“コードレス”でエアブラシ塗装をもっと気軽に!
コンプレッサーとハンドピース、エアブラシ塗装に必要な機能がコンパクトにまとまった、一体型のエアブラシ。充電式かつ軽量で、エアーホースも必要ありません。近年では種類も増え、エアブラシ塗装の選択肢のひとつとなっています。
今回はその中でも手に入れやすく性能もばっちりのハイハイの「コードレスエアブラシ」新モデルを使って模型を製作! その性能や使用感についてチェックしてみました。
095 Product_name Cordless Airbrush
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
▼実際に使用している動画もチェック!
基本構造と付属アイテムをチェック
Impression
コードレスエアブラシUG
●発売元/ハイハイ ●19800円、10月下旬予定
相性抜群!水性塗料でのエアブラシ塗装
How to use
▲ 今回は「水性ホビーカラー」で塗装します。水性塗料でのエアブラシ塗装は「希釈」がとても大事! 塗料皿を2枚使用して塗料とうすめ液が1:1でになるように同量取り出してから混ぜ合わせます
水性塗料は重ね塗りが基本!焦らないことが大切
塗装時は少しずつ色を乗せるのがポイント。1回薄めに塗料を吹いたら10分ほど待ってから、重ね塗りしましょう。2、3回吹けばしっかり発色します。コンプレッサーの空気圧も0.15Mpa程度で安定していて、小型でもパワフルな印象です
カップ内の掃除も忘れずに
塗料を使い終わったらカップ内の掃除をしましょう。水性塗料なら水で洗浄ができます。カップ内に水を入れて吹く、またうがいをして水に色が付かなくなるまで行います。固まって残っているものにはうすめ液をつけたティッシュなどで拭えばOKです
実際にコードレスエアブラシで塗装製作!
水性サーフェイサー、水性ホビーカラーを使用して省スペースな塗装環境でコトブキヤ「陸上自衛隊06式-Ⅲ型戦車 ろく」(4620円)を塗装製作。
適材適所! サーフェイサーは缶スプレーがオススメ
エアブラシ塗装ができるようになればすべてエアブラシで塗装してしまいたいところですが、サーフェイサーのように粒子が大きく、広範囲で吹くものは缶スプレーを使うほうが簡単に済みます。水性のサーフェイサーは缶スプレー、ビンタイプと両方揃っているので、大部分を缶スプレー、細かな箇所をエアブラシ塗装と使い分けるのも良いでしょう。
How to use
▲ メタリック色の塗装も問題無し! ブラックで下地を作ってから焼鉄色で塗装
完成!
アクリジョンでも塗装製作!
▲ エアクラフトグレー→中間のグレー(ガルグレー+ニュートラルグレーを2:1で混色したもの)の順で塗装。機体中央の濃いグレーにはグレーバイオレットを塗装。グラデーション箇所で細吹きしたい場合は後部のネジを回してボタンの下がる量を調整し、塗布範囲を絞ります
完成!
まとめ
自動オンオフ機能、バッテリー着脱式など便利な機能が充実し、空気圧も0.1Mpaを超えて安定しており、コンプレッサーとしての性能も文句なしです。コンセントもいらず、置き場所に縛られない、こと水性塗料で立ち回るならあとは簡易な塗装ブースを考えるだけ、より気軽にエアブラシ塗装を楽しめるようになっています。このような商品からエアブラシ塗装をはじめられるの現在のユーザーは、ちょっとうらやましいなと思うほどです。
Ⓒmoi72