HOME記事ガンダムサンダーボルト宙域の過酷な世界観をディオラマで表現! らいだ~Joe流お気楽モデリングを活用した汚し塗装法も【機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念企画】

サンダーボルト宙域の過酷な世界観をディオラマで表現! らいだ~Joe流お気楽モデリングを活用した汚し塗装法も【機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念企画】

2022.10.18

RGM-79 ジム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年11月号(9月24日発売)

サンダーボルト宙域の過酷な世界観をディオラマで表現! らいだ~Joe流お気楽モデリングを活用した汚し塗装法も【機動戦士ガンダム サンダーボルト 連載10周年記念企画】

歴戦の戦士

 今回は『機動戦士ガンダム サンダーボルト』はじまりの舞台、サンダーボルト宙域に目を向けてみよう。スペースコロニーの残骸が無数に漂い、一度出撃すれば無傷で帰ってくることはできない過酷な戦場は、作品のハードな世界観を象徴する場所として記憶されている読者も多いのではないだろうか。ここでは、そんなサンダーボルト宙域で戦う機体をイメージし、らいだ〜JoeがHGジム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)をなんと4機も製作! 彼の得意とする“お気楽モデリング”を駆使したダメージ表現が目を惹く歴戦のジムを格納庫風ベースとともにご覧いただこう。


 ディスプレイベースで『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の世界を楽しむ!

▲︎システムベースやビルダーズパーツ(HD)でモビルスーツハンガーをイメージしたディスプレイベースを製作。ジャンク品をかき集めて製作したというジム4体とともに戦闘中の慌ただしい艦内を表現した
▲当初はジムのみの予定が、作者秘蔵の単行本3巻の特装版(販売終了)に付属したボールのプラキットも投入!
▲ベースはあえて接続しないことで、スペースに合わせてディスプレイを自由に変更することができる
▲作例のメインとなる二体のジム。肩にはそれぞれ07号機と09号機を表すマーキングを施したほか、ウェザリングにも変化をつけているのが分かる
▲07号機の脚部はマスキングテープの小片を貼った上からマスキングを施し、装甲の補修痕を表現
▲09号機はジャンクパーツを駆使してランドセルの武装を攻撃特化型をイメージしたものに変更した

▲キットではモールドで表現されていた関節カバーは、キムワイプを関節パーツに巻き付け、木工用ボンドを染み込ませたもので再現した

▲脱出ポッドはコミックを参考にプラ棒の組み合わせでスクラッチしたもの

▲06号機は胴体を加工し、脱出ポッドの搭載シーンを再現。ウェザリングにはガンダムマーカーリアルタッチマーカーのグレー3とタミヤウェザリングマスターEセットのススをメインに使用したとのこと

▲頭部や脚部のダメージも砕けた装甲や破れたカバーから覗く関節部など、センスよくまとめられている

▲パーツ不足のジャンク品だったジムは、派手なダメージ表現を加えて大破した機体として再生。ビーム兵器によるダメージを再現するため、屋外で実際に花火の炎を浴びせるという大胆な手法も試験的に行ったという

■サンダーボルトに感謝
 太田垣先生、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』連載10周年おめでとうございます! そして、こんな素晴らしい作品をありがとうございます!
 これまでに無いハードな世界観と設定で、ガンダムファンの心をガッツリ掴んではや10年、否、まだ10年なのですね……。『〜サンダーボルト』は私にとって完全にマストな存在になっていたので、もう、何10年も経っているように錯覚していました。
 そんな、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』連載10周年記念特集で作例を担当させていただける喜びと感謝の想いを込めて、さあ! サンダーボルト宙域に参戦です!

■歴戦の戦士:ジム
 “サンダーボルト宙域の歴戦の戦士:ジム”というイメージで! と、お題をいただいたので、本棚から単行本を取り出し復習開始。劇中のジムはどのシーンをとっても壮絶な戦いを強いられているのですがすべてのシーンでカッチョイイ! 妄想に妄想を重ね、混乱の中奮闘するムーア同胞団のとある部隊、応急処置を施して、歴戦の戦士ジムは再び戦場へ! というイメージで製作を進めていくことにします♪
 製作を進めるうちに、どんどんイメージが膨らみいろいろな状況のジムを作りたくなってしまい、ついには大切に保管していた単行本第3巻付録のボールまで動員することに……。イマジネーション(妄想)が止まりません。

■さまざまなダメージ表現
 コミックでは主にビーム兵器によるダメージが描かれていましたので、爆薬によるダメージではなくビームのダメージを表現してみます。今回は花火や線香を使ってシールドや機体にビームによる溶けた感を演出しました(火を使うので近くにバケツと水は用意してくださいね)。
 それぞれの機体は、03号機:大破して帰還。06号機:上下半身分離・脱出ポッドメンテナンス中。07号機:各所装甲の応急処置後の再出撃準備。09号機:攻撃特化装備で出撃。というイメージで製作です。

■レイアウトを楽しむ情景モデル
 今回作った4機のジムとボールはどれも『主役級』にドラマを演じてくれそうだったので、“魅せ角度”やポージングをあれこれ思案していました。それなら…、混乱する艦艇のデッキ内をイメージして、リアルを求めるディオラマではなく、レイアウトやポージングを自由に置き換えて楽しめる『ブンドドが楽しい置き換え情景モデル』にしてしまおうと発想の転換です。
「SYSTEM BASE 001」を使ってお気楽MSハンガーを造り、「ビルダーズパーツHD 1/144 MSフィギュア01」を各所に配置して雰囲気アップ。ベースパネルの配置を変更したり、ジムやボールも好きなレイアウトに配置換えすることでいろいろなシチュエーションを妄想できる楽しい“情景モデル”になりました。
 ここからどんどん広げていけば、もっと楽しいサンダーボルトの妄想世界を創っていけそうですね♪

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “HG GUNDAM THUNDERBOLT”

RGM-79 ジム GUNDAM THUNDERBOLT Ver.

製作・文/らいだ〜Joe

HGジム(GUNDAM THUNDERBOLT Ver.)
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1980円、発売中●1/144●プラキット

©Yasuo Ohtagaki 2022 ©創通・サンライズ

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らいだ〜Joe(ライダ〜ジョー)

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