SMP「太陽の勇者ファイバード」を肉抜き処理などの丁寧な工作で完成度を高める!
2023.02.22バンダイ キャンディ事業部のプラキットブランド・SMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]。その第1弾として2021年9月にリリースされた「太陽の勇者ファイバード」は、主人公である火鳥勇太郎との合体、ファイアージェットからファイバードへの変形、さらにはフレイムブレスターとの合体(フォームアップ)と多くのギミックを有する。SMP版はそれらのシークエンスを余すところなく再現可能で、各種必殺攻撃の再現やさらなる拡張性まで秘めた、プレイバリューの高いキットとなっている。Ryunzの作例はジョイント穴や肉抜きを丁寧に処理することで製品の完成度をさらに高めている。
SMPファイバードはギミックとプロポーションを高いレベルで両立しており、そのまま組み立てて遊ぶだけでも楽しいアイテムです。今回はプロポーションには手を入れずに、肉抜き穴を塞いだり面出しをしたりと基本工作をメインに行いました。
なお、SMPシリーズは変形やパーツの付け替え用に軸関節が多用されています。塗膜の厚みを考慮し、塗る前に軸の太さを調整しないと泣きを見ます(ばっちり見ました)。
■製作
頭部は、ファイバード本体と武装合体時の形状優先版のフェイスパーツを下から差し込めるよう接続ピンを切り取って後ハメ工作。フレイムブレスターにつく頭部は、フェイスが一体成型になっているので一度切り離し、塗装後再接着しています。その際、アゴ下の造形がされておらず首と一体化しているので削り込みで首を作っています。
胴体、飛行機変形時の頭部引き込みギミックのため背中に大きな隙間ができています。それを塞ぐため、プラ材を組み合わせて隙間を埋めています。脇の下にある接続穴もプラ材でカバーパーツを製作。脇腹にある接続穴はパテで埋めました。
脚部です。ヒザ関節の上側につくパーツに合わせ目が出ますので、接着して合わせ目消し。ヒザパーツの裏側が空いているので、プラ板でカバーパーツを製作しています。
太モモ側面にある接続穴もパテ埋め。つま先の合わせ目も接着しています。翼の根元にある肉抜き穴もパテで埋めました。かなり目立つところなのでオススメ工作です。
ファイアージェット時の機首は接着して合わせ目を消し、キャノピーと主脚は接続穴を一部切り欠き、後ハメ加工をしています。
■塗装
構成上、肩やヒザ周りなど後ハメの難しい箇所が多くあります。少し面倒ではありますが、先に挟み込むパーツを塗装し、それを組み込んだ後で合わせ目消しをしています。少々工程を行き来することになりますが、パーツの強度を考慮すると避けては通れません。
白=Ex-ホワイト
青=MSブルー
赤=フレイムレッド
金=スターブライトゴールド
関節=メカサフライト
バンダイ ノンスケール プラスチックキット“SMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]”太陽の勇者ファイバード 使用
ファイバード
製作・文/Ryunz
SMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]太陽の勇者ファイバード
●販売元/バンダイキャンディ事業部●各1980円、2021年9月発売●全3種●プラキット●ガム1個付属
ⓒサンライズ
Ryunz(リュンズ)
細部まで行き届いた丁寧な工作ときっちりした塗装を得意とする。猫と車が好き。