コモリプロジェクト新作「地底怪獣グドン」&怪獣ガレージキット本が完成!!
2023.10.18 コモリプロジェクトHP
Youichi Komori Official Web(y-komori.net)
完成
怪獣本&グドン
皆さん、こんにちは。コモリプロジェクト代表の小森です。今回はコモリプロジェクト秋の大感謝祭と銘打ち、ふたつのラインナップをご紹介いたします。
ひとつめは造形物から。長らくお待たせしておりました新作、第6弾「地底怪獣グドン」、満を持しての登場です。
いかがでしょうか、この圧倒的な躍動感は。前後左右、どの角度から眺めてもハッとするほどうねっています。原型はクラバートガレージの竹添展氏。グドンを竹添くんに依頼した理由は本人が「一番好きなウルトラ怪獣です」と話してくれたのもあるんですが、彼がモスゴジ、ラドン、バルゴンなどに代表される動の表現者であることも大きいものでした。だから、「このポーズでトライしてほしい」と一枚の写メを送ったのです。
ツインテールを仕留めようと全身を弓なりにしながら突っ込むグドン、鬼神のような姿は竹添くんにしか出来ないと考えました。その結果はご覧の通り、僕の予想を遥かに超える仕上がりとなりました。実はこの話には後日談がありまして、竹添くんが初めてホビージャパンを買ったのが1990年の2月号、そこに載っていたのが河本建次氏のボークスOHグドンでした。ここから竹添くんのグドン好き、怪獣ガレージキットにのめり込む人生が始まったのだそう。今回、そのOHグドンが同時期に復刻されるという知らせをボークスさんからいただいた時、嬉しさと同時に運命の不思議を思わずにはいられませんでした。三十数年の時を経て繋がったふたつのグドン、ぜひ、両方ともに貴方のコレクションに加えてください。
もうひとつは本です。こちらも本誌で制作途中をお知らせしながら長らくお待ちいただきました。タイトルは『Monster Theater 素晴らしき怪獣ガレージキットの世界』です。今回は円谷プロ篇と銘打ち、四十年近い歴史の中から選りすぐりのキットを掲載しました。あれもいいな、これも捨てがたいぞってもう、夢でうなされるくらい悩みました……。仕上がりは自分で言うのもなんですが、とても満足しています。なぜって? 理由はシンプルだからです。一切の外連味をなくし、造型の素晴らしさ、表現の豊かさ、怪獣のカッコ良さだけを追求したからです。つまりは怪獣ガレージキットのファンが、怪獣ガレージキットのファンへ投げたド直球、こんなにディープで幸せな本は世界広しといえどもなかなかお目にかかれないと思います。願わくばこの本がファンのみならず怪獣ガレージキットを 知らない人の目にも触れて、かつての竹添少年が夢に導かれたように怪獣造型の道標になってくれることを心から祈っています。
文/小森陽一
撮影・構成/土井眞一
「Monster Theater 素晴らしき怪獣ガレージキットの世界」発売中!
怪獣ガレージキットを大迫力の特撮写真で小森陽一が解説
小説・文筆家であり怪獣ガレージキットメーカーも立ち上げた小森陽一氏セレクトの怪獣ガレージキット。熱い怪獣愛で怪獣ファンも認める小森氏が、各メーカーの怪獣ガレージキットを塗装完成品と大迫力の特撮写真で解説していく作品集です。
さまざまなガレージキットメーカーの怪獣ガレージキットを円谷特撮作品から厳選して50体、新規撮り下ろしにて掲載。その魅力を小森陽一氏による解説で紹介していきます。
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© 円谷プロ
小森陽一(コモリヨウイチ)
●1967年生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、東映に入社。その後、コラムや小説、漫画原作や映画の原作脚本を手がける。大阪芸術大学映像学科客員教授。『海猿』『トッキュー!!』『S-最後の警官-』『BORDER66』『ジャイガンティス』など著作多数。