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「ソルテッカマン1号機改」キットレビュー! 改修前と改修後をコンパチで楽しめる仕様は必見

2023.11.24

ソルテッカマン1号機改【橘猫工業】 月刊ホビージャパン2023年12月号(10月25日発売)

ソルテッカマン1号機改 ソルテッカマン2号機 イメージカット

2号機に引き続き待望の1号機「改」が見参!

 アニメ『宇宙の騎士テッカマンブレード』(1992年)に登場するキャラクターを続々プラキット化している、新進気鋭のメーカー・橘猫工業(オレンジキャットインダストリー)。その最新作は愛に殉じた男・バルザックのソルテッカマン1号機改! キットは先に発売された2号機に新規パーツを追加したもので、ノーマルの姿と改修後の姿をコンパチで組み立てられる至れり尽くせりの内容となっている。不破優による今回の作例は、どちらの形態も再現できるように製作してキットレビュー。この1号機改は数量限定流通とのことなので、『テッカマンブレード』ファンはお見逃しのないように!

ソルテッカマン1号機改 正面1
ソルテッカマン1号機改 背面2
▲テッカマンを模して地球側で開発した対ラダム用パワードスーツ・ソルテッカマン。連合防衛軍少佐バルザック・アシモフが搭乗する1号機は、テッカマンエビル戦の敗北を経て1号機改にパワーアップ。ニードルガンと、拡散型に改良されたフェルミオン砲で2号機とともにラダム獣討伐に活躍した
頭部アップ
▲新造形の頭部は最高に男前。アンテナ類のパーティングラインを消したりエッジを整えたりするだけでよいだろう
ニードルガン アップ
▲ラダム獣の外殻を加工した針を撃ち出すニードルガン。専用ハンドパーツでしっかり持つことができる
製作途中の状態
▲製作途中の状態。太モモ外装の延長や靴の大型化などの改修を行っている
素組みとの比較
▲素組み(左)と並べて。組み立てるだけで設定のカラーリングを再現可能。緑色の部分は既存玩具の色味を参考にしつつメタリックグリーンで塗り分けてみた
製作途中 腰回りアップ
▲腰周りが少し詰まり気味に感じたのでプラ板を挟んで2mm縦に延長、幅も左右で1mmずつ増した
腰アーマー側面
▲腰アーマー側面(パーツB2、B6)の下端に1mmプラ板を貼って延長。合わせて太モモ外装パーツのフチにも2mmプラ板を貼って大型化した
足回りアップ
足パーツ

▲足首部で3mm延長。さらに、足首関節位置を3mm後方にずらすことでつま先を前に出している

肩アーマー裏側
▲肩アーマー裏側の肉抜きをプラ板で埋めている
背部の拡散フェルミオン砲
▲背部の拡散フェルミオン砲はパーツの差し替えで展開可能(写真左側が発射時)。背中上部の2本の突起はエッチングパーツに交換してシャープ化
ポージング画像1
▲複数の敵を攻撃できるように改良された拡散フェルミオン砲。別売のポージングスタンドを使えば、発射時特有の前かがみの姿勢も楽に再現できる
ポージング画像2
ニードルガン パーツ
▲ニードルガンは左右のパーツ接着面に1mmプラ板を挟んで幅増し、さらにバレル部を真ん中で切断して6mm延長しボリュームアップした
ソルテッカマン1号機改 ソルテッカマン2号機 ツーショット
▲月刊ホビージャパン2023年10月号掲載のソルテッカマン2号機(製作/KONA太郎)と。放送終了から約30年、ついに地球製テッカマンの2体がプラキットで揃い踏みする日が来ようとは…!
ソルテッカマン2号機のWeb記事はこちら
ソルテッカマン1号機改 正面2
ソルテッカマン1号機改 背面2

▲キットにはノーマルの1号機パーツも同梱されているのでそちらも用意。パーツの合いも良好、造形も非常にシャープなのでほぼそのまま製作した

レーザーガンの肉抜き
▲レーザーガンの肉抜きをパテで埋めたほか、銃身部も流用パーツに交換してひとまわり太くしている
フェルミオン砲のレドーム
▲フェルミオン砲のレドームを市販パーツ類でディテールアップした
ポージング画像3
▲背部のフェルミオン砲を前方に展開し、右腕レーザーガンと接続。頭部にバイザーを被り発射体勢に。バイザー部などふんだんにクリアーパーツが使用されているのがうれしい

 今回は懐かしのソルテッカマン、しかもTV放送当時はキット化されなかった1号機改を製作しました。橘猫工業からのキット発売順も青い2号機のほうが先行していますが、この後発の1号機改は、ノーマルと改装後の姿との両方を組み替えられるようになっておりお得感が増しています。仮組みしてみると関節やダボがキツめですが全体的には組みやすく、プロポーションもかなり良い感じ。ただ、組み立て後にノーマル/改の両形態を楽しむ場合は、交換する部分のピンやダボを削り込んでパーツを取り外しやすくしておくことをオススメします。

■製作
 胴体は腰周りが少し詰まり気味に感じたのでプラ板を挟んで2mm縦に延長し、幅も左右で1mmずつ増しています。また、股関節周りが若干寂しいと感じたので、腰アーマーB2、B6パーツの前側に1mmプラ板を貼って大型化。合わせて太モモ外装パーツのフチにも2mmプラ板を貼って大型化し、なるべく股間部の露出面積を減らしています。
 腕部は胴体から離れて見えるので、接続部を2mm削り込んで腕を胴体に寄せています。脚は靴が小さく見えたので、足首関節を3mm後ろにずらすことで相対的に前に出しています。それにともない、緑色のソールの後端部を3mm後ろへと伸ばし、ついでに靴の周囲に0.5mmプラ板を貼り込んでひとまわり大型化しました。

■塗装
ホワイト=MSホワイト
グリーン=GXメタルグリーンを下地にGXクリアーグリーン+クリアーを1対1で
レッド=モンザレッド
黄色=黄橙色
フレーム=MSファントムグレー
その他メタリック=MSグレー連邦系、メタリックグレー、グラファイトブラック、バーチャロンカラー フレームメタリック[1]で都度塗り分け
 コーションデカールはモデルカステン製のものを使用。ホワイトはツヤ消し仕上げ、グリーンは半光沢仕上げとしました。
 今後もこのシリーズが続いてくれるとうれしいですね。次はラダム側の、まだプラキット化されていないテッカマン軍団を期待しております。

橘猫工業 ノンスケール プラスチックキット

ソルテッカマン1号機改

製作・文/不破優

ソルテッカマン1号機改
●発売元/橘猫工業、販売元/ウェーブ●7150円、発売中●約22cm●プラキット●宮沢模型流通およびBe-J限定販売

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ⓒ創通・タツノコプロ

不破優(フワユウ)

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