ズベズダ「Yak-130」が再リリース!空対空ミサイル等を搭載した軽攻撃機スタイルで仕上げる!!
2023.02.21東南アジア諸国でも運用中の軽攻撃機
ヤコヴレフYak-130は、2010年にロシア空軍に導入が開始された複座練習機だ。Su-27/Su-30/Su-35フランカー・シリーズ、Su-57ステルス戦闘機などの最新鋭機に対応した高等練習機だが、軽攻撃機、偵察機などのマルチロール機能も備え、バングラデシュ、ラオス、ミャンマーなど東南アジア諸国にも採用されている。ズベズダでは2018年に1/48でYak-130をモデル化済みだが、このほど兵装パーツやデカールを改めた新パッケージで再リリース。スマート爆弾や空対空ミサイルを搭載した軽攻撃機スタイルで仕上げる!
■キットについて
多くの国で運用されている高等練習機/軽攻撃機Yak-130。そのため、各国の特徴的な迷彩塗装やマーキングを楽しむことができます。ズベズダより発売された今回のキットは、先に販売されていたキットに一部パーツを追加、デカールも変更されたバージョン換えです。
■さっそく組み立てていきます
最近のズベズダのキットらしく、パリッとしたディテールにピタッと合うパーツは組んでいて気持ちがよいです。独特な形状のインテークも組みやすく、この機体の特徴でもある可変式インテークのフタ(組み立て後も開閉可能)や背面のサブインテーク(開閉選択式)もしっかり再現されています。
コクピットにはエデュアルドの塗装済みエッチングパーツを使用。大きなキャノピーからも良く見える3面大型ディスプレイなどを立体的かつ鮮やかに再現できます。
今回は左側の数ヵ所の点検パネルを開放し、さらに左側のインテークと排気口にFODカバーも取り付けて、現実には見かけない設定ですが左右で見た目を変えて遊んでみました。点検パネルの内部はプラ板で仕切りを作り、各種プラ材で機器類を、エナメル線などで配線も再現し、塗装とウェザリングまで済ませておきます。機首の開放部のみ、上方にはね上げたカバーを絞り出したプラ板で自作しています。エアブレーキも開閉選択式ですので、開いた状態を選択しました。
ランディングギアは油圧ホースなどの独特な取り回しをプラ材とエナメル線で再現しています。ノーズギアは先に取り付けておかないといけないのですが、塗装中などに壊さないように気をつけましょう。
■塗装と仕上げ
マスキング後、塗装をしていきます。今回筆者は鮮やかな3色迷彩を模型で再現してみたかったので、ラオス空軍のマーキングを選択しました。まず全体に薄くサーフェイサーを吹いて傷などの確認をし、パネルラインに黒でシャドーを入れていきます。キャノピーはコクピット色、ウイノーブラック、機体色の順に塗装しています。
シャドーを入れ終わったら、まずは下面をC325グレーで塗装してマスキング、調色した迷彩色を塗装していきます。今回筆者が使用したカラーレシピは、1色目、C313イエロー、C312グリーンを9:1。2色目は1色目の色、C12オリーブドラブ、C351ジンクロメイトを4:3:3で混色。3色目はC124暗緑色ビン生です。なお混色比率はあくまで目安です。ご自身で色味を見ながら調整してください。
迷彩のマスキングは境界をハッキリさせたいので、マスキングテープを組立説明書のイラストを元に切り出したものを使用しています。広い部分の緩やかな曲線は、細切りしたテープで形を作っています。
迷彩塗装が終わったらマスキングを剥がして光沢クリアーを全体に吹き、Mr.ウェザリングカラー マルチブラックでスミ入れ、拭き取り後にデカールを貼ります。乾燥後に半ツヤ消しクリアーを吹き、キャノピーのマスキングを剥がして完成です。
■終わりに
ズベズダのYak-130は各国の多彩なマーキングを再現できるのが魅力です。また完成時のサイズも1/48ながら1/72ジェット機と変わらないサイズ感なので、各国の空軍機を作って並べてみても楽しそうですね。
ズベズダ 1/48スケール プラスチックキット
YAK-130 “ミットン” ロシア練習機/軽攻撃機
製作・文/ハルサー
YAK-130 “ミットン” ロシア練習機/軽攻撃機
●発売元/ズベズダ、販売元/GSIクレオス●5720円、発売中●1/48、約24.5cm●プラキット
ハルサー(ハルサー)
2022年は月刊ホビージャパンデビュー作の「蒼龍の赤虎」からたくさんの作例をご覧頂きありがとうございました。2023年もどうぞよろしくお願いします。