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水性ウェザリングペイントを使いこなすたった2つのポイントを伝授!! あなたのガンプラが一気に渋くなる!!【水性塗料の教科書】

2023.10.14

水性ウェザリングペイントでガンプラを楽しく汚してみよう!/RX-79【G】Ez-8 ガンダムEz8【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年11月号(9月25日発売)

水性ウェザリングペイントを使いこなすたった2つのポイントを伝授!! あなたのガンプラが一気に渋くなる!!【水性塗料の教科書】
RX-79【G】Ez-8 ガンダムEz8 イメージカット

水性ウェザリングペイントでガンプラを楽しく汚してみよう!

「割れないスミ入れ」&「ウェザリング」を可能とする汚し塗料

 基本塗装だけでなく、模型にバトルダメージや戦場で汚れた雰囲気を塗装で表現できる水性塗料が発売されています。それがGSIクレオスが発売している「水性ウェザリングペイント」。チューブ入りの塗料で、水や専用のうすめ液で希釈することができ、お手軽にウェザリング塗装が楽しめます。もちろん匂いもありません。またプラへのダメージがほとんどないので、汚し途中やスミ入れ中にパーツが破損するなんてこともほとんどありません。
 今回はこちらを使用して、ウェザリングがとても似合う「HGUC 1/144 ガンダムEz8」を成型色活かしで汚してみます。少ない手数でとてもカッコ良くなるので、ぜひ参考にして水性塗料でのガンプラウェザリングをお楽しみください。

水性ウェザリングペイント 6色セット

●発売元/GSIクレオス●2090円(単品あり、各363円)、発売中●6色セット

水性ウェザリングペイントうすめ液

●発売元/GSIクレオス●638円、発売中

使用キットはこちら!
HG 1/144 ガンダムEz8

HG 1/144 ガンダムEz8 素組み
▲こちらは素組み。ベージュ味が入った白が絶妙! この色が素晴らしいので、成型色を活かしていきます。合わせ目や、エッジをシャープにしたい部分はヤスリがけをして処理しています
HG 1/144 ガンダムEz8 作例
▲水性ウェザリングペイントで汚した状態。細かな傷も、水性ウェザリングペイントを家庭用スポンジに含ませて、パーツの角などにポンポンと押しつけてランダムな傷を表現しています。成型色の色味も一段トーンが落ちて、渋い雰囲気になるのも良いですね

 前編はコチラ!

 水性ウェザリングペイントでスミ入れ! 

水性ウェザリングペイントのここがすごい!! 『HGUC 1/144 ガンダムEz8』を成型色活かしで汚してみる!【水性塗料の教科書】

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水性ウェザリングペイントの大事なポイント

 この2点だけ覚えれば、ウェザリングは自由自在!
1/塗料を残し気味にしたい場合は「水」でボカしたり伸ばしたりしましょう
2/きれいに拭き取りたい、雨だれなどをくっきりと表現したいなどの場合は、「専用うすめ液」を使用して塗料を拭き取ったり伸ばしたりしましょう

ファインダストを専用薄め液で希釈し足パーツを汚す
▲塗料自体を希釈する時は、「専用うすめ液」がオススメ。より滑らかに希釈できます。お好みの濃さに希釈した塗料を模型に塗り、「水」や「専用うすめ液」で汚しの調子を加えていきます

明るい色を足下に

足下を汚す
▲まずはハードに汚す「足下」。ファインダストは明るい砂&ホコリ汚れを表現できます。これを足全体に塗り広げます

 

重力の方向を意識して、上から下に汚れを流す
▲重力の方向を意識して、上から下に汚れを流してみましょう。専用うすめ液を含ませた筆を上から下に動かして、しっかりとホコリ汚れが流れている雰囲気を演出します
汚した後 正面
汚した後 背面

 

足の甲も同じように汚す
▲足の甲も同じように汚しています。これでいったん塗料を乾かします

パネルラインにウォッシュアンバー

各パネルラインや可動しそうな装甲パーツの間にウォッシュアンバーで汚しを入れる
▲足の塗料を乾かしている間に、各パネルラインや可動しそうな装甲パーツの間にウォッシュアンバーで汚しを入れます。これにより装甲の隙間などの汚れが溜まりそうな部分が汚れて、模型にメリハリが出ます
汚しを多めに残したい箇所は水でぼかす
▲汚しを多めに残したい箇所は水でぼかします。きれいに拭き取りたい、うっすらぼかしたい箇所は専用うすめ液でぼかして、各場所で汚れの強弱を付けていきましょう
地面に近い部分にウォッシュアンバーをペタペタ塗って、泥によって汚れている雰囲気を出す
▲足の塗料が乾いたら、より地面に近い部分にウォッシュアンバーをペタペタ塗って、泥によって汚れている雰囲気を出してみます。こういった土やホコリの汚れは、同系色の明暗色を組み合わせて汚すとより表情が豊かになります
足の仕上げにミディアムマッドをボサボサの筆に含ませちょんちょんと塗っていく
▲足の仕上げにミディアムマッドをボサボサの筆に含ませて、筆先でちょんちょんと塗っていきます。これで土汚れが点々と付着している感じを表現できます
ベーシックホワイトは、装甲への傷、リベットのようにディテールが出っ張っている部分に塗ってハイライトを表現
▲ベーシックホワイトは、装甲への傷、リベットのようにディテールが出っ張っている部分に塗ってハイライトを表現するのに便利です

 

胸部装甲に、模型のアクセントとしてサビ垂れを入れる
▲最後に、現地でザクのシールドをベースに改造された胸部装甲に、模型のアクセントとしてサビ垂れを入れてみます。ナチュラルラストをフック部分にちょんと塗り、専用うすめ液を含ませた筆で、下方向に伸ばしました

シールへのダメージも少ないです!

付属のシールを貼ってから水性ウェザリングペイント
▲付属のシールを貼ってから水性ウェザリングペイントを塗ったのですが、ダメージも少なく、シールの文字も塗料で汚れてより模型と馴染みました
完成状態

水性プレミアムトップコートでコートすれば、ガシガシ遊べます!

 水性ウェザリングペイントが乾いたら、水性プレミアムトップコート つや消しでコートしましょう。これでしっかりと塗料が保護されます。お好きなポーズをとっても塗料が落ちてしまうことはありません。

ポージング画像1
ポージング画像2

▲水性プレミアムトップコートは、本当に強固に塗料を保護してくれます。塗装後もガシガシ動かして遊びたいという時には、ぜひ水性プレミアムトップコートを吹いてください。光沢、半光沢、つや消しの3種類がラインナップされています

頭部アップ
▲頭部は汚しを控えめに。地面に近い下半身は汚れを激しく、上半身は汚しを弱めにしています
胸部装甲アップ
▲胸部装甲は前方にスライドするので、その境目に汚れを多く溜めてみました。このようなメリハリを強めにした、キャラクターモデルらしい汚しも楽しいです
足元アップ
▲地面に近い脚部は一番激しく汚しています。3色使用して汚しているので、表情が豊かになっているのが分かります

バンダイ 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”ガンダムイージーエイト使用

RX-79【G】Ez-8 ガンダムEz8

製作・文/斉藤仁孝

HG RX-79【G】Ez-8 ガンダムイージーエイト
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1760円、発売中●1/144、約12cm●プラキット

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ⓒ創通・サンライズ

斉藤仁孝

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