Figure-rise Standard ウルトラマントリガー作例! 抜群のパーツ色分けを活かして作る!
2022.12.17ウルトラマントリガー マルチタイプ【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2023年1月号(11月25日発売)
Figure-rise Standardに光の戦士現る!
Figure-rise Standard ウルトラマンシリーズ始動! 漫画を原作とする『ULTRAMAN』のキットは月刊ホビージャパンでもかねがね紹介してきたが、ついに実写の「ウルトラマン」もシリーズ化を果たした。第1弾は2021年に放送された「NEW GENERATION TIGA」ことウルトラマントリガー。
実際の撮影用スーツではウエットスーツに塗装という非常にキット化しづらそうなボディを、パーツによる色分けで見事に再現。複雑なプロテクターのディテールや可動域を確保するための機構も盛り込まれており、第1弾ながらもすでに完成された感があるキットだ。
こちらの作例をヨクが製作。素材の味を活かしつつ塗装に独自の解釈を加えて一味違う雰囲気に仕上げた。「光」をモチーフとした透き通るようなカラー表現に要注目。
■未来を築く希望の光
どうも! 3000万年ぶりにライターとして復活しました、ヨクです!
今回、Figure-rise Standard ウルトラマントリガーのレビューを担当させていただきました。
キットは非常にエクセレントな出来で、トリガーが好きなマイフレン(諸兄)達も組んだだけでスマイルスマイル♪になること間違いなし!
そんなおよそ隙の無いキットですが、塗装前提となると後ハメ加工が必須となります。また、塗装に関しても「実際のスーツを意識した仕上げ」と「自分の中にあるイメージを投影させた仕上げ」のどちらの案を採用するのかといったことも考えながら、情熱的に製作しました。
■塗装について
実際のスーツに寄せた仕上げの立体物はすでにS.H.Figuartsが存在するので、そちらとは方向性を変えて自分の中にあるイメージを投影させた仕上げとしています。
まず全体の銀に関しては、無機質で冷たい印象の金属系メタリックではなく、生物的で温かみがあり、変身者であるマナカ ケンゴの明るいイメージも含んだ柔らかみのあるきめ細かい銀を目指しました。また、赤と紫に関しては、劇中で使われた「光の化身」という言葉からイメージを膨らませ、透き通った印象であると考えました。そのため、明るい下地の上からクリアーカラーを重ねたり、元々彩度が高めの塗料を使用しています。
主にMr.カラーとガイアカラーを使用
銀=ニュートラルグレーII→パールシルバー
紫=フィニッシャーズカラー ファンデーションホワイト→GXクリアパープル+色ノ源シアン
赤=Ex-ホワイト+色ノ源マゼンタ→モンザレッド+ブリリアントピンク
金=ナチュラルブラウン→GXブルーゴールド
サークルアームズについては、「神器」という設定から赤色の部分は神社の鳥居のような赤にするとより神秘性が増すかな? と考え、ややくすんだオレンジ寄りの赤を調色しました。
白=パープル+グレーサーフェイサー1500→Ex-ホワイト(大理石調塗装をするため、ウエットティッシュを薄く引き伸ばしたものを巻きつけてから白を吹いています)
赤=サーフェイサーEVOピンク→シャインレッド+ナチュラルブラウン
紫=パープル+グレーサーフェイサー1500→メタリックパープル→GXクリアパープル+色ノ源シアン
銀・サークルアームズ紫部分はスーパークリアー3 UVカット、それ以外の部分はスーパークリアー3 UVカット+Ex-セミグロスクリアープレミアムでそれぞれコートしています。
■笑顔を信じるものたちへ
すでに第2弾としてウルトマンゼロの発売も決定していますが、次は誰が立体化されるのか? 各種タイプチェンジは発売されるのか? 果ては怪獣や異星人もキット化されるのか? 目が離せませんね! 末長く続くシリーズの礎として、このキットが「未来を築く希望の光」となってくれることを願います! それでは!
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “Figure-rise Standard”
ウルトラマントリガー マルチタイプ
製作・文/ヨク
Figure-rise Standard ウルトラマントリガー マルチタイプ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3300円、発売中●約15cm●プラキット
Ⓒ円谷プロ Ⓒウルトラマントリガー製作委員会・テレビ東京
ヨク
月刊ホビージャパンでは主にキャラクターキットを担当。「ゾイドハンター」と呼ばれているとかいないとか。