「Figure-rise Standard 仮面ライダー電王」を細やかな工作を重ねてクオリティアップ!
「ホビージャパンエクストラ vol.27」より
2022.11.30
俺、参上!
絶対的人気を誇る仮面ライダー電王のキットはソードフォームとプラットフォームの2フォームを選択可能で、付属パーツで必殺技の再現も可能とプレイバリューの高いキットだ。素組みの状態でも安定したクオリティの高さだが、より劇中の電王に近づけるべく、細やかな工作を重ねてクオリティアップを果たした作例を紹介。
製作
仮組みしてみると非常に雰囲気も良くまさに電王。しかもプラットフォーム形態にもできるのが楽しいです。今回は気になるところに少しだけ手を加えてみました。
頭部
複眼の上部は少しくびれを強調する感じに削り、下部はほんの少しだけ透明樹脂で延長しました。
裏はシルバーで塗装。そこそこ肉厚なので、キットのシールでも見え方にそこまで違いはありません。アンテナ先端も裏からシルバーを塗り、メットの隙間から見えても良いように裏全体をレッドで塗装しています。
胴体
襟周りの位置関係をスーツに合わせて修正しました。全体的に2mm程度前に出しています。
肩アーマーと胸アーマーが繋がる部分のカーブ形状を修正。胴体胸フレームパーツのすそを2mmカットして短くし、サイドのシルバーのパーツも上に移動させています。
首はメットとの隙間を埋めるように上部にU字のプラ棒で延長。首スジ前側にもパテを盛って少し大きめにしました、ディテールは無駄にきれいでなくて構いません。
腕部
ヒジ関節は隙間をパテ埋め、前腕のパーツは合わせ目を消してならしています。シルバーの部分はパテを盛ってもう少しふっくらとさせました。
上腕、肩パーツも合わせ目消し。肩はパイプモールドの先端を追加。ハンドはプラットフォーム用にもう少し指を開いたものや、パスをぐっと握っている感じのものを追加製作しています。
脚部
腰の内側の接続ダボはカット、これで少しだけ可動範囲が広がります。ヒザ関節は可動機構が見えないようにプラ板を貼ってフタをし、そのぶん干渉する部分は削りました。
塗装
アンダースーツは基本ツヤ消し。メットやプロテクター類はすべて塗料のツヤそのままです。
シルバー類=スターブライトシルバー
スーツ他黒=サーフェイサー1500ブラック
メット他白=Ex-ホワイト+橙黄色(少量)
メット金=スターブライトゴールド+スターブライトシルバー(少量)
赤=モンザレッド
背中金=GXブルーゴールド+クリアーイエロー(少量)+スターブライトゴールド(少量)
腕内側ブルー=スターブライトシルバー+純色シアン(少量)+純色パープル(少量)
部分的にスミ入れ、ライン入れして完成です。
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット“Figure-rise Standard”
仮面ライダー電王 ソードフォーム&プラットフォーム
製作・文/渡辺圭介
Figure-rise Standard 仮面ライダー電王 ソードフォーム&プラットフォーム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3850円、2020年7月●約15cm●プラキット
詳しい製作方法が知りたいところですが本記事ではここまで。詳しくは、現在好評発売中の「ホビージャパンエクストラ Vol.27」に掲載中です! 初となる「仮面ライダー」シリーズ特集を展開している本紙では、プラキットシリーズ「Figure-rise Standard」をはじめ、「COMPLETE SELECTION MODIFICATION 」、「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」の3つをフィーチャー! さらに、 CSM&CSG担当者インタビューや、カメラマン直伝の「 特写写真」風にフィギュアを撮影する方法などもお届けしております。
いつまでも人々の心を掴み続ける仮面ライダーアイテムの人気の秘密をご紹介する一冊となっておりますので、ぜひお手に取ってご覧ください!
©石森プロ・東映 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 ©「仮面ライダーBLACK SUN」PROJECT ©2022「風都探偵」製作委員会
渡辺圭介 (ワタナベケイスケ)
さまざまなテクニックを持つベテランモデラー。ジャンル問わず、キットレビューからスクラッチまで幅広く活躍。