“光速”硬化?! 「光硬化」と「瞬間接着」ふたつを兼ねた新マテリアル登場!
“瞬間接着剤”でおなじみの「アロンアルフア」から新たな瞬間接着剤「アロンアルフア 光」が登場しました。そのままでも接着できる「瞬間接着剤」でありながら、光を当てると硬化する「光硬化」をもつ、それぞれの接着剤のいいとこどりをしたようなスペックをしています。その力は本当なのか? 実際に使用して確かめていきましょう。
097 Product_name Aronalpha Hikari
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
▼実際に使用している動画もチェック!
光で“固まる”瞬間接着剤とは?
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アロンアルフア 光
●発売元/東亜合成●オープン価格、発売中●4g
「瞬間接着剤」だからそのままでもくっつきます
この製品は「瞬間接着剤」なので自然に硬化します。ここが面白いところで不透明なパーツでも、光の通る箇所だけ先に硬化させて固定、光の通らない箇所は時間とともに硬化させて接着完了、ということもできます。また自然硬化するのに少し猶予があるので写真のような小さいパーツでも理想の位置を決めてから光硬化で固定することができます
「硬化が速い」&「白化しない」のいいとこどり
「アロンアルフア 光」はUV硬化ではなく“可視光”で固まっている!
製品のライトは青色なのでUV(紫外線)で硬化しているように見えますが、今回の光硬化はUVは関係のない「可視光」で固まる性質をしています。性質上は青色でないほかの光でも硬化はしますが、付属のライト(青色光)が最も硬化に適しているため、こちらを使用するようにしましょう。結果的に紫外線よりも目に優しい作りにもなっているのも良いところです
▲ 光硬化させると白化が起きにくいので、塗膜の上やクリアーパーツでも問題なく使用できます。とくに航空機のキャノピーは塗装後最後に接着するクリアーパーツなのでうってつけでしょう
切削も問題なし! 模型作業に抜群の性能!
How to use
▲ もうひとつ気になる「瞬間接着剤」としての加工性能を見ていきます。写真のようなパーツの合わせ目と隙間を埋めてみます。瞬間接着剤用のノズルを装着して塗布することもできるので合わせ目の箇所に塗布しライトで硬化させます
▲ 接着剤のみだと多く盛るのは難しいですが、パテ状にすることでしっかり盛れるようになります。光が通りにくいぶん、中まで硬化しづらくなりますが、少し時間をおけば問題ありません
宝石のよう? 厚みのあるクリアー層を追加
下地を侵さないことを利用して、メタリック色の上にデカールを貼り、上からコーティングしてみます。表面張力でこぼれない程度盛ったらライトを照射します。これを2~3回繰り返して厚みを出してみました。ヒケることもなく透明度もそのまま固まるので、キャラクターモデルに宝玉のような意匠を表現できそうです
レンズパーツも簡単&キレイに仕上がり
接着剤の硬化した表面が平滑で光沢に仕上がるのでシールの上に盛ってレンズ状パーツを作ってみました。単純なレンズ形状はもちろん、四角いモールドなどディテールの凹部分を満たすような盛ってクリアー層をつけ、センサーっぽさを演出してもよさそうです
10分でできる?! クリアーディスプレイ自由自在
How to use
▲ 胴体の後部をY字の棒で支えます。こちらはクリアファイル(PP素材)などの接着されないものの上で、棒を並べて接着します。持ち上げられる程度に固定出来たら隙間を埋めるように塗布、ライトで硬化させて完了です
まとめ
光で硬化するだけでなく、通常の瞬間接着剤としても使用できるふたつの特性を合わせ持つ新しい接着剤、それがこの「アロンアルフア 光」です。光であっという間に固定できるスピード感には驚くでしょう。それでいて光が奥まで通らなくても自然と硬化して接着できてしまいます。白化も気にならず仕上がりもキレイで切削可能と、すべてにおいていいとこ取りしたようなアイテムです。ぜひ一本は備えおきたい接着剤です。
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