内部メカぎっしり! モンモデルの大型キット「1/35 AH-64Dアパッチ・ロングボウ」をキットレビュー!
2023.11.06モンモデル新作の大型キット 1/35アパッチ・ロングボウをレビュー
マクドネル・ダグラス社(現ボーイング)が開発した戦闘ヘリコプターアパッチは1984年に米陸軍に配備され、その後のパナマ侵攻、湾岸戦争と数々の実戦を経験。そのAH-64Aを改良したものがAH-64Dアパッチ・ロングボウである。こちらは西側諸国をはじめ、一部中東国にも採用された実績を持ち、陸上自衛隊には2006年にAH-64Dがはじめて導入された。
モンモデルのキットは1/35のスケールに高い解像度のハイディテールを詰め込んだ豪華仕様が目を惹くものとなった。エンジンをはじめ、ハッチの開閉を選択式にして内部メカを楽しませてくれる大ボリュームキット。その大きさゆえに作りがいもディスプレイの際も大満足できる逸品だ。付属のクリアーパーツ用マスキングもあり、見た目以上に作りやすさも配慮されているので、ぜひその手で製作工程を楽しんでもらいたい。
■製作
モンモデルの新作キット、アパッチ・ロングボウを製作しました。普段のAFVや、航空機でもよくある仕様として、メインローターの開閉をはじめ3種類を選択式で作るキットなので、はじめにどのパターンで製作するか決めてから取り掛かります。今回は見映え重視として、各ハッチ片側の展開とローターは開いた状態で作っていきます。
■塗装について
塗装は下地黒立ち上げにて塗装。基本色は、アクリジョンのオリーブグリーン・カーキグリーンで、ほぼベタ塗りにて塗装をしています。コックピット周りなどクリアーパーツ、特にマスキングも難しい非常に細かなパーツがある箇所は水性エマルジョン塗料を使うと、はみ出した際に爪楊枝でカリカリと削り取ることでやり直せるためオススメです。また本キットには窓の専用マスキングテープが用意されているのも嬉しいところ。この点のマスキングのコツとしては、接着剤がはみ出てクリアーパーツの白化をガードする役目も兼ねているので、外側のマスキングを剥がすのは組み立ての最後に行いましょう。
■ウェザリングについて
ウェザリングは機体のエッジに軽くドライブラシやチッピング。Mr.ウェザリングカラー グランドブラウンをフィルタリングした簡単なウェザリングにしています。暗めの機体色なので、あまりウェザリングを加えると全体的に色のトーンが落ちすぎてしまいます。キットも大きいサイズなので立体感を少しだけ演出するくらいに留めておきました。
モンモデル 1/35スケールプラスチックキット
AH-64Dアパッチ・ロングボウ
製作・文/小澤京介
ボーイング AH-64D アパッチ・ロングボウ 戦闘ヘリコプター
●発売元/モンモデル●15200円、発売中●1/35、約50cm●プラキット
小澤京介(オザワキョウスケ)
汚し塗装が得意なAFVモデラー。今回は1/35スケールということで、ヘリコプターに初挑戦。