『マクロスモデラーズ第7回プラモデルフォトコンテスト』結果発表!マクロス愛あふれる受賞20作品を一挙に紹介!
2023.09.01マクロスモデラーズ第7回プラモデルフォトコンテスト結果発表! 月刊ホビージャパン2023年10月号(8月24日発売)
「マクロスモデラーズ」アイテムを対象としたプラモデルコンテスト「マクロスモデラーズ第7回プラモデルフォトコンテスト」。2022年11月25日から2023年5月31日まで募集を行った今回は前回よりも応募数が大幅に増加し、各作品はさらにバラエティ豊かなラインナップとなりました。迎える開催側も審査員として宮武一貴氏や板野一郎氏、ワルキューレ全員を新たに加えた豪華な顔ぶれで臨むことになりました。23年7月23日に配信されたYouTubeおよびSHOWROOMでの生配信番組でも告知された通り、月刊ホビージャパン2023年10月号では本コンテストの結果を改めて掲載します。400を超える応募作品から選ばれた、マクロス愛あふれる受賞20作品を一挙に紹介していきましょう。
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最優秀賞
製作/天空のザイツ・トモハル
歴代マクロス作品のバルキリーたちが機首を天空に向けて飛んでいくという作品。メーカーごとのスケールの違いを巧みに利用して奥行き感を演出した配置がお見事です。一目見た瞬間に「本の表紙にしやすそう」と思いました。彼らが目指すのは遠い宇宙の先か、それとも遥か彼方の未来か…、そんな気持ちにさせる作品です。
作品名「MACROSS FOREVER」
大好きな歴代のマクロス作品のバルキリーを異なるメーカー、異なるスケールのプラモを使い立体感がでるように飛行シーンを製作しました。向かう先はマクロス作品とマクロスモデラーズのさらなる未来です!
河森正治氏コメント
マクロスワールドの持つ多様性を、VF(ぶいえふ)的にも、模型メーカー的にも、見事に表現されていると思います。特にスケールの違いを活用した空間表現がデカルチャーでした☆
『マクロスF』15周年記念賞
製作/黒猫にゃ
フロンティア船団とバジュラによる激闘のあと、アルトの帰還を信じて歌い続けるランカ、というストーリー性を感じます。YF-29に苔を生やしてテラリウムにするというアイデアも斬新ですね。「機首コレ」という器にプラモデルの新たな楽しみ方を注いだ作品ではないでしょうか。
作品名「ホシキラ」
『マクロスF』15周年を記念して『時の迷宮』の「ホシキラ」を再現しました。V.F.G.ランカと機首コレYF-29を使用してます。大人ランカにするために足、首を長くし衣装製作しました。YF-29は苔を植えてテラリウムにしました。育てるプラモを作りました!!
河森正治氏コメント
成長したランカの、シェリルやアルトを想う気持ちまで伝わってくる素敵な作品だと思いました。苔を使った育てるプラモ。生きているジオラマというのも、とてもツボでした☆
河森正治賞
製作/プキプキ
プラモデルを使用した学園物4コママンガという自由なアイデアがフォトコンテストらしさを感じます。まさかのバルキリーで「壁ドン!」には心を鷲掴みにされましたが、キャラクター設定やこのあとのストーリー展開など、気になる要素が多すぎてどこから手を付けたらいいかわかりません。
天神英貴&西田望見賞
製作/おがわますみ
天神さんと西田さんのW受賞となった本作品。見事なまでの“カニ”です。屋外、しかも実際の海で撮影された写真がさらに現実味を感じさせます。また、見た目のインパクトに目を奪われがちですが、細かく見ていくとリガードのパーツの使い方にもセンスを感じます。
西田望見賞
製作/おがわらんか
「マクロス」シリーズおなじみのシーンを実写で再現したような作品です。自然を背景に撮影したときの被写体と背景の馴染み具合は合成の比ではなく、さらに青空とバルキリーの組み合わせは抜群の相性ですね。ところで本作品も西田望見賞になっていますが、審査中におがわますみさんと親子であることが分かり、おがわらんかさんの作品にも胸を打たれた西田さんがぜひこちらの作品にも賞をあげたい! となってのW西田賞となりました。
宮武一貴賞
製作/RUN♪(ルン)
デストロイドモンスターのモデルが実は「ひよこ」という衝撃の事実を見事に作品に反映させています。手乗り感がちょうどいいひよこサイズになっていて、無骨な形状ながらだんだんと可愛く見えてきます。なるべく角を落として丸みを帯びたラインになるように、モールドも減らして、と少しでも可愛く見せるための努力がgoodです。
板野一郎賞
製作/またろう
“これぞ板野サーカス!”を見事に立体で表現した作品です。それぞれに個性を持っているかのようなミサイルの軌道を再現した噴射炎の表現が素晴らしいです。板野さんの、「真面目に目標を追尾するミサイル」「目標の動きを予測して先回りするミサイル」「当たらないけど爆発する前に画面に大きく映るミサイル」のお話は勉強になりました。
鈴木みのり賞
製作/永井
minimum factoryと機首コレをうまく組み合わせていますね。ふたりの笑顔を見ているとこちらまで幸せな気持ちになります。フレイアの衣装に加え、なんとハヤテはフルスクラッチで再現と、その造形力も注目ポイントです。ラグナの空が幸せなふたりをさらに暖かく包み込んでいる、そんな雰囲気です。
小清水亜美賞
製作/mummy(まみー)
背景の作り込みから「え、実写なの!?」と思ってしまいそうな完成度の高さです。チャックの妹のエリザベスが成長してV.F.G.レースに出場という、劇場版のあとのストーリーであり、しかもその世界は平和であると想像させるシチュエーションにとても好感が持てます。つなぎ姿のチャックも様になっています。
JUNNA賞
製作/レイヴン
これからVF-31に搭乗するという、ライブオープニング映像の一瞬を切り取った作品。ボディはすべてminimum factoryのミラージュを使用しています(つまりキット10体使用!)が、キャラクターに合わせてポーズを変更したり、身長差を再現したりとかなりの手間がかかっています。“背中で語る”見せ方もいいですね。
安野希世乃賞
製作/ゆーあん
Figure-rise Bustのカナメを使用…ということはつまり下半身をまるまる作り起こしているということですね。形状やカラーまで細かく再現された衣装もお見事です。躍動感を感じさせるポージングも含めて、作品としての完成度の高さがうかがえます。
東山奈央賞
製作/かべ
『マクロスΔ』より、空中騎士団カシムがリンゴ畑を庇うように不時着するシーンをスノードームで再現した作品。キラキラと舞う雪がウィンダミアの美しさを表現しつつも、カシムを優しく包み込んでいるようにも見えます。スノードームのまわりに配置された羽もふわりとした雰囲気を演出しています。
アオシマ文化教材社賞
製作/まる川Δ
V.F.G.と1/72リガードの組み合わせで、リガードをライドマシーンとしてアレンジしたアイデアセンスが光る作品です。レースクイーンらしいクランも、バイクらしい意匠が組み込まれたリガードも見ごたえ充分です。「アオシマさん、こういうのがほしいです!(by編集担当)」
ウェーブ賞
製作/ANCIENT
VF-171EXをベースに先代機にあたるVF-17を、ダイヤモンドフォース所属ガムリン・木崎機として再現した力作です。これはぜひVF-171EXの写真と見比べてその違いを確認してもらいたいですね。この作品を見ていると、もしかしたら…という希望が湧いてきます。
ハセガワ賞
製作/Kutu-wada.
リガードにアームユニットを追加した、リガードバリエーションの新たな可能性を感じさせる作品です。アームユニットはクァドラン・ローの脚部と前腕を組み合わせたものですが、違和感なく馴染んでいます。重厚感を感じさせる塗装も巨大兵器の雰囲気が出ています。
BANDAI SPIRITS賞
製作/LEI
HG YF-19をベースに早くもファイヤーバルキリーを製作。似て非なるものの代表のようなYF-19とファイヤーバルキリーをよくぞここまで再現したなと、唸らせられます。しかもバサラのギターを持っているという模型ならではの表現もお見事で、ファイター形態への変形も可能という、叫ばずにはいられない作品です。過激にファイアー!!
マックスファクトリー賞
製作/睦月
こんな未来があったかもしれない…、そんなラストを想像して製作された作品です。ハヤテとフレイアの結婚を記念したライブというかなり大がかりなもので、作り起こしのΔ小隊メンバーやファイアーボンバーの楽器、端っこで「おのれワルキューレ」と叫んでいそうなボーグなどなど、とにかく見どころがたくさん詰まっていて、何時間でも見ていられそうです。
ホビージャパン賞
製作/かきお
自然光での撮影とトマホーク本体のダメージやウェザリング塗装の塩梅がマッチしていて、10m大のメカであることに説得力を持たせています。また、後ろ側には撃破されたディフェンダーがいて、どこから見ても作品として成立しているのですが、さらにその状況を想像してしまうほどドラマ性を感じます。
VF MASTER FILE賞
製作/VF hangar
「ヴァリアブルファイター・マスターファイル」シリーズから「ブルズアイ作戦」の1シーンを切り取った作品です。2機製作していることでの“バディ感”と、ポージングから戦場の緊迫感を感じます。ウェザリング塗装やエフェクトパーツを使用した演出など、細かな工作も目を見張るものがあります。
BIGWEST賞
製作/ヤスモ
南アタリア島に異星人のメカが襲来という『超時空要塞マクロス』第1話を切り取ったかのような作品です。正体不明の敵が攻めてきた、そんな恐怖感が赤く光る眼や異形のシルエットから感じられます。また、写真のアングルもお見事で、ちょうど人の目線で見上げているような角度がさらに恐怖感を掻き立てています。
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