【30MM】ラビオット(R623部隊所属機)を“漢のロマン”溢れる「重装型」にカスタマイズ!
2023.04.19eEXM-21GH ラビオット(陸戦重武装仕様)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年5月号(3月25日発売)
ラビオットを“火器モリモリ”な重装型にカスタマイズ!
今回の30MMコーナーでは久しぶりにラビオットのカスタマイズ作例をお届け! ラビオットと言えば2022年にプレミアムバンダイ販売アイテムとして発売された「ラビオット(R623部隊所属機)」が記憶に新しいので、今回はこちらを素体に活用。「重武装」をテーマに、長徳佳崇がカスタマイズパーツをふんだんに使用した、“漢のロマン”溢れるインパクト抜群な一作に仕上げている。
ラビオット(陸戦重武装仕様)解説
東南アジアのジャングル地帯にて確認されたラビオットのカスタマイズ機。多くの武装を追加した重装備仕様で、高い殲滅力を誇る一方、軍内部では本機による環境破壊を懸念した声も上がっている。一部のパーツはR623部隊所属の機体との類似点も見受けられるが、その関係性は明らかになっていない。
■はじめに
みなさんこんにちは! チョートクです。今回は、ずっとやりたかったゴテ盛り機体の製作です。使用するキットはプレミアムバンダイでリリースされている「ラビオット(R623部隊所属機)」で、設定としては重装甲、重武装で単機での拠点攻略、制圧を目標として開発された強化型のラビオット。重量から鈍重にならないように大型ブースターを装備することで機動性も確保という、化け物スペック&コスト度外視のワンオフ機体を製作します。
■組み替え
今回は重武装の機体となりますので、自重に耐える堅牢な下半身にしなければなりません。元々かなりズッシリとしているキットですが、さらに側面にミサイルポッドを装備し、大型ブースターユニットのシールドバインダーも取り付けました。ヒザも二重装甲にしたり、スネと足首との間にジョイントパーツをふたつ挟み込んで延長したりと、頭身も伸ばしてマッシブながらもヒロイックなシルエットを心掛けました。ほかにも武装をてんこ盛りにしつつ、背面にブースターユニットを装着し重量級ながら高機動な機体にしました。全体的にゴリゴリな印象ですが、右腕だけはあえてシンプルなピストルタイプの武装に留めておきました。個人的に重量級機体が近接防御用に軽火器を持つというギャップ好きなので(笑)。
■塗装
パーツごとにバラして全体に黒サフを吹きました。機体の本体色には陸上自衛隊戦車カラーの濃緑色を使用し、さらに上から濃緑色に黒を混ぜたものでランダムにラインを描きこんで迷彩をかけました。各部をマスキングし、細部にガンメタル、ダークシーグレー、シルバーを吹いたら塗装完了です。
■仕上げ
モールドにMr.ウェザリングカラー マルチブラックでスミ入れをし、デカール、ツヤ消しトップコートの順で仕上げていきます。機体全体にシルバーでドライブラシも追加しました。そして今回はジャングルなどを主戦場とする陸戦型の機体ということで、足周りの汚しも追加することに。Mr.ウェザリングペーストのマッドレッドを擦り付けつつ、さらにマッドレッドにウェットクリアーを混ぜたものも少量乗せて変化も付け質感を高めました。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット“30 MINUTES MISSIONS” ラビオット(R623部隊所属機) 使用
eEXM-21GH ラビオット(陸戦重武装仕様)
製作・文/長徳佳崇
©BANDAI SPIRITS 2019
長徳佳崇(チョウトクヨシタカ)
スケールモデルのほかにガンプラなど、さまざまなジャンルをこなせるマルチモデラー。