エヴァ模型史上空前の情報量！　2号機決戦仕様を丁寧に仕上げる

　ついに発売された、新2号機αでは初となるプラキット。映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』クライマックスで活躍した、重装タイプの新2号機をコトブキヤはシャープなディテールと豊富な色分けで意欲的に再現している。作例は秀逸なキット形状にはほとんど手を加えず、細かく設定されている劇中のカラーリングをマスキングを駆使して徹底的に塗り分け。後ハメ加工や塗装のヒントにも触れているので、キットを購入したファンはぜひ参考にしてほしい。

　キットレビューを担当させていただきましたガルマ☆ザビコと申しますm（_ _）m。まずはキットを組んでみて、パーツ精度の高さに本当に驚きました。色分けの再現度も高く、塗らずともスミ入れと付属デカールを貼るだけで満足できそうなのですが、編集担当氏の「どうせならぜんぶ塗り分けましょう！」という無茶振り…もとい激励に背中を押されつつ、徹底的に塗り込むことに専念しました。

■工作
　後頭部、左肩、太モモ等に目立つ合わせ目が来るので、分割ライン変更や後ハメ加工で補完しています。数は多いですが工作自体の難易度は低めかと。
　今回はリアヘビーなフォルムを支柱無しで自立させるべく、靴の底に大きめのネオジム磁石を4ヵ所埋め込みました。鉄板の専用台座も用意したので、これで倒れることなく自立できます。背骨部分の関節にも1mm程プラ板を噛ませて、必要以上に後ろに反り返らないよう工夫しています。

■塗装
　キットが優秀なので基本工作はほどほどに、カラーマネジメントに全工程の70％くらいの時間を費やしました。顔の複雑な塗り分け用に顔の赤だけはエナメル塗料のレッドを使用しています。全体をホワイトに塗り、黄色を筆塗り、そして赤はエナメル塗料をエアブラシで塗装。余分な部分をエナメル溶剤の拭き取りでキレイに塗り分けました。
　PVC製のハンドパーツはVカラーで基本塗装し、部分的にラッカー塗料の筆塗りで対応。そのほかもひたすらマスキングを繰り返したり、エナメル塗料を使ったりとにかく総動員でじっくりと焦らずに染め上げていきました。

■カラーレシピ
　特記のない塗料はMr.カラーを使用。（F）とあるものはフィニッシャーズ、（G）はガイアカラーを使用しています。
緑1＝聖グロリアーナ カーキグリーン
緑2＝プラウダ ダークグリーン
赤＝ディープレッド（F）
※頭部のみタミヤカラー エナメルレッド
黄1＝EV-07 エヴァイエロー（G）
黄2＝RL09 半光沢 ライトジェオルジ
白1＝ニュートラルグレーI（G）
白2＝NC-005 ウォームライトグレー（G）
グレー1＝グレー FS36118
グレー2＝大洗グレー
グレー3＝HG-09 ヘキサグレー（G）
グレー4＝ヤマトカラー アンドロメダグレー1
黒1＝セミグロスブラック（F）
黒2＝メタルカラー アイアン
黒3＝パーカーガンメタリック

ⓒカラー