「ウルトラマンゼロ」がFigure-rise Standardに登場! 色分け抜群の傑作キットのスーツ感をさらに高めて製作
2023.01.09 ウルトラマントリガーに続いて、ウルトラマンゼロがFigure-rise Standardにラインナップ! 2009年に『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で鮮烈なデビューを果たして以来、現在に至るまでウルトラマン人気を牽引し続けているゼロの登場は多くのファンにとって納得の選出と言えよう。
キットはゼロの赤・青・金・銀が入り混じった複雑な模様をパーツ分けで巧妙に再現。ほぼシール無しで組み合がる様子は非常に面白く、完成後もハイクオリティなアクションフィギュアとして楽しむことができる。
本作例はえめす@ifritが担当。ゼロスラッガーのシャープ化や各部の合わせ目消し、パーツの境目をより平坦にすることでスーツ感をアップ。より劇中らしく仕上げている。
■セブンの息子だ!
今回はFigure-rise Standardのウルトラマンゼロの作例を担当させていただきました! キットのパーツ分割が凝っていて素組みでもほぼ色分けが完璧だったのですが、さらに見映えを良くするために気になるところをいろいろと改修してみました。製作途中はウルトラマンゼロが活躍する映画をまた観ながら、参考にしてみました。
■改修点
胸部パーツの上部に合わせ目が出るので後ハメ加工を行いパーツを接着。マスキングで塗り分けました。側頭部も合わせ目が出るのでピンを削り後ハメ加工。首の肉抜きはパテで埋めて見映えを良くしてみました。
胴体部分は銀のラインパーツをはめ込むための隙間があったのでパテで埋め合わせ目消し。腰や太モモのシールで色分け指定されている部分はシールの厚みが計算されたパーツの凹みがあるので、スポンジヤスリで段差を無くしてスーツ感を出したり、ゼロスラッガーのエッジをヤスリでシャープに加工。
また、構造上頭を下に向けたポーズにすると首後部に隙間が大きく出てしまうのでパテとプラ板を使い補完パーツを製作しました。握り拳のパーツはピンバイスで穴を開けてパテで少しだけ形状を変更。握ってる感を出してみました。
■塗装
塗料は基本的にガイアノーツのもので、全体の銀色はダークステンレスシルバーを使用。赤いパーツはフレイムレッド。発色を良くするために下地にピンクのサフを塗装してあります。
青色は赤と補色関係で鮮やかな色同士が隣にあると色が見えにくくチラつくハレーション現象が起こってしまいそうだったので、少し彩度が低めのAT-06ブルーをメインにフレイムレッドをごく微量混ぜて明度も下げて塗装してみました。胸部の金はEx-ゴールドを使用。
額のビームランプはシルバーの上にクリアーグリーンと蛍光グリーンを塗装。目はシルバーの上にクリアーイエローと蛍光オレンジ、カラータイマーは蛍光クリアーを上から塗装しブラックライトで照らすと発光するようなギミックを盛り込んでみました。
■あとがき
眼つきや圧倒的な強さが特徴的なウルトラマンゼロの作例に関われてとても嬉しく思います! 依頼が来た時はちょうどゼロもゲスト出演しているウルトラマンの怪獣ゲームをプレイしていたのでテンションが上がりました。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “Figure-rise Standard”
ウルトラマンゼロ
製作・文/えめす@ifrit
Figure-rise Standard ウルトラマンゼロ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3300円、発売中●約15cm●プラキット
Ⓒ円谷プロ