HOME記事キャラクターモデル【境界戦機 フロストフラワー】最新キットで「パーフェクトビャクチ2 ハイパーツインドリル」を製作!

【境界戦機 フロストフラワー】最新キットで「パーフェクトビャクチ2 ハイパーツインドリル」を製作!

2023.03.16

パーフェクトビャクチ2 ハイパーツインドリル改【BANDAI SPIRITS 1/72】 月刊ホビージャパン2023年4月号(2月25日発売)

劇中エピソードのイメージから膨らませてカスタマイズ

 月刊ホビージャパン連載公式外伝『境界戦機 フロストフラワー』より「KM-01 ビャクチ(ドリル&クローアーム)」がHGキット化。これで公式外伝からのキット化としては4体目となる。誌面では連載時にコボパンダによる作例を掲載しているので、今回はキットを2セット使用した模型オリジナル作例をえめす@ifritが製作。両腕にドリルを装備したうえで、月刊ホビージャパン2022年10月号特別付録「境界戦機 ウェポンセット HJ Ver.」を組み合わせた重装甲突撃機体として完成させている(作例は模型オリジナルのものであり、公式設定ではありません。あらかじめご了承の上ご覧ください)。

▲両腕にドリルを装備したことでよりスパルタンな印象になっている。本作はホビージャパンMOOK「境界戦機 フロストフラワー」に収録されている書き下ろしエピソード第10.5話に文字だけ登場する「パーフェクトビャクチ2 ハイパーツインドリル」からイメージを膨らませて製作している
▲当初は両腕にドリル、ウェポンセットの専用増加装甲を装備するという想定だったが、さらなる模型的なアレンジとして「腕部交換ギミック」を追加。出撃時は通常アームだが、弾薬が尽きたとき、または火器が使用不可な状況では通常アームをパージしてドリルアームに換装する
▲両腕をドリル装備にするために、片方のジョイント部分をいったん切り取って逆向きに再接着した
▲ドリルには派手めにウェザリング塗装を追加。ウェザリングペーストを2種使用し、シタデルカラーのストームホスト・シルバーでドリルの回転方向にドライブラシを行った

▲頭部の印象を変えるために、30MM「オプションセット6(カスタマイズヘッドA)」を加工してアンテナを製作。頭部側の干渉部分を削って合わせている
▲ドリルアームを懸架しているサブアームはHGジョーハウンドの脚部を使用。背面ウェポンラックの接続ピンを切り落とし、ジョーハウンドの股関節パーツを接着して接続した
▲通常アームの肩部マウントラッチにはHGジョーハウンドの肩基部を使用した機銃とビャクチの四連装誘導弾携行発射機を装備。機銃はピンバイスと面取りビットで銃口を薄く加工
▲ジョーハウンドの肩基部と誘導弾発射機の接続には30MMのジョイントパーツを使用。不要なピンはカットしている

▲腕部交換ギミックの流れ。①通常アームをパージして、②サブアームを曲げつつドリルアームを回転。③ドリルアームの上腕を展開して本体に接続する

▲肩部専用増加装甲は内側にジョーハウンドのアンクルアーマーと腰サイドアーマーで受けを作り、磁石を仕込んで接続している
▲ドリルアームを搭載したウェポンラックと肩部追加武装。一部接続のために加工を行っているが、ほぼキットのジョイントをそのまま使用して組み合わせている
▲背面から見ると両形態でのサブアームのポジションが確認しやすい。重量増による機体安定性のために、靴部が従来の3本爪から4本爪にアレンジされている点にもご注目いただきたい
▲各武装を外して軽装状態にすることもできる
▲重厚感ある塗装にするためにAFVモデルで用いられているブラック&ホワイト塗装を選択。すべてのパーツを黒で塗装し、エッジやライティングの方向を意識してパーツごとに白でグラデーション塗装。基本色は塗料を8倍に希釈して薄く塗装し、下地の黒と白が透けるようにして濃淡を表現している
▲キット素組み(左)との比較。両腕のドリルだけでなく、背面のサブアームや脚部の増加装甲によって全体的に重厚感のあるシルエットになった。また、ミリタリー感のあるカラーリングにオレンジの差し色やドリルと脚周りのウェザリング塗装もアクセントになっており、見どころの多い作品に仕上がっている
▲『境界戦機』のプラキットシリーズは元々組み替えやすい構造になっているが、中でもHGビャクチは機体各所にマウントラッチが設置されていることで特にカスタマイズに適したアイテムであると言える

■コンセプト
 HGメイレスビャクチ(ドリル&クローアーム)の作例を担当しました! 公式外伝『境界戦機 フロストフラワー』第10.5話の最後に文字だけ登場した「パーフェクトビャクチ2 ハイパーツインドリル」という機体を、イメージと模型アレンジを加えて製作してみました。月刊ホビージャパン付録のウェポンセットの増加装甲や全身に武装を纏う重量過多の雰囲気から一転、弾薬を撃ち尽くし全身の武装を捨て軽量化し、腕部もパージしてドリル専用腕部を接続する近距離格闘型という漢のロマンコンセプトで組み上げています。

■改造点
 頭部の印象を変えたかったので、30MMのカスタマイズヘッドAのパーツを加工してアンテナパーツを形状変更。HGジョーハウンドの脚部を使用してドリルをマウントしてみたり、肩の機銃を活用してボリュームアップ。ミサイルランチャーも取り付けて可動できるようにしました。ドリルはキットを2セット使用して、接続部分を左右対称にするために一部パーツを切り離し再接着。ヒザの増加装甲は裏にネオジム磁石を仕込んで簡単に脱着できるようにしています。

■塗装
 ドリルを使用する機体なのでウェザリングが似合うと思い、AFVモデルに使用されるB&W塗装法を選んでみました。塗装後にエナメル塗料でピンウォッシュし、シタデルカラーのドライアド・バークでスポンジチッピング。そのあとにリアルタッチマーカーのブラウン1で錆垂れ表現。ドリルや脚周りは戦場感を出すためにウェザリングペーストを使用して泥汚れを表現してみました。デカールは「もっと作りたくなる!境界戦機プラモデル製作指南書」に付属する水転写式デカールを使用。全体の塗装イメージはカメラアイが水色のクリアーパーツなので、補色になるオレンジやブラウンを採用。淡い色だけではボヤけたイメージになるので黒色を多めに配置。顔を見てもらいたいので水色をそこだけに配置してみました。


■使用塗料
B&W下地=Ex-フラットブラック+Ex-フラットホワイト
砂色=ダークアース
オレンジ=エヴァオレンジ(50%)+スカーレット(50%)
黒色=フロストマットブラック
水色=ミクグリーン、Ex-シルバー+クリアーブルー
鉄色=スターブライトアイアン
泥表現=Mr.ウェザリングペースト マッドホワイト&マッドブラウン
スミ入れ&ピンウォッシュ=ストレーキンググリムフォーパンツァーグレー(AMM of Mig Jimenez)

BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット“ハイグレード”メイレスビャクチ(ドリル&クローアーム)使用

パーフェクトビャクチ2 ハイパーツインドリル改

製作・文/えめす@ifrit

HG 1/72 メイレスビャクチ(ドリル&クローアーム)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2640円、発売中●1/72、約14cm●プラキット

©2021 SUNRISE BEYOND INC.

この記事が気に入ったらシェアしてください!

えめす@ifrit(えめすイフリート)

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2023年4月号

ご購入はこちら

もっと作りたくなる!境界戦機プラモデル製作指南書

ご購入はこちら

境界戦機 フロストフラワー

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー