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ウェーブ「1/72 レギオスイオタ」を水性ホビーカラーの筆塗りで重厚感を演出!【機甲創世記モスピーダ】

2022.08.15

レギオス・イオタ アーモソルジャー【ウェーブ 1/72】 月刊ホビージャパン2022年9月号(7月25日発売)

水性ホビーカラーの筆塗りで歴戦の機体を演出する

 1983年放送のTVアニメ『機甲創世記モスピーダ』より、前回の『ウェーブ「 1/72 レギオスエータ」のキットの良さを最大限生かすシャープ化&後ハメ加工【機甲創世記モスピーダ】』に続き、今回はイオタの作例をお届けする。キットは2021年発売のウェーブ1/72スケールのコンパチキットを使用。清水圭が素性の良いキットを、簡単なディテールアップと氏が得意とする筆塗り&ウェザリング仕上げで歴戦の機体を見事に演出している。

レギオス エータ(製作/更井廣志、月刊ホビージャパン2022年8月号掲載)とのツーショット。カラーリングの違いはあれど、エアブラシと筆塗りというアプローチの違いで大きく印象が異なるのが興味深い。また2機並ぶと赤い機体のゼータも揃えたくなる!

▲イオタの特徴的な頭部は、メインカメラに透明プラ板によるクリアーパーツを追加
▲戦闘機形態時の主翼の後縁を薄く削って断面をシャープに見せている
▲手首基部に隙間ができるので、市販のダクト状パーツを貼って目隠しとした

▲80mmビームキャノンも本体と同じく筆塗り。筆のヘアラインがいい塩梅の使用感を演出している

 塗装工程 

▲チッピングはスポンジヤスリの切れ端で行った
▲サーフェイサーをまんべんなく吹き付けた状態
▲基本塗装1回目
▲基本塗装2回目

■工作
 組み立てはパーツ勘合も良好で特にストレスなく組み上がります。組み上がったプロポーションもカッコよく、工作自体は下記のみ追加で行いました。
 ボディサイドから背面にかけて折りたたまれている主翼が厚いので、後縁を中心に薄く削ります。人型形態だと主翼の全貌が分かりにくいので、設定画を見ながら形状を確認して削っていきます。また、イオタのポイントとなる頭部の大きなカメラアイは透明プラ板でカバー部を追加しました。

■塗装に
 キットは基本的に外装と関節で大まかに2色だけ分けられた成型パーツなので、塗り分けがちょっと大変です。ただ、キットの時点でパーツごとに後ハメできる構造になっているのでその辺りは親切です。
 イオタはアーモソルジャーの中でもかなり塗り分けの多いデザインですが、エッジの切り替え部での塗り分けが多いので、筆だと割と塗りやすいです。
 下地をGSIクレオスの水性サーフェイサー(グレーとブラックを混色)で塗り、塗装は基本的にGSIクレオスの水性ホビーカラーでの筆塗りです。
・グリーン=よもぎ色
・ホワイト=明灰白色
・グレー=下地サフをそのまま使用
 基本色塗装後はそれぞれのカラーに下記カラーでさらに薄くタッチを加えて色味の補完、情報量の追加を行っていきます。
・グリーン=ホワイトグリーン
・ホワイト=グランプリホワイト
・グレー=ねずみ色
 以上で基本塗装は完了。デカール貼りを行った後、同じく水性ホビーカラータイヤブラックでチッピングを入れていきます。スポンジヤスリの切れ端でエッジを中心にスタンピングしていきます。仕上げにタミヤスミ入れ塗料ダークブラウンでウォッシング、拭き取りを行い、Mr.カラースーパースムースクリアーでツヤを整えて完成です。
 完成すると手のひらサイズながら、緻密なディテールと相まって非常に精密なモデルを手に入れる満足感があります。塗り分けはちょっと大変ですが、エータ、ゼータも製作して並べたくなりますね。

ウェーブ 1/72スケール プラスチックキット

レギオス・イオタ アーモソルジャー

製作・文/清水圭

レギオス・エータ / ゼータ / イオタ アーモソルジャー マルチプレックス
●発売元/ウェーブ●4620円、発売中●1/72、約12cm●プラキット

レギオス・イオタ設定資料

 ここでは、レギオス・イオタの設定線画を掲載。ぜひ模型製作の参考にしていただきたい。レギオスは人型形態であるアーモソルジャーのほかに、アーモファイターと呼ばれる戦闘機形態、腕部と脚部が展開したアーモダイバー形態の3形態に変形が可能。また、トレッドAB-01の飛行形態アーモボンバーと合体して高速性能強化タイプにすることもできる。

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Ⓒタツノコプロ

清水圭(シミズケイ)

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