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SMP第3弾「ニューレイズナー ドール ガッシュラン」をディテールアップして製作!

2022.09.19

蒼き流星SPTレイズナー Vol.3【バンダイ】 月刊ホビージャパン2022年10月号(8月25日発売)

 バンダイキャンディ事業部のSMP[SHOKUGAN MODERING PROJECT]にて、『蒼き流星SPTレイズナー』第3弾が待望のリリースを迎えた。主人公エイジの最終搭乗機であるニューレイズナー、ファンが多い地球製SPTのドール、そしてSMPの死鬼隊最後の1機ガッシュランと、全種にパワーがあるラインナップとなっている。作例はVol.1からSMPレイズナーを担当してきた只野☆慶。細部を整えてキットの良好な造形を最大限活かしている。本弾以降の展開にも期待を込めて、前2弾の作例も多数投入した記事をお贈りしよう。「月刊ホビージャパン2022年10月号」には、特撮カットの折り込みピンナップが付属! そちらも併せてご覧あれ!


 ニューレイズナー 

▲地球の技術者たちが、ザカールとの戦闘で大破したレイズナーを複製・改修した機体。クライマックスでエイジが搭乗する。Vol.1のレイズナーを踏襲しつつも、かなりの新規パーツを投入し形状を再現している
▲スタビライザー先端のノズルはナイフで穴を彫り込んでいる。カーフミサイルも過去2回の作例同様にスラスター部を市販パーツでディテールアップした。エフェクトパーツで発射が再現できる仕様はもはやお馴染みか
▲只野氏定番のレイズナーコックピット改修。1/100ガンプラのパイロットを改造してエイジを製作、コンソール類もそれらしくプラ材で再現している。キャノピー裏のダボ類は削り落として丁寧に磨き、アンテナ先端は金属線を入れてから削ってシャープ化した

 ドール 

▲別名ロードテイラー。鹵獲したドトールを基に地球側で開発されたSPT。最終話でレジスタンスが使用しグラドス軍と互角以上に戦い、31話では未完成ながらダルジャン相手に善戦するなど印象深い活躍が多く、キット化が熱望されていた機体である
▲腕を覆う特徴的な形状のナックルショット。キットは手を外すのみで展開が再現できる
▲設定画に描かれている「1」のナンバリング。腕のものはデカールを使用し、腰部のものは独特の書体を再現するため彫り込みで再現した

▲ローラーとレーザードライフルが展開し高速走行形態に。作例は股下の支持架をネジ留め式とし、確実な可動と強度を両立させた

 ガッシュラン 

▲ル・カイン直属部隊「死鬼隊」のマンジェロが使用するMF。小柄な体躯に異様な両腕を持つ機体で、立体物として非常に映えるフォルムとなっている

▲脚部や股下のバーニアノズルは市販パーツ置き換えやリューターくりぬきでディテールアップ。また胸部の銃口も開口している

▲キットは靴部クローで敵機に取りつき、左腕のスクイーズ・アームと右腕のハード・コーンで直接パイロットを殺害するという恐ろしいギミックを完全再現。さらに36話で装着した外装型V-MAXまで網羅しており、模型として申し分ない内容だ。作例は外装式V-MAXにパール塗装を施し、質感の異なる後付け装備を演出した

▲Vol.1のダルジャン、Vol.2のエルダール&ダンコフと合わせ、ついに死鬼隊コンプリート! 『レイズナー』放送から約30年越しの一大快挙である
▲SMP全3弾+プレミアムバンダイアイテムをさまざまに組み合わせれば、『レイズナー』後半の名シーンを諸々再現可能だ

■さあ来たぞVol.3
 すでに組み立てたユーザーさんもいるでしょうSMPレイズナーVol.3ですが、引き続き只野がキットレビューいたします。ニューレイズナー、ガッシュラン、ドールのラインナップですが、ガッシュラン登場で死鬼隊がコンプリート! 2022年にこの快挙は素晴らしい! それではいってみましょう!

■E・SPT-LZ-00X-B ニューレイズナー
 頭部はアンテナに0.5mm真鍮線を入れ削り出し尖らせています。キャノピー内側のイジェクトピン跡を消すためルーターに取り付けた綿棒で研磨、パイロットフィギュアを新造しシート周辺も併せて加工しました。ツインアイにはシンロイヒの蓄光性夜光塗料を塗布してブラックライトで光るようにしています。

■MF-MC-73U ガッシュラン
 禍々しい左右非対称の特徴的なデザインが素晴らしいです! 立体化に只野歓喜。
 脚部スソのディテールを開口し、コトブキヤM.S.Gモビルパイプの2.5mmを挿入し接着。スラスターはすべてリューターで開口加工しました。ドリルはパーティングラインでディテールが繋がっていないのでモーターツールで切削して滑らかにしました。

■E・SPT-DL-X ドール
 これがプラキットで手に入る日が来るとは(歓喜2回目)!
 バックパックのスイングアームが外れやすいので雌側レールを開口し、雄側に1.2mm精密ビスを通して固定、ストレスなく変形させられるようにしました。腰のナンバーはアウトラインを彫り込みディテール化、他のデカールは手持ちの物から転用しています。

■塗装
 ニューレイズナー全体とドール、ガッシュランの一部には雲母堂本舗のFGパールを活用、半ツヤクリアーに添加し基本色にオーバーコートしてみました。
 虹彩色の微粒子パール顔料で独特の透明感があります。今回は基本色と同系色を重ねてみたのですが、商品の微粒子の触れ込みどおりシットリとした仕上がりになったと思います。添加量を上げてⅤ-MAX発動状態を狙うのも面白そうですね!

■Vol.4は?
 とても洗練された製品なので当然次回にも期待が高まります。バルディとベイブルはもちろん欲しいし、ゲイル先輩のグライムカイザルやゴステロのブルグレン、量産機枠にブレイバー、カルラのディマージュなど、製品化希望のSPTがまだまだあるので、バンダイキャンディ事業部さんにはぜひとも頑張ってほしいぞ!!

バンダイ ノンスケール プラスチックキット “SMP[SHOKUGAN MODELING PROJECT]”

蒼き流星SPTレイズナー Vol.3

製作・文/只野☆慶

SMP 蒼き流星SPTレイズナー Vol.3
●販売元/バンダイキャンディ事業部●2420円、発売中●約10cm(ニ、ド)、約9cm(ガ)●全3種●プラキット●ガム1個付属

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ⓒサンライズ

只野☆慶(タダノケイ)

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