HGシェンロンガンダムを後ハメ加工や延長工作で丁寧に仕上げる【新機動戦記ガンダムW】
2022.10.20XXXG-01S シェンロンガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年11月号(9月24日発売)
5機目のガンダムがついにHGで登場!
『新機動戦記ガンダムW』にて五飛が操るシェンロンガンダムがHGシリーズでついに登場! このキットの発売で、主人公たちが乗る最初のガンダム5機が出揃うことになった。ドラゴンハングのギミックを含め可動範囲が広く、好みのアクションポーズを楽しむことができる。作例は、月刊ホビージャパン2021年8月号でRGウイングガンダムの作例を担当したTONKAが製作。脚部の延長工作やスジ彫りの彫り直しなどで、メリハリのついた引き締まった印象に仕上げている。
■シェンロンガンダムだ!
私のデビュー作で作例を担当しましたRGウイングガンダムに続いてHGシェンロンガンダムの作例を作ることになり、『ガンダムW』シリーズの同じスケールサイズなら一緒に並べたいなと願望がつい出ちゃいます。というわけで一緒に並べても遜色ない仕上がりを目指しました。よろしくお願いします。
■工作
頭部はボリュームが気になったので前後方向にプラ板で1mm幅増ししてバランスを調整しました。肩は合わせ目消し後にスジ彫りを追加し、全体的に均一な情報量を意識してディテールを施しています。肩と腕には後ハメ加工を施し、腕関節のはめ込みは関節を90度に曲げてから挿入するようにしています。ハンドパーツは、UVレジン製でサイズも豊富で使いやすいADハンド Ver.Ken K7.0を使用しています。頭身の調整で太モモを1mm、スネを0.5mm、腰を1mm延長しています。その際にできたアンクルアーマーとスネパーツの隙間も延長して補完しています。
■武器・武装
ドラゴンハングはシェンロンガンダムのメインウェポンですが、展開すると肩内部のダボ穴が大きく露出してしまいます。そこでプラ板で裏打ちをしてダボ穴やピンをすべて取り除いた後に接着し、取り付けています。
ビームグレイブのエフェクトは柔らかい素材ではありますが、紙ヤスリとスポンジヤスリを併用して800番まで処理をした後にクリアー塗装でキズ埋めと光沢を戻し、グラデーション塗装を施しました。
両肩の丸い分析カメラセンサー「ファイティングサイト」は発光を意識して下地に蛍光グリーンを使用後、GXメタルイエローグリーンを中塗り、GXクリアグリーンで上塗り後クリアーコートで保護しています。メタリック粒子の隙間から蛍光グリーンが透けるような明るいメタリックに仕上げました。
■塗装
白1=ニュートラルホワイト
白2=スチールホワイト
青=EXAMブルー1
黄=らいとおれんじ
赤=レッドFS11136
フレーム色=メカサフ ヘヴィ
武器=メカサフ スーパーヘヴィ
BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードアフターコロニー”
XXXG-01S シェンロンガンダム
製作・文/TONKA
HG シェンロンガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●1650円、発売中●1/144、約13cm●プラキット
©創通・サンライズ
TONKA(トンカ)
キャラクターモデルのみならずカーモデルにも精通しており、そのテクニックを活かした精密工作を得意とする。