【本日発売】「メルカバ戦車写真集」【HJ MILITARY PHOTO ALBUM】
2022.03.30戦車写真集シリーズの最新刊
『T-90/T-90A戦車写真集』などの現用戦車、『JS-1/2/3重戦車写真集』『T-34-76戦車写真集』などの第2次大戦ソ連戦車、『パンター戦車写真集』と、多くのものをピックアップしてきた戦車写真集シリーズの最新刊は『メルカバ戦車写真集』!!
1979年4月に運用が開始され、現在もイスラエルの主力戦車として使用されているメルカバ戦車。生存性を最優先に設計されており、本来は後ろに搭載されるエンジンを前部に配置するなど、現用戦車としては特異なスタイルで、モデラーからも人気が高い車両です。
今回はイスラエルの戦車博物館に保存されている各タイプの他、ドイツ、フランスに展示されている車両などを取材し、実車写真、図版やディテールイラストによる解説をお届け。さらに、実車ディテール写真は、イスラエル軍で使用されている車両の写真を掲載し、生産時期による相違点やインテリアなども写真とイラストで詳しく解説します!
CONTENTS
1章
メルカバ主力戦車
2章
メルカバMk.1
メルカバMk.1ハイブリッド(後期型)
3章
メルカバMk.2
メルカバMk.2C
メルカバMk.2D「ドル・ダレット」
4章
メルカバMk.3
メルカバMk.3D「ドル・ダレット」
5章
メルカバMk.4
メルカバMk.4M
6章
メルカバ派生型
試し読み
1章 メルカバ主力戦車
建国以来、輸入戦車に頼ってきたイスラエル国防軍が、悲願の国産戦車として1970 年代から開発を進めたメルカバ主力戦車。旧式の105mm 砲を搭載、エンジンを前方に配置、後方に車内へのアクセスドアを設けるなど、一見奇をてらったように見える独特なデザインコンセプトは、実際にはイスラエルの国情と戦術に合わせた論理的な選択であった。Mk.1 の実戦での成功とともに改良が行なわれたMk.2、攻撃力を高めたMk.3 へと発展。そしてMk.4 ではトロフィー防護システムに加え、AI などの最新技術を投入し今なお進化を続けている。
解説/竹内 修
Photos : Przemyslaw Skulski, Ofer Zidon, ASHER SHMULEVICH Pikiw iki Israel, Bukvoed, Oren Rozen, 270862, U.S. Government, IDF S pokesperson’s Unit
メルカバ開発までの道のり
メルカバは戦後第3 〜第3.5 世代に分類される戦車だが、イスラエルの国情と同国国防軍の数多の戦いで得た戦訓を反映して開発された結果、他国の同世代の戦車とは一線を画するユニークな戦車となった。
イスラエル国防軍は第二次世界大戦の傷がいまだ癒えぬ1948 年に、建国と同時に創設された。創設時のイスラエル国防軍の基幹となったのはパレスチナに住むユダヤ人で、彼らの大多数は、パレスチナ駐留イギリス軍の一員として第二次世界大戦を戦っていた。ただ、こうしたイギリス軍に従軍したユダヤ人のうち、ユダヤ旅団や特殊部隊に配属されて第一線で戦ったのは5000 人程度に過ぎず、機甲部隊での戦闘経験を持つ者は皆無に近かった。また、創設当時のイスラエル国防軍は装備も貧弱で、小銃や機関銃などはどうにか入手することはできたものの、装甲車両はトラックに簡単な装甲を施した車両が数十両程度あるだけだった。
ここからというところですが、試し読みはここまで!
実車(実機)写真、図版はもちろんのこと、ディテールまで詳細に紹介された、ミリタリーファンやスケールモデラーにとてもにオススメの写真集ですので、 続きが気になる方はぜひ、お手に取って続きをご覧になっていただければと思います。
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