BMWとモンモデルの共同制作によるこの夏の最新キット「BMW Z4 M40i」を製作
2022.08.18BMWとの共同制作により、実車を忠実に再現した、ハイディテールなバイクモデルを製品化してきたモンモデルが、シリーズ第3弾としてBMWが誇るFRスポーツ、Z4 M40iをキット化! 今回はこの夏発売となるこちらの最新キットを自動車整備士の経験も持つカーモデラー、廣村英治の製作でご覧いただこう。
■ボディ
フロントグリルなどのパーツの合いが仮組み時に保持が不要なぐらいに良いので塗膜の厚みには注意しましょう。
スジ彫りですが、現在の市販車は風切り音防止 など でボンネットやドア部分にゴムパッキンが付いてるものもあるので、浅めでも良い所とそうでない部分を考えつつ、少しだけ追加で彫り込みました。
また、Aピラーが別パーツになってるので塗り分けも楽ですね。ピラー曲がりの可能性も低くなってありがたいです。
今回はオープンで製作という指定でしたので、フロントガラスの固定は接着剤のはみ出し事故を避けるため極薄の両面テープを使いました。
■足周り&シャシー
底面がグロスブラックのみの色指定になっていますが、アーム類もグロスブラック指定のため、変化を持たせたいと思い、マフラー遮熱板部分をシルバーで塗り、フェンダーライナー部分は違いが分かりづらいですがフラットブラックにして情報量を増やしてます。サスペンションのコイルスプリングの塗り分けが手間ですがマスキングテープを細切りして頑張りましょう。
ホイールにはさかつうのエアバルブを取り付けして金属エアバルブ表現を追加。
ディスクローターが二枚重ねになって一枚のほうが楽だと思ったらベンチレーテッド表現になっていたり、トランスミッションも見える範囲で再現するなどモンモデルのこだわりを感じます。
■室内
ダッシュパネルやドアトリムのベース色はフラットブラックにホワイトを少し足しています。
シート等のアイボリー色の表現にはタミヤのラッカー系塗料、LP-39レーシングホワイトを選択し塗装後にはツヤをセミグロスぐらいに整えてレザー感を出せるようにしてます。シートベルトは使用感をお伝えしたいと思い変更せずにキット付属のベルトを使用してます。粘着力は強くて良いのですがベルトのコシがなくて少し扱い難さを感じましたので、これだけ粘着力があるのでしたら、もう少し硬めのベルトでも大丈夫ではと感じました。また付属のシートベルトを使用する場合B24とB25のパーツにベルトを通すのが大変でしたので、ベルト取り付け後に付けると良いと思います。
ベルトバックルがなかったのでstudio27のバックルを使い追加製作。さらに100円ショップにあった裏面がシール状になっている布でフロアマットを再現しました。
■塗装
ボディカラーはパッケージにも描かれているサンフランシスコ・レッドを選択。ソリッドカラーのように見えるかもしれませんがパールが含まれてます。
ガイアノーツのNAZCAピンクサフ→フィニッシャーズのディープレッド+ブライトレッドをベースに色ノ源マゼンタを足してベース色とし、GSIクレオスのルビーレッドのクリアー割りを軽く重ねてパールを表現してます。最終のクリアーはGSIクレオスのスーパークリアーIIIにて仕上げました。
スミ入れはブラックにすると濃すぎると感じると思いますのでダークブラウンでしてます。
モンモデル 1/24スケール プラスチックキット
BMW Z4 M40i
製作・文/廣村英治
BMW Z4 M40i
●発売元/モンモデル、販売元/GSIクレオス●13750円、8月予定●1/24、約18cm●プラキット
廣村英治(ヒロムラエイジ)
実は今回製作のお話が来る1ヵ月ぐらい前に実車のZ4を見る機会があったのですが、まさかお話が来るとは思ってもなくて写真も撮らずだったのが残念です。