HOME記事ガンダム「HGガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタム」を各部のシャープ化と細やかな塗装で引き立てる!【A.O.Z RE-BOOT ガンダム・インレ―くろうさぎのみた夢―】

「HGガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタム」を各部のシャープ化と細やかな塗装で引き立てる!【A.O.Z RE-BOOT ガンダム・インレ―くろうさぎのみた夢―】

2023.03.20

RX-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート] サイコブレードカスタム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年4月号(2月25日発売)

レジオン軍指揮官機仕様をシャープに作り上げる

『A.O.Z RE-BOOT ガンダム・インレ―くろうさぎのみた夢―』より、レジオン仕様のガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタムがHGキット化。頭部など、T3部隊仕様とは異なる形状を新規造形で再現。さらにパーツ仕様変更とオプション追加でバーザムなどとの組み替え要素を付加するなど、[ウーンドウォート]としてのアップデートも行われている。キットはブラックヘアーズ・レジオン仕様とどちらかを選んで組み立てる方式だが、作例は、副総裁であるグロリア機のサイコブレードカスタムとして製作。傑作キットゆえ各部のシャープ化と細やかな塗装で、キットをさらに引き立てるにとどめている。

ガンダム TR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタムとは?

 ティターンズの旗のもとで開発された「TR計画」における最終シリーズTR-6。「万能化換装システム」と呼ばれる強化装備の組み替え機構を備え、その機能による「全軍への配備機の規格統合」「決戦兵器化」を可能とする。そして各種強化装備の換装と運用を行う管制ユニットとしての使用を前提とした小型MSが[ウーンドウォート]である。遠く火星の地に渡り、火星レジオン軍に配備された中でも、副総裁であるグロリア機をはじめとした少数の指揮官機仕様がサイコブレードカスタムである。頭部には「サイコブレード」と呼ばれるサイコミュ送受信用のブレードアンテナが搭載されており、それが一般機との外見的な違いとなっている。

▲作例は頭部のサイコブレードが特徴的な、レジオン軍副総裁グロリアの機体として製作。各部のシャープ化と、アクセントとしてT3部隊仕様に見られる細部の塗り分けを追加することで、より見映えを高めている

▲新規造形の頭部はバルカン砲をメタルパーツに置き換えシャープ化。サイコブレードはシャープに加工しつつ、ガイアカラーのスターブライドゴールドで煌びやかに。後頭部のセンサー部はキットのシールは使わず、キャンディライムグリーン(タミヤ缶スプレー塗料を取り出してエアブラシ塗装)で仕上げている

▲塗装が困難なダクト底面は、フィニッシュシート黒を切り出して貼り付けている
▲背面のブーストポッドにつくウイングの先端をカットし、プラ板を接着して削り込み先端をシャープ化した
▲コンポジット・シールド・ブースター側面の丸いディテールはパーティングラインの処理のため、いったん削り落とし整形後に市販パーツに置き換えた
▲各部やブーストポッド裏のモールドはシタデルカラーでモールドに赤色を入れている
▲レジオンマークはシールによるマーキングなので、余白部分を極力カットし、貼り付け後にクリアー層を何層か重ねて乾燥させている
▲『A.O.Z』機体の特徴でもある指先もシタデルカラーで筆塗り。水性塗料は臭いがせず水道水だけで塗装作業ができるので、差し色を足すには有効な方法(ガンダムマーカー等のペン状塗料もアリ)
▲キット付属のものや別売りのディスプレイベースを使用することで、さまざまなアクションポーズを楽しめる

■レジオンフラッグシップ機の象徴
 待望のガンダム TR-6[ウーンドウォート]のアップデート版「サイコブレードカスタム」の製作を担当しました、『A.O.Z』大好きおじさんRikkaです。TR-6[キハールII]、TR-1[ハイゼンスレイ・ラーII]の作例を経て、とうとう[ウーンドウォート]の名を冠する機体の製作ができて感無量です。
 元々プロポーションなど大変に素晴らしいキットなので、大改造というよりも細かいところに手を入れてあげたくなりますね。ということで、各所の整面やディテールの塗り分けなど、丁寧に作ってみましょう、というのがコンセプトになっております。本キットはサイコブレードカスタムとブラックヘアーズ・レジオン仕様を選択式で組み立てられますが、今回はサイコブレードカスタムで組んでいます。

■工作について
 前述した通り、面やエッジ出しなどの調整がほとんどですが、小改造として頭部バルカン砲をメタルパーツに置き換え、背面のブーストポッドにつくウイングの先端をカットしプラ板を接着して先端を鋭利化しています。[ウーンドウォート]の製作で一番手間なのは、フレーム挟み込みの両スネ部分の合わせ目消しだと思っておりますが、ここは後ハメなども難しいので素直にフレームとスネの塗装を先に済ませ、組み付けてから合わせ目を接着、マスキングして塗り直しています。

■塗装について
 外装はダークブルーの原画寄りの色味とし、フレーム色は調色はしましたが、結果的に成型色とほぼ変わらない色味となって成型色の再現度が凄いなと思わされました。
 ホワイト部は白サフからラスキウス・アウラ白雪色を使用し、レッド部もラスキウス・アウラの緋色を使用しています。ラスキウスの色味に最近ハマっています。本機体の象徴たるサイコブレードにはスターブライドゴールドを使い、設定にある「兵器には不似合いな芸術的装飾」感を演出しております。あとは細かいところで、スラスター部や元の[ウーンドウォート]基準で少しだけホワイトを増やし、モールド準拠でレッドをポチポチと入れて完成となりました。
 思えば2018年にHG[ウーンドウォート]が発売されてから「ここまで来たな…」という気持ちでいっぱいです。『A.O.Z』ワールドにはまだまだ魅力的な機体がまだまだあります。今後の拡がりにも期待しております。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”

ARZ-124 ガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタム

製作・文/Rikka

HG ガンダム TR-6[ウーンドウォート]サイコブレードカスタム(A.O.Z RE-BOOT版)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2640円、2次受注中、4月~発送予定●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム

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© 創通・サンライズ

Rikka(リッカ)

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