みました。モールドなどに入った影色の境界付近をなぞるように筆を入れていくことで、ディテールがより際立ちます。
やりすぎた感じにならないよう、すごく注意深くがんばりました。ミニチュアのペイントで培った経験をフル動員しています。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“MGSD”
ASW-G-08 ガンダム・バルバトス
製作・文/むっちょ
MGSD ガンダムバルバトス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●4290円、発売中●約13cm●プラキット
Ⓒ創通・サンライズ