「ゴッドフェニックス」を水性ホビーカラーの筆塗りだけでパネルラインまで表現!【科学忍者隊ガッチャマン】
2022.10.12水性ホビーカラーでゴッドフェニックスを筆塗り仕上げ!
言わずとしれたSFアニメの金字塔『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年放映)。作品を象徴するゴッドフェニックスは、5人の若者「科学忍者隊」が搭乗する大型飛行機で、最高速度マッハ5・耐熱温度3000℃という超性能と、バードミサイルや必殺技「科学忍法・火の鳥」などを駆使することで秘密結社ギャラクターの脅威に立ち向かった。
2022年6月に発売されたウェーブのプラキットは、設定画のスタイリングを忠実に再現。各Gメカの搭載やバードミサイルを差し替えで再現できるなど、往年のファンも納得の精密キットとなっている。そんな逸品を仕上げたのは筆塗りのマエストロ・清水圭。筆のランダムなタッチとマスキング塗装でパネルライン風塗装を表現し、実機感あふれるゴッドフェニックスを生み出した。
Gメカ各機、合体!
筆塗りでパネルラインを表現!/清水圭
ウェーブから発売されたゴッドフェニックス。設定上明確なサイズは不明なようですが、劇中イメージでもかなりの大型機です。大型機らしい迫力を目指し、実機感のある塗装を施す特撮プロップ風のイメージで製作しました。
キットはシャープなディテールと造形で、ほぼ弄るところはありませんでした。本体の箱組みだけ若干気を使いますが、接合部を丁寧に調整すればエッジの立った最高のボディが完成します。
■塗装
前述のように特撮プロップをイメージしているので、色調はアニメ設定よりも褪せた色調にしました。基本塗装はGSIクレオスの水性ホビーカラーを使用しています。
下地=水性サ—フェイサー1000(グレー)+(ブラック)※グレー部分にそのまま使用
ブルー=スカイブルー
レッド=モンザレッド
オレンジ=オレンジイエロー
イエロー=イエロー
ライトブルー=RLM65ライトブルー
下地を吹き付け後は、基本的に筆塗りです。基本色塗装後に特撮プロップの塗装で用いられる「パネルシェーディング塗装」のイメージで、塗装でパネルラインを表現します。パネルを追加したい箇所にカットしたマスキングテープを単調にならないよう、大小取り交ぜて貼りつけたら、その上から基本塗装より一段階明度の高いカラーでタッチを入れていきます。
ブルー=みず色
レッド=サーモンピンク
グレー=軍艦色
オレンジ=イエロー
イエロー=レモンイエロー
ライトブルー=軍艦色
タッチはランダムで入れますが、パネルラインを目立たせたいので、今回はマスキング箇所を中心に入れていきました。塗装乾燥後にマスキングテープを剥がすと、基本色とタッチを入れた色との明度差でパネルラインが浮き上がってきます。その後、デカールを貼り付け後に一度「プレミアムトップコート 半光沢」でコート。その後、タミヤ「スミ入れ塗料:ダークブラウン」でウォッシング、エナメル溶剤で拭き取りを行って完成です。
ウェーブ ノンスケール プラスチックキット
ゴッドフェニックス
製作・文/清水圭
ゴッドフェニックス
●発売元/ウェーブ●8580円、発売中●約22cm●プラキット
ⓒタツノコプロ
清水圭(シミズケイ)
筆一本で車やバイク、キャラクターモデルまでなんでも塗ってしまうナイスなモデラー。