【水星の魔女】「HG ディランザ(ラウダ専用機)」をシャープ化とディテールアップで設定画に近づける!選択式の一般機との違いにも注目
2023.04.07
MD-0031L ディランザ ラウダ専用機【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2023年1月号(11月25日発売)
ブレードアンテナのシャープ化と各部ディテールアップで設定形状に近づける
ジェターク社製の汎用モビルスーツ「MD-0031 ディランザ」が、グエル専用機に続いて一般機とラウダ専用機の選択式キットとして発売。グエル専用機とは異なる本体形状や武装を新規金型で再現しており、付属パーツの点で見ればグエル専用機よりも遊びの幅が広いキットになっている。仲井望によるキットレビュー作例は、目を惹くブレードアンテナのシャープ化とスラスターなどのディテールアップで設定形状に近づけることを意識して完成させている。
▲ヘルメット部の分割位置を変更して設定画の形状に近づけている。メインカメラ部はタガネで彫り直してモールドをくっきりさせた。一般機のアンテナは設定画を参考にプラ板で1.5mm延長し、ラウダ専用機は補強部を削り後方にプラ板を貼って上部からシャープになるように整形
▲各関節の肉抜き穴はエポパテで処理。ハンドパーツは付属のものに加え、HGBCビルドハンズ角型のMサイズから握り拳と平手を使用
▲基部の肉抜きはエポパテで埋めてフラットな形状に変更。各アーマーは裏面を埋めてディテールを追加。モールドの浅いところはタガネで彫り直している
▲一般機用シールドは表の面取りをなくし、ラウダ専用機のシールドは裏面のリブを削り落としてからエポパテを盛り離型し、整形してフラットな形状にすることで設定画の形状に近づけた。ウェポンドッグ下部の凸モールドは凹モールドに変更し、マウント部は塗膜分を考慮してナイフで削って調整している
■ジェターク社の主力MS
ディランザはまさに量産機といったデザインで好みな機体です。グエル専用機に続いてキット化された一般機は組み替えてラウダ専用機も再現できるなどプレイバリュー豊富なところもいいですね。キットはプロポーション抜群で特に弄るところはありませんが、各関節部の肉抜き穴や安全基準で厚くなっているアンテナなどが気になったので作例ではそういった箇所を修正しています。
■塗装
主にMr.カラー、ガンダムカラー、ガイアカラーを使用。ほぼ設定画に準じています。肩アーマー接続部は可動時の塗膜剥がれを考慮して無塗装としました。
緑=MSグリーン+マホガニー+ウイノーブラック+色ノ源シアン、色ノ源マゼンタ
黒=ライトグリーン+マホガニー+ウイノーブラック
紫=パープル+ウイノーブラック
白=MSホワイト
設定画で黒く塗られているモールドはエナメル塗料のフラットブラックで塗り分けました。ライフルのセンサーは付属シールを使用。仕上げにフラットクリアーでツヤを整えて完成です。
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード” ディランザ(一般機/ラウダ専用機) 使用
MD-0031L ディランザ ラウダ専用機
製作・文/仲井望
HG ディランザ(一般機/ラウダ専用機)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1760円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
Ⓒ創通・サンライズ・MBS
仲井望(ナカイノゾム)
パテ造形と複製を駆使した精度の高い工作力を持ち、精密可動から大型モデル製作までテクニックの幅も広い。