重武装仕様のザウォートをミリタリー調で仕上げる

　ディランザ・ソルと同じく、HGが2023年4月に発売となったザウォート・ヘヴィ。本編では第4話で登場、ビームキャノンとミサイルランチャーを追加し、ライフルも大型化しているザウォートの実戦仕様である。ARUEによる作例では、無骨になったイメージをミリタリーテイストの塗装でより強調する方向性で製作。キットの出来のよさもあり、ウェザリング塗装の効果が顕著に表れたものになった。

　ザウォート・ヘヴィを担当しました、ARUEです。よろしくお願いします。
　機体はザウォートに武装を追加した実戦仕様になっています。

■頭部
　ひさしの形状が変更され、バルカン砲が追加されています。カメラのメカ部分をシルバーで塗り分け、バイザー越しに確認できるようにしています。

■胴体
　首の裏側、腰前後のアーマー裏をエポパテで埋めています。各面の整面とモールドの彫り直しをして精度を上げました。

■腕部
　整面とモールド彫り直しをしました。追加されている肩アーマーなど各エッジもしっかり立てています。

■脚部
　ヒザアーマー裏の隙間をエポパテで埋めています。エポパテはリップクリーム等をつけて整形し、塗装の際に外せるようにしています。あとはやはり整面とモールド彫り直しを行って精度を上げています。

■塗装
　カラーレシピは以下です。
緑＝濃緑色＋MSディープグリーン
紺＝スーパーディープブルー
関節等グレー＝メカサフ ライト
武装等グレー＝メカサフ スーパーヘヴィ
センサー等緑＝ライトグリーン
　スミ入れはウェザリングカラー塗布時に残ったブラウンで行っています。
　基本塗装の後に汚し塗装です。Mr.ウェザリングカラーグランドブラウンを全体に塗布後、乾燥したらティッシュや綿棒でウェザリングカラーをこそぎ落とします。乾燥後に残りすぎてしまった箇所は、エナメル溶剤を使用して落としました。
　仕上がったパーツにツヤ消しクリアーを吹いて下地を作ります。
　次に、エッジや面を意識しながら、リアルタッチマーカーのグレーやブラウン、コピックのグレー0.3mm等を使って汚れを描き込みました。点を繋げてだんだんと広げていくように描いています。
　最後にウェザリングマスター（スス、サビ）を使い調子を整えました。
　合わせ目も目立ちづらく、装備も充実しているキットです。ティックバランでの牽引ディスプレイも可能になっています。
　ぜひお手に取って楽しんでみてほしいです！

Ⓒ創通・サンライズ・MBS