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【水星の魔女】「HG ハインドリー」の全体をエッジ出し&シャープ化、鮮やかな塗装で仕上げる!

2023.04.09

CFP-010 ハインドリー【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年4月号(2月25日発売)

【水星の魔女】「HG ハインドリー」の全体をエッジ出し&シャープ化、鮮やかな塗装で仕上げる!

重厚な鎧に身を包んだ騎士のイメージで

 グラスレー・ディフェンス・システムズ製のモビルスーツで、騎士のようなフォルムを持つ「ハインドリー」。劇中では実戦用である「ハインドリー・シュトルム」が登場しているものの、本機はSeason 1未登場であった。こちらのキットレビューはRyunzが製作。設定画やキットのパッケージイラストを参考に鮮やかな色合いにしつつ、一部金属パーツも使用して重厚な鎧に身を包んだ騎士のようなイメージで完成させた。

▲グラスレー社開発MSのデザインはすべて海老川兼武氏が手掛けている。ハインドリーは「PROLOGUE」に登場したハイングラの流れをくみつつも、より流線形を意識したデザインになっている
▲バックパックはラウンド状の基部に3本のノズルで構成。各ノズルはボールジョイント接続なので、フレキシブルに可動する
▲グラスレー社MS共通の胸元のコクピットと頭部バイザーをクリアーパーツで再現。首筋のケーブルは白で塗り分けて目立つようにした
▲胸部アーマーの十字部分に瞬間接着パテを盛ってエッジを出している。エッジを立たせすぎると中央のパーツが入らなくなるので調整しながら作業を行っている

▲キット素組み(左)との比較。全体的にエッジを立たせたことで、各部形状が鋭利な印象になっている。キットの成型色はグレー寄りだが、設定画やキットのパッケージイラストを参考に青みを強めて鮮やかに印象にしつつ、ほどよくマーキングデカールを貼ってメカニカル度を高めている
▲ビームハンドガンとランスが組み込まれた武装「ランタンシールド」を装備。ランス基部が回転することで、射撃形態とランス形態を再現。左腕のシールドはアームが可動して正面に向けることができる
▲腹部上部には設定画にはない凹モールドがあるので、プラ材で埋めた
▲腰部フロントアーマー中央部の面取りは、0.5mmのプラ板を貼ってから削り込んでエッジを出している

▲腰部リアアーマーはキットパーツでもメカモールドが造形されているが、作例ではポリパテをベースにプラ板や市販パーツを組み合わせてディテールアップ。正面から見たときにかなり露出する箇所なので、手を加えておきたいところだ

▲バックパックのノズルは金属パーツを貼ってディテールアップ
▲ランスの両先端はキット部分をいったん切り落としたうえで真鍮線を差し、瞬間接着パテで形状を整えてシャープ化している
▲ランタンシールドの比較。先端部が段違いにシャープになり、長さも延長されている。また、ハンドガンの銃口はふさがっているので、開口してディテールアップした
▲シールドの比較。ディテールをひとつ追加するだけでも情報量が増えて、そこに可動ギミックがあるように見せることができる
▲シールド基部は設定画を参考に可動部のモールドを再現。貫通させないように注意しながら一段彫り込んで、市販パーツを貼り付けた
▲腹部はひねり動作も可能な構造になっており、脚まわりの良好な可動性能と相俟ってさまざまなポージングを楽しめる
▲スネアーマーの側面に合わせ目があるので、フレーム部分で切り離して後ハメ化
▲スネアーマー前後を貼り合わせた状態で差し込めるようにピン受けの上部を切り欠いている
▲スネアーマーの後ハメ加工と合わせて上下に1.5mm延長。内部の接続ピンを避けるために前後パーツ別々に加工した
▲脚部パーツの比較。合わせ目が消えているのと同時にスネの一番細い箇所で延長されているのが確認できる

▲靴裏は一番大きな肉抜きをポリパテで埋めて処理。塗装のために取り外し可能にしている。中央部は金属パーツを貼り込んでディテールアップした

 広い可動範囲を持ちながら、可動時に隙間が出ない素晴らしいパーツ構成になっています。プロポーションに手を入れるのは最小限にして、エッジ出しや肉抜き埋めを中心に製作しました。

■頭部
 頭頂部の峰が丸まっているので、瞬間接着パテを盛りエッジを立たせました。ブレードアンテナの先端も丸まっているので、同様の工作でエッジを立たせています。

■胴体
 首関節は後ろ側に肉抜きがあるのでプラ板を貼って塞いでいます。胸部アーマーの十字部はエッジが甘いので、瞬間接着パテを盛ってエッジを出しています。腹部の凹形状はプラ材で埋めました。腰フロントアーマーの面取りは、胸部に合わせてプラ材貼り足しでエッジを出しています。腰リアアーマー裏はポリパテとプラ材等で埋めています。

■腕部
 肩可動部は、対称になるようにスジ彫りを入れて3パーツ構成に見えるように変更。上腕の合わせ目は接着して処理。ハンドパーツはHGBC次元ビルドナックルズ「角」の小に変更しました。

■脚部
 スネアーマーの合わせ目を処理するために脚部フレームを後ハメ化しています。フレームを切断し、足首側フレームを組み込んで合わせ目を処理。ヒザ側はフレームとアーマーの干渉部分を加工して上から差し込めるようにしました。

■武装他
 ビームハンドガンは銃口を開口。ランスの先端は真鍮線に置き換えて先鋭化しました。シールド接続アームに可動軸をイメージした市販パーツを埋め込みました。バックパックはノズル部分の合わせ目を処理し、噴射部にエッチングパーツを貼り付けています。

■塗装
 設定画や箱絵のイメージで塗装しています。
緑=コンテナブルー
紺=メカサフ ヘヴィ+パープルバイオレット+Ex-ブラック+スージーブルー
白=ウォームライトグレー
武器=メカサフ ライト
センサー=GXメタルバイオレット
バーニア=フレームメタリック2

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”

CFP-010 ハインドリー

製作・文/Ryunz

HG ハインドリー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1760円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

Ⓒ創通・サンライズ・MBS

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Ryunz(リュンズ)

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