HGジム・スパルタンを製作! ディテールの追加やモスグリーンの塗装でミリタリーテイストを盛る!
2023.01.06RGM-79S ジム・スパルタン【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年2月号(12月23日発売)
マニアックな連邦軍陸戦機がまさかのプラキット化!
バンダイ出版の『MJ(模型情報)』にて、メカデザイナー福地仁氏が手掛けたイラスト連載「FUKUCHI MOBILE SUIT STATION F.M.S」。この連載で誕生したジム・スパルタンが、プレミアムバンダイにて驚きの初プラキット化を果たした。本機は亜熱帯地域用の装備を搭載した陸戦タイプのジム系列機で、連邦軍第17機甲海兵師団のグレイ大尉が搭乗する機体が、一年戦争末期のボルネオにてジオンMS小隊と交戦している。キットはHGジム・スナイパーIIの関節ランナーを一部使用しているが、全外装とほとんどの関節が新造形となっており、ミニガンやヒート・ナイフといった豊富な新装備も相まって非常に満足度の高い逸品となっている。そんなキットのディテールをシャープに彫り直し、モスグリーン塗装で仕上げた作例をご覧いただこう。
なんと、HGジム・スパルタンとは。かなり意外なチョイスで驚きましたが、ジムスキーの自分としてはただただ大喜びです。詳細な設定は判然としませんが、コマンド系列(ジム・スナイパーII)の陸戦型、局地戦仕様のような外観。あまり類型のないレアなデザインなので工作のテンションは爆上がり。今回は気になる部分もあるのでキットレビューですがちょっと踏み込んで製作しています。
■製作
関節パーツやボディバランスのベースとなっているHGジム・スナイパーIIはちょうど10年前の2012年発売です。良キットなのですが、今の目で見ると個人的にやや手足が短めかな…と感じておりました。特に前腕と太モモは1、2mmほど伸ばしたいぞと。そこで、キットレビューというオーダーだったのですが独断で若干手足を伸ばしてしまいました。担当編集氏ごめんなさい。ディテールはキットのママということで何卒…。
胸部は、A23パーツの上部側にプラ板を貼って1.5mm延長、下側のA20パーツは底部を1mm延長しています。フンドシ部のB1-34は1.5mmほどプラ板にて前に出しています。
前述したように前腕は切断して2.5mm延長、上腕も1mm延長しました。拳パーツは市販パーツを使用しています。太モモも真ん中で切断して3mm延長。関節のC1-5、C2-5パーツの軸棒も3mm延長しています。
■塗装
塗装は「マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79ジム Vol.2」(SBクリエティブ刊)掲載のイラストを参考にしています。
緑=ガイアカラー ダークグリーン
グレー=Mr.カラー グレー75
赤=Mr.カラー シャインレッド
関節色1=モデルカステン ストーミーシーグレー
関節色2=ガイアカラー ニュートラルグレー3
武器類=Mr.カラー グラファイトブラック
スミ入れは、タミヤ エナメルジャーマングレイ。ガンダムデカールDX06、ガンダムデカールユニコーンガンダム用、鋼魂デカールを貼り付けたら、ガイアカラーEx-10フラットクリアープレミアムを吹いて完成です。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”
RGM-79S ジム・スパルタン
製作・文/不破優
HG ジム・スパルタン
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2420円、受注終了●1/144、約13cm●プラキット●プレミアムバンダイ販売アイテム
ⓒ創通・サンライズ
不破優(フワユウ)
端正なデカールワークとパステル調塗装に情熱を注ぐモデラー。ガンプラでは宇宙世紀もののMSが三度の飯より好き。