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トライバーニングガンダムをライバル機風に! カラーリングとミキシングでイメージ崩さず大胆アレンジ『ビルドファイターズトライ』

2023.11.03

トライバーニングガンダム(HJオリジナルVer.)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年12月号(10月25日発売)

トライバーニングガンダムをライバル機風に! カラーリングとミキシングでイメージ崩さず大胆アレンジ『ビルドファイターズトライ』
トライバーニングガンダム(HJオリジナルVer.) イメージカット

カラーリング変更&ミキシングでライバル機の印象に仕上げる

 歴代の主人公機を使用したオリジナルガンプラ作例。「HGスタービルドストライクガンダム」に続いてはシリーズ2作目『ガンダムビルドファイターズトライ』のトライバーニングガンダムをTONKAが製作。黒を基調としたカラーリングに変更したり、近接戦闘を思わせる特徴的なパーツをミキシングすることで、トライバーニングガンダムが持つ印象を損ねず、主人公の前に立ちはだかるライバル機のような印象に仕上げている。

HGBF トライバーニングガンダム 

HGBF トライバーニングガンダム

●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーデビジョン クリエイション部●1980円、2015年2月発売●1/144、約12cm●プラキット

トライバーニングガンダム(HJオリジナルVer.) 正面、背面
▲シンプルながらマッシブな体型となった。非常にバランスよくまとまっている
頭部パーツ 工作前後
▲塗装前の頭部を比較。アンテナのシャープ化やモールドを彫り直した
肩関節パーツ
▲肩関節は可動させた際に露出してしまうため、幅増して見え辛くなるよう加工した
胸部の比較画像1
胸部の比較画像2
▲胸部を比較。胸部ダクト周りの隙間をプラ板で調節し、腰は1.5mm延長しつつ幅増。各所にはスジ彫りを追加している
上半身アップ
▲各所にバランスよくスジ彫りが入ることで全体的に引き締まった印象を受ける
フロントアーマー
足パーツ1
足パーツ2

▲バルバトスルプスレクスのフロントアーマーを追加装甲とし、接続はネオジム磁石にて行い着脱を容易にした。同じくつま先の爪も磁石で取り付けている

脚部 素組みとの比較
▲脚部の素組み(写真左)と作例を比較。スジ彫りや差し色の赤で模型の表面にアクセントを加えていることが分かる
腕部パーツ
▲今回追加したバルバトスルプスレクスの腕部。持ち手を付けるだけで簡単に武器になるので皆さんも試してみてほしい
ハンドパーツ
▲敵機を貫く強力な武装となる爪「レクスネイル」は一本一本プラ板でシャープ化した
全身画像 
▲ネオジム磁石による接続で装甲の取り付けが一瞬で完了するため、こういったアシンメトリーな組み合わせなど、組み替え遊びの際にもストレスフリーだ
武器パーツ 持ちてアップ
▲武器の持ち手はカスタマイズパーツを加工して製作。接着する際、2本の真鍮線で補強を行っている
武器パーツ1
▲電子パーツ屋等で購入できる「丸ピンソケット」を使用し、姿勢制御用のスラスターを追加した
武器パーツ2
▲本来上腕があるところにはビルダーズパーツのバーニアを取り付けることで、「腕」としてではなく「武器」としての説得力が上がっている
ポージング画像1
▲ビルダーズパーツのバーニアを使用したため、互換性のある同ブランドのバーニアエフェクトを使ってブースト状態の攻撃シーンを再現することができる
ポージング画像2
バーニングバーストシステム エフェクトパーツ

▲機体各部のパーツを差し替えることで再現が可能となる「バーニングバーストシステム」。本作例では、紫色の炎のような表現を陰影を効かせたグラデーション塗装で仕上げた

4ステップで立体感が増す!!

TONKA流グラデーション塗装法

巣の状態
▲キットの状態からスタート!
黒サーフェイサーを吹く
▲クリアーパーツの透け防止のため、まずは黒サーフェイサーを吹きます
白サーフェイサーを吹き、エアブラシで影になりそうな部分を紫で細吹き
▲紫の発色をよくするため白サーフェイサーを吹き、次にエアブラシで影になりそうな部分をめがけて紫で細吹きします
サファイアブルーを薄く全体的に吹く
▲サファイアブルーを薄く全体的に吹き付け、色味を統一します
ブルーパールでコーティングして完成
▲最後にブルーパールでコーティングして完成! キラキラに仕上がりました
タミヤウェザリングマスター青焼けをエッジに塗布
▲パージ前のクリアー装甲は薄紫の基本塗装のあと、タミヤウェザリングマスター青焼けをエッジに塗布し陰影を付け、パールコートで仕上げた
パージ前とパージ後の装甲を比較
▲パージ前とパージ後の装甲を比較。一段階濃い紫が、さらにパワーアップして出力が上がった印象を与えている
ポージング画像3

■カスタマイズの構想
 今回は格闘スタイルがコンセプトのトライバーニングガンダムをカスタムします。キットには、一切の射撃武装が入っておらず近接戦闘のみで戦う潔さを感じます。そんなキットをどうカスタマイズするかを考えると、やはり射撃武器の選択肢は消え、打撃武器が似合う強化を構想しました。「大きい拳で攻撃」をメインにイメージし、思い浮かんだのがバルバトスルプスレクスの特徴的な腕です。これを武器として使うことでトライバーニングのイメージを崩さず、シルエットのボリュームアップも図っています。

■本体改修
 アンテナなどの気になった箇所をシャープ化して頭部を0.5mm、腰を1.5mm延長。脇関節と腰も少々幅増し、胸ダクト周辺の隙間を調整しています。フロントアーマーとつま先の追加パーツはネオジム磁石にて取り付けています。

■追加武装
 HGバルバトスルプスレクスの腕部を手持ち武器として製作。持ち手の部分はカスタムパーツを加工し、真鍮線で補強して取り付けています。さらに、本来上腕がつながっていたところにビルダーズパーツのバーニアを取り付けることで、ブーストナックルとしました。また、大型の武装を高速で振り回す機体となるので、姿勢制御装置も必要かと思い各所にスラスターを追加しました。こういう風に、ガンプラバトルでの使用を考えて工作することも面白いですよね!

■塗装
 カラーリングは思い切ってダークな感じに。私の主観ですが、闇堕ちキャラってどんな作品でも強敵になるじゃないですか? 今回は黒を基調としたカラーリングで強さを表現してみました。
 本体のクリアーパーツは白サフを吹き、その上からパープル+ホワイトを塗装。その後タミヤのウェザリングマスター青焼けをエッジに塗布して陰影を作り、メタリックプリズムホログラムでキラめく紫色を演出。
 エフェクトパーツは透け防止のため黒サフを吹き、白から紫にグラデーション塗装。次にサファイアブルーで整え、仕上げにブルーパールでハイライトの効果を出しています。基本塗装はガイアノーツの塗料、本体黒と白はGSIクレオスのガンダムカラーを使用しました。
本体黒=ティターンズブルー1
白=MSホワイト
赤=ローズディープレッド
紫=ダークパープル
黄=マンダリンイエロー
本体関節他=メカサフ ヘヴィ
武器関節=メカサフ ヘヴィ+マホガニー
金=スターブライトゴールド1

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードビルドファイターズ”トライバーニングガンダム 改造

トライバーニングガンダム(HJオリジナルVer.)

製作・文/TONKA

©︎創通・サンライズ

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TONKA(トンカ)

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