MODEROID『太陽の使者 鉄人28号』登場!後ハメ加工と黒立ち上げ塗装で重厚感を演出
2023.07.18太陽の使者 鉄人28号【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2023年8月号(6月23日発売)
後ハメと黒立ち上げ塗装で重厚感ある仕上がりに
1980年放送のTVアニメ『太陽の使者 鉄人28号』より、鉄人28号が初代鉄人28号と同タイミングでのMODEROID化。各関節はもちろん、腰、股間、足首には引き出し式の可動ギミックを採用。スマートなシルエットを崩すことなく、さまざまなアクションポーズに対応。また一部パーツを塗装済みにすることで、誰でも組むだけで太陽の使者版の鉄人28号が手に入るユーザーフレンドリーな内容となっている。作例は塗装の便を考慮し、後ハメ加工を中心に製作。黒立ち上げで重厚感のある仕上がりを目指している。
カラーリングデータ
ブルー=#004 ウルトラブルー+ホワイト+マゼンタ(少々)にシアン上乗せ
レッド=#003 ブライトレッドにマゼンタ上乗せ
イエロー=#005 サンシャインイエロー
シルバー=#123 スターブライトジュラルミン
関節=グラファイトブラック
■はじめに
このたびMODEROIDから発売される「太陽の使者 鉄人28号」! 前作の鉄人同様出来映えは文句なしの逸品で、力強いスタイルに加え、良く動き、飛行ポーズ専用の頭部まで準備されており、好みのポーズで展示できるという至れり尽くせりのキットです。前回の鉄人はメタリック塗料を活用した完璧な仕上げの作例を紹介してますので、今回はあえてフラットに仕上げの重みのあるアニメチックな作例に仕上げました。
■気になった箇所
仮組みしてみてスタイル、ディテールともに完璧なのですが、ヒジの可動箇所がどうしても気になったので、ここの可動部を殺してツライチにしました。後は腹部の赤いパーツ。組んだ後にマスキングして塗装仕上げでも行けますが、マスキングが苦手な私は一部パーツを切り離し後ハメ処理しました。背中のバックパックから展開する羽も同様にパーツを切り欠いて後ハメ処理してます。
■塗装レシピ
黒立ち上げするために、まずはいつも通り黒サフにて下地処理。これに基本色のブルーを乗せて行くのですが、一回や二回では発色してくれませんので、根気よく重ねていきます。ただ、充分に発色するまで重ねると塗膜が上がり、ぼてっとした塗装面になってしまうのである程度のところで手を止めます。最終的にはツヤ消し塗料にて仕上げるので、そのあとの発色を考慮しながら、色ノ源シアンを重ね吹きし、青味を一段階立ち上げてから仕上げました。また、シルバーに関してもきれいなシルバー色ではなく、今回あえて少し濁ったジュラルミン色にて仕上げてます。
■まとめ
MODEROIDシリーズはMADOX-01に続き2作目になりますが、よく内容が練られ完成度の高い製品で毎度感心してます。今回も飛行ポーズをとった時の頭部パーツがアニメのディテールを損なうことなく別パーツで用意されてるとこなど、ファンにとっては特に嬉しい配慮なのではないでしょうか。最後に私事ですが、オーガスのMODEROID化には正直驚き、ど真ん中世代としては格別の思いで喜んでます♪
グッドスマイルカンパニー ノンスケール プラスチックキット“MODEROID”
太陽の使者 鉄人28号
製作・文/野田啓之
MODEROID 太陽の使者 鉄人28号
●発売元/グッドスマイルカンパニー●4500円、発売中●約16cm●プラキット
Ⓒ光プロダクション
野田啓之(ノダヒロユキ)
月刊ホビージャパンを支えるベテラン。SFビークルなどのハードウェザリングも得意とする。