figmaで展開中の「重兵装女子高生」より、「壱」が新イラストを基にプラキットで再臨!
2023.04.13イラストレーターのneco氏が展開する、武装×女子高生がテーマのオリジナルコンテンツ「重兵装型女子高生」。立体物としてアクションフィギュア・figmaシリーズが展開されているが、このたび刀を装備した女子高生「壱」が、新イラストを基にプラキットとして再臨した。身の丈ほどもある巨大な刀を複数帯刀する、ケレン味たっぷりの女子高生プラキット…プラ製ならば塗装表現にこだわれる! ということで、作例はハイライトと影色でグラデーションを描き入れ、陰影を付けて立体感を強調してみた。
今回は、モノトーン基調の雰囲気ながら色の情報量を増やした塗装を行い、キットの良さをさらに引き出してみました。
形状がシンプルなこともあり特に組み立てが難しい部分はありませんが、スカートの裾や襟部等を薄く仕上げています。加えて黒系統の塗装でも立体感が強調できるよう、ほぼすべてのディテールをタガネやキサゲで彫り込んでいます。刀を納める鞘やセーラー服の腹部、太モモ等の接着面が長く内部に空間がある部品は、溶剤系接着剤でしっかり接着しておくと、塗装後の組み立てやポーズ変更等で破損する事故を防止できます。
■塗装
セーラー服の塗装は、黒、白、赤、マゼンダで調色。白の比率を変えながらハイライト、ベース、影色の順に吹き重ねます。影色を入れるというより、ハイライトを残すイメージで塗装を行うと、立体感が出るように感じます。仕上げは比較的粒径の大きいパールを混ぜたクリアーで制服の繊維感を出しますが、パールを吹き過ぎないよう、少し足りないと感じるくらいに留めます。最後はスーパースムースクリアーつや消しでツヤ調整。
腕や足先のアーマー部は、黒を下地にしてハイライト部だけにチタンシルバーを吹いています。さらにGXディープクリアブルーを極薄く吹いて青みを入れ、金属感を出しました。刀や鞘ユニットは、塗装後にキットのディテールを活かして濃いめのスミ入れを行うと密度感が上がります。アクセントになる金色のパーツには、クリアーレッドで影色を入れて単調な色合いになるのを防ぎました。
制服=黒80%+白15%+赤/マゼンタ各2.5%
ネクタイ=ブリリアントピンク50%+ホワイト50%+クリアーグリーン微量
髪(ベージュ)=黒35%+白45%+赤/黄色各10%
髪(ピンク)=黒25%+白50%+赤20%+黄5%
武器ベース色=メカサフ90%+白10%
武器金色=スターブライトゴールド
襟=明灰白色+クリアーブルー微量
ハンド=ファレホ フラットレッド
肌色部影色=フレスフレッシュピンクをクリアーで2倍希釈
マックスファクトリー ノンスケール プラスチックキット “PLAMAX”
HH-01 壱
製作・文/keiichiro
PLAMAX HH-01 壱
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●発売中、9800円●約17cm●プラキット
ⓒneco
keiichiro(ケイイチロウ)
主に美少女プラキットの作例で活躍中。一線を画す陰影の効いた仕上げを得意とするモデラー。