1/16スケール「Ⅲ号突撃砲 G型」 ビッグスケールで楽しむドイツ最強のタンクキラー!
2023.01.16ビッグスケールで楽しむドイツ最強のタンクキラー
第二次大戦のドイツ軍で、戦車不足を補うために多用されたIII号突撃砲。特に1942年11月から生産を開始したG型は、戦闘力が高く量産性のよい対戦車車両として、終戦まであらゆる戦線で活躍した。戦歴はもとより、長砲身の7.5cm砲、ロープロファイルのスパルタンな外観などで人気が高く、さまざまなプラキットが発売されているが、今回のモノクロームのキットは、III号突撃砲にとって初の1/16スケールでのモデル化となる。同社にとっても初めてのビッグスケールAFVだが出来映えは最高、1/35をはるかに超えるボリュームとディテール表現で迫る!
■モノクローム初の1/16モデル!
今回製作させていただいたのは、モノクローム1/16 III号突撃砲です。1/16 AFVモデルは初となるメーカーなので、一抹の不安を抱えながら製作を始めましたが、その不安は組み始めた時点ですぐに吹き飛びました。説明書もわかりやすくパーツの合いもよくサクサク組めます。砲身も金属とプラで選べますし、エッチングパーツもしっかりしており、かつ必要最小限に抑えられています。
1/16とスケールが大きいので、パーツのディテールが大雑把かと思っていましたが、車外装備品なども精密に再現されており、文句なしの出来でした。
■組み立て
普通に組んでいけばOKですが、押し出しピン跡がまぁまぁあるので、これはラッカーパテなどで埋めておいたほうがよいです。ゲートも大きいのでこれもしっかり処理しておきましょう。
大きいキットですので、全部組んでから塗装するのは難しいので、車体上部パーツは前・真ん中・後ろに分け、装備品も未装着としておきます。
このキットで一番大変なのは、履帯だと思います。正直苦行に近い物がありました(笑)。履帯は実車と同様に1枚ずつピンを差し込んで連結させていくのですが、ゲート処理をしっかりしておかないとうまく連結できません。横から差し込むピンも入りづらくなりますので、ここは手も抜かずしっかりやりましょう。
■塗装とウェザリング
塗装はシンプルにオキサイドレッドのサフを下地に、カラーモジュレーションセットのダークイエローを使用。ただしカラーモジュレーションはあまり意識せず塗っています。
ウェザリングは、履帯に関してはエナメル系のウェザリング溶剤は使用しないほうがよいです。プラ製の可動式連結履帯では、パーツが割れてバラバラになる可能性が高いです。よってアクリル系のウェザリングカラーを使用しましょう。また、車体足周りのウェザリング、履帯のウェザリングが終わってから上部のパーツと合体させるとよいでしょう。
車体全体は油彩のローアンバーでフィルタリング。スミ入れなども、ローアンバー+バーントアンバーなどで行っています。チッピングは、本体が大きいので筆で描き込むのは大変な作業になるので、スポンジを使って行うと簡単です。
モノクローム 1/16スケール プラスチックキット
III号突撃砲 G型
製作・文/小澤京介
III号突撃砲 G型
●発売元/モノクローム、販売元/インターアライド●16280円、発売中●1/16、約42.1cm●プラキット
小澤京介(オザワキョウスケ)
2022年で模型はじめて早10年なるのでさらなる躍進目指して頑張っていきたいと思います。