原型師・大平天国こと大平裕太のアリゲーターガーと機械が融合したユニークな作品「霊川の夜明け」
2023.03.22大平天国こと大平裕太は、自然界から人類への逆襲をイメージさせる巨大な魚型戦艦で本連載二度目の参戦! かつて飼育していたアリゲーターガーを利用したというユニークな作品をじっくりとお楽しみいただきたい。
ここはかつて大和と呼ばれた國の霊川と呼ばれた川のほとり。
朝方散歩に来ていた家族が頭上を見上げると巨大な船のような魚が空を飛んでいた…。
娘「ママー大きなお魚さんが今日も空を飛んでるよ~!」
母「本当ね~、今日のは随分と大きいわね~」
娘「あの島みたいに大きなお魚さんはどこに行くのー?」
母「さあねぇ、どこに行くのかしらねぇ、お魚さんは大きくなりすぎたからもっと餌のあるお星様の所まで飛んで行ってもらわないと、ニンゲンを食べ尽くしてしまうからねぇ」
娘「いつもお腹が空いてるならニンゲンと一緒だね!」
母「ニンゲンはよく働くからいなくなっては困るからね、私達がちゃんと面倒を見てあげないといなくなってしまうわ。昔はたくさんの種類の生き物がこの星に住んでいたそうよ~」
娘「あっ、ザリガニがいたよ! これも(ニンゲン)の餌になる?」
母「ニンゲンにはきっとご馳走よ、さあそろそろ朝になるから帰りましょう」
スクラッチビルド
霊川の夜明け
製作・文/大平裕太
大平裕太(オオダイラユウタ)
2020年からフリーランスの原型師として活動。ワンダーフェスティバルでは「大平天国」の屋号でオリジナルクリーチャーを発表している。